嵐を抜けて
Through the Storm
September 9, 2019
イエスからの言葉
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わたしが海に鎮まるよう命じた時のことを、覚えているだろうか?[1] 弟子たちは恐れおののき、確実に死んでしまうと考えていた。しかし彼らが助けを求めて、状況ではなくわたしに目を向けた時、わたしはあれほどの波や嵐からでさえも彼らを救い出したのだ。
あなたの場合も同じだ。多くの波があり、人生の水平線に嵐の兆しさえ見えていたとしても、わたしに目を向け、わたしがあなたを愛し、世話するという約束や、あなたを導くわたしの知恵に目を向けるなら、必要な答が見つかるだろう。こうした将来についての懸念は、あなたとあなたの小さな舟に打ち寄せる波のようだ。周りの状況はまるで激しい嵐のようで、もしかすると転覆してしまうのでは、と考えそうになる時もある。
嵐を鎮めてほしいと求めるなら、わたしはそれを鎮めるか、それを乗り切る方法を示すだろう。わたしは必ずそうする。あなたがとても忠実にわたしに信頼してくれた、これらの長い年月にずっとそうしてきたように。覚えていなさい。あなたの舟には、わたしも一緒に乗っているのだと。
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あなたの人生の旅は、海原に浮かぶ船のようだ。海が穏やかで、空は青く、太陽が輝いている時もあれば、ひどく荒れて大波が立ち、空が怒っているかのように真っ暗になる時も頻繁にある。これらはあなたの人生の困難や問題のようだ。
あなたは暗雲が水平線に沸き起こるたびに、安全で守られた、どこかの港や湾内に停泊できればいいのにと考えることがあるが、わたしはあなたの船を、守られた港に停泊しているよう造ったのではない。むしろ、嵐の中を進むように造ったのだ! わたしはそれを、嵐や押し寄せる波にも耐え得るように造った。風から逃げ、隠れようとする代わりに、真っ向から嵐に立ち向かう限りは。そしてわたしに信頼し、わたしに操縦を任せながら、嵐に向かって行けば行くほど、あなたはより熟練し、人生の嵐や問題に立ち向かう備えが、もっとできているようになる。
人生の嵐のような時期には、風は荒れ狂い、波が非常に高くそびえ立つので、ひっくり返ってしまうのではないかと感じてしまうこともあるが、それでもそのような時には、穏やかで波一つなく、そよ風一つ吹いていない海にいる時よりも、あなたは自分が前へと駆り立てられていることに気づく。
だから、勇敢に嵐に立ち向かい、わたしがその只中であなたに与えた平安を大切に保ちなさい。嵐は必ず訪れるが、わたしには必要な時に「静まれ、黙れ」と命じる力があり、また最も大切なことに、毎回あなたを導いて嵐を乗り越えさせる力があるのだと信じていなさい。胸躍らせる世界一周の旅において、あなたがさらに遠くの岸辺にたどり着き、新たな地を探索して、地上のはるか彼方の津々浦々にまで、わたしの光をもたらせるように。
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嵐の間は、つい舟を安定させて、沈ませないでいることばかり考えてしまうもので、そうなるのも理解できるが、わたしがあなたの舟の舵を取っているという事実を、決して見失ってはいけない。大切なのは、たとえ風や波のさ中にあっても、万事においてわたしを認めることだ。そしてその後は信仰の霊の内に、わたしが常にそうするように、あなたを勝利という岸辺に安全にたどり着かせると信頼するのだ。
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何が起ころうとも、あなたには常にわたしの無条件の愛がある。それがあれば、あなたは何ごとでも最後までやり遂げられる。それは暗い場所において光となり、迷った時には方位磁石となり、嵐の中でもあなたをしっかりと繋ぎ止める錨となり、一人きりで寒さに震えている時に慰める毛布となる。
わたしの無条件の愛を大切にしなさい。それには費用が一切かからず、むしろあなたのことを心から愛している誰かから、無償で与えられているのだ。
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わが子よ、わたしは主であって、変わることがない。あなたの人生において、人々や状況は絶えず変わり、それは心の奥底に不安を抱かせる。不安に脅かされ、呑み込まれそうになったら、わたしのところに来て、あなたを常にしっかりと抱きしめていることゆえに、わたしを賛美しなさい。人生の波が押し寄せてきたら、決して変わることのないわたしにしがみつくといい。わたしはイエス・キリストであり、昨日も、今日も、いつまでも変わることがない。わたしへの賛美を絶えず捧げなさい。ひどく動揺している時には、特にそうだ。あなたが恐れることなくわたしをほめたたえるなら、あなたの岩であるわたしへの信頼を強めてあげよう。たとえ転換期にあっても、わたしはあなたの避け所であり力であり、絶え間ない助けだ。わたしはあなたの保証だ。わたしはあらゆる変化の時期にも、あなたと共にいる。明日を恐れてはならない。わたしは既にそこにいるのだから。わたしは愛情を込めて、あなたを新たな冒険へと呼び出す。人生の変化は、偶然起こるのではない。あなたに対してわたしが抱いている計画は、何ものにも阻止することができないものだ。そしてその計画は悪いものではなく、良いものを与えようとするものである。変わりつつあるこの世界の只中にあって、わたしは常に同じであり、決して変わることがない。[2]
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あなたは貧しい者のとりでとなり、乏しい者の悩みのときのとりでとなり、あらしをさける避け所となり、熱さをさける陰となられた。—イザヤ 25:4
2019年9月にアンカーに掲載 朗読:ルーベン・ルチェフスキー
音楽:ダニエル・ソッジ