感謝に満ちた心
A Thankful Heart:
A Thanksgiving Message
November 21, 2018
ダン・ウィーバー=ホワイト
毎年感謝祭の準備で忙しくしている時、私たちは皆、自分が感謝しているとか、有り難く思っているという言葉を用いていることに気づきます。あまりにすらすらと口から出てくるので、それらの言葉を毎日使っているのではないかと思うほどです。一年で一番豪華な食事を準備し、友人や家族と集まることには、感謝しているとか有り難く思っているという言葉を、私たちの思考に真っ先に浮かばせるほどに、意義深い何かがあるのです。感謝祭に皆で集まっている時、多くの人は他の人々に、人生で自分が持っているあらゆる祝福について話します。席についている順番に、感謝していることを一人一人が挙げていくのです。私たちは学校で生徒たちに、感謝していることについて話すよう励まし、教会では、自分たちが神から賜った祝福についての歌を歌い、テスティモニーを分け合います。私たちは、この毎年恒例の儀式なしには、感謝祭ではないと考えているようです。
感謝祭に感謝することは非常に大切ですが、いったん七面鳥を食べ終わり、パンプキンパイが切り分けられ、皿洗いが終わると、私たちは再び、すべきほど感謝していない状態に戻ってしまいます。感謝すべきことがないというわけでもないのですが、ありきたりな生活やこの世の悪い物事が、再び心に重くのしかかり、いつの間にか人生についての良い物事ではなく、悪い物事についてばかり考えてしまうのです。
感謝に満ちた心を持ち、持っているすべてのものを有り難く思うことを、一年に一、二回だけのことにすべきではありません。それはむしろ、私たち全員の生き方そのものであるべきです。心が感謝に満ちていれば、もっと人生に平安があります。心が感謝に満ちていれば、人生をさほど否定的な目で見ることもなくなり、出来事や状況に対する見方も変わります。感謝に満ちた心で人生を送るなら、もっと心が軽くなり、幸せに感じるようになります。人生には意味があり、遭遇するどんな障害も克服できると感じられるのです。
私自身の人生はというと、感謝していることを思いつくのが難しい時期もありましたが、そのような人生の谷間のような時期を今振り返ってみると、感謝できることが実に沢山あったことがわかります。人生の谷間から他に何一つ学べなかったとしても、それは私たちに、どれだけ感謝する必要があるかを教えてくれるのです。もちろん、人生の谷間が教えてくれることは、それよりもずっと沢山あります。それらは私たちに、信仰を持ち、強くあり、神に頼ることを教えてくれます。それらは神が今でも奇跡を起こし、祈りに答えるという仕事に携わっておられる証拠であり、間もなく私たちは、人生の谷間を通っていなかったなら、今持っているようなあらゆる祝福を持っていなかったであろうことに気づくのです。
多くの人々と同様、私も一年のこの時期になると、しばしば物思いに耽りがちになります。そしてますます自分が、人生の谷間の数々に感謝していることに気づくのです。感謝祭に集まる時、私たちは自分たちが来る年も来る年も、同じことについて感謝していることに気づきます。私たちが挙げる事柄は非常に重要で、それらは確かに神からの祝福であり、それらに感謝すべきですが、おそらく今年は少しばかり違うことを試してみるべきではないでしょうか。
いつもの感謝していることのリストに加えて、それが起こった当初は祝福であると考えなかった物事について、もっと考えてみるべきかもしれません。人生の谷間や荒れ狂った海のような時期のことを、感謝していると言うべきなのかもしれません。あるいは身体的なものであれ、精神的なものであれ、感情的なものであれ、自分たちが今年耐え忍んだ苦悩の数々を感謝していると言うべきではないでしょうか。意気消沈して落ち込んだ時期を、今年起こった祝福の一つとしてリストアップすべきではないでしょうか。全員がそのようにするなら、きっとそれらの試練が、どれほど前進する助けになったかに気づくことでしょう。そしてそのような時期にも、神がずっと共にいて下さったことに。自分の戦いについて、まったく違う見方をするようになる人々もいるでしょう。私たちが実際に、人生の谷間に感謝することができるのだとわかれば、彼らは自分たちの人生の谷間をも、違った目で見始めることでしょう。
私たちは皆、世に光をもたらすよう召されています。私たちの誰もが、神にどんな奇跡がおできになるかを示すために召されており、私たちの戦いや、それらの戦いに心から感謝することは、その召しに応じる数多くの方法の一つです。人生の戦いに感謝し、自分たちが神の助けによってそれらの戦いを克服し、それらによってより強く良い人間になることができるとわかっているなら、私たち全員が感謝に満ちた心で日々を送ることができるでしょう。そして自分が感謝していることを、感謝祭だけではなく、毎日のように分け合っていることに気づくでしょう。感謝に満ち、常に感謝しつつ人生を送るなら、平安が与えられ、そして平安は大切な要素なのです。
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