救いの喜びを取り戻す
Restoring Your Salvation Joy
December 7, 2020
イエスの言葉
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「あなたの救の喜びをわたしに返し、自由の霊をもって、わたしをささえてください。」—詩篇 51:12
わたしはあなたを、その原点に、始めの頃に、その救いの喜びの日々に戻したいと望んでいる。それがどれほど良いものであったか、また、あなたがただわたしのものであり、わたしを愛しているというだけで、どれほど幸せだったかを思い出してほしいのだ。
そのような喜びと単純さを取り戻すことは不可能だと感じるだろうか? あれはもう昔のことで、それ以来あまりに多くのことが起こったし、時代や状況は変わってしまったと? 確かに多くのことが変化し、あなたはその過程で、自分の信仰において成長し成熟し、多くの問題に直面してきた。しかし、わたしのために生きることの基本は同じであり、わたしとわたしの王国を第一に求める人々へのわたしの約束は、これまでと同様に真実だ。
大切な人よ、救いの喜びを新たにしたいと願っているなら、わたしに信頼しなさい。ただ手を差し出して、わたしと共に歩みなさい。わたしが語る声に耳を傾けるのだ。そうすれば、わたしはあなたに欠けているものや、常にあなたにとって非常に重要な意義を持つ、人生の素朴な喜びに戻る方法を示そう。それが簡単であると約束はできないが、やり甲斐があるものであり、あなたが失望することはないと約束できる。
結局のところ、それは人生においてわたしの王国を最優先することに帰結する。人を捕る漁師として、わたしの手の内の柔らかい粘土として、そして高価な真珠を見つけ、それを買うためにすべての持ち物を売り払った者として、引き続きわたしのもとに来て、従いなさい。
すべての夢や現世的な願望や人間関係や自分の持ち物を、そしてあなたの結婚関係や子どもたちや家族や友人を、わたしの手に委ねてくれるだろうか? 喜んですべての人の僕となることを厭わないだろうか? あなたの心や人生や優先順序や財政や計画の中で、わたしを第一に置いてくれるだろうか?
わたしはあなたを愛しており、あなたの最善を願っている。何があなたに心の平安や霊の喜びをもたらすかを、わたしは知っている。あなたは長いこと懸命に奮闘し、競争を走り、良き戦いを戦った。わたしはあなたに、休息し、すべての重荷を横たえて、わたしの恵み深きことを味わい知るようにと求める。わたしは、あなたに与える良き約束を、一つもたがえず実現させよう。
わたしにあなたの喜びや、わたしの言葉を求める気持ちや、他の人を愛してわたしの救いのメッセンジャーとなりたいという願いを回復させてほしい。求めなさい、そうすれば与えられる。「わたしがこれらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたのうちにも宿るため、また、あなたがたの喜びが満ちあふれるためである。」[1]
わたしの絶え間ない世話
わたしは来る日も来る日も、来る週も来る週も、来る年も来る年も、あなたを見守ってきた。そしてあなたはずっと、忠実に信仰の良き戦いを戦い続けてきた。
わたしの近くに留まり、自分の人生におけるわたしの意思を遂行しようと懸命に努力することによって、あなたは喜びや充実感や満足感を得てきた。遭遇する数々の問題に四苦八苦した時期や、難しすぎると思うようなことを求められた時もあった。しかし時と共にあなたは、すべての思い煩いをわたしに委ねるなら、結局それは自分にとって難しすぎるようなものにはならず、その行程があまりにも困難になることもないのだと気づいた。そして恐れおののいている時でさえ、わたしの手を握り、信仰によって歩んだ。
長い年月を通して、あなたはわたしに信頼することは割に合うことを学んだ。状況がどれほど暗く混迷していようと、またたとえその途中で、自分にとって非常に大切な何かを失いそうに見えたとしても、人生で最も素晴らしい宝を維持する方法とは、それらを自分の願いや将来と一緒に、わたしに委ねることであると学んだのだ。
愛する人よ、あなたを誇りに思っている。長年ずっと苦労し、幾度もつまずき倒れたにもかかわらず、あなたは再び起き上がり、より強くなって、わたしの存在をより鋭敏に感じ取れるようになった。わたしはあなたが必死にもがいていた時期や、わたしの意思を行うのをためらったり、わが霊の与える良心の呵責から逃れようとした時のことで、あなたを責めたりはしない。あなたは毎回、最終的には信頼するという姿勢に立ち返ったからだ。
あなたが日々経験するすべての達成事項や満足感や喜びや供給や成長は、わたしからの贈り物だ。わたしはあらゆる良い贈り物の与え手であり、あらゆる良い行いに報いる者だ。わたしは富んでいる時にも、乏しい時にも供給する者だ。わたしがあなたの人生のあらゆる側面や、これまで楽しんできた祝福に、密接に関わってきた様子を見ることさえできるなら、きっと畏怖の念に打たれることだろう! わたしはこれまで片時も休まずに、あなたを世話し、見守り、人生のすべての段階において、そのすべての歩みを守ってきた。
喜びと平安に満たされて
わたしの喜びと平安であなたを満たさせてほしい。それらはあなたが心から信頼しつつ、わたしの前に静かに座している時に、あなたの中に流れ込む。これらの祝福はあなたの魂を養うために必要不可欠だ。主であるわたしを喜ぶことはあなたの力であるから、この喜ばしい賜物をおろそかにしてはいけない。それはどんな時にも、どんな状況においても用いることができる。時にはそれを探し求めなければならないこともあるが。
また、あなたにはわたしの平安が四六時中必要であり、わたしに信頼しているなら、それをあなたに惜しみなく与える。わたしは希望の神であることを思い出しなさい。わたしが与える希望は、ただの願望的思考ではない。まだ完全に実現していない事柄について語っているが、それでも絶対確実なものだ。それは完全に保証されている。十字架上でのすでに完結したわざによって、わたし自らがそれを獲得したからだ。
この希望は、あなたがわたしの内に見いだす喜びや平安の基盤だ。今のこの時、あなたの人生がどんなに辛いものであろうと、あなたには尽きることのない喜びが天国で待ち受けているという、完全な保証がある。私はその天国に、あなたのための場所を用意してある。この輝かしい真理を深く思い巡らす時、あなたは聖霊の力によって満ちあふれる希望を堪能することができる。[2]
来るべき希望
あなたが未だかつて味わったことも、垣間見たこともない、海ほども豊かな愛や憐れみや優しさや理解がある。わたしはわたしを愛する人々のために、目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったものを備えたからだ。[3] あなたを待ち受けている来るべき世界を、ちらりと垣間見ることさえできるなら、きっと喜びで跳び上がることだろう! あまりの驚きに我を忘れ、自分は到底それに値しないと感じるだろうが、それでも言葉に尽くせない喜びを感じつつ、そうした来るべきもののすべてを心待ちにするだろう。
その時が来るまでは、わたしとの関係を育み、絶えずわたしにさらに近づくようにと、あなたに求めている。わたしはあなたが、人生でわたしを何にもまさって第一に置こうと努めてきたことを、そしてわたしがあなたに求めた方法で、最善を尽くしてわたしに仕えてくれていることを知っている。しかし時と共に、奮闘や労苦や思い煩いが、あなたに重くのしかかるようになったので、わたしはあなたに、その救いの喜びを完全に取り戻させたいと望んでいる。[4]
あなたがわたしに人生を捧げてから、長い年月が過ぎ去ったが、あなたは今でも朝ごとに生きていることを喜び、目の前の一日を心待ちにしつつ、新たな人生を生きることができる。さまよえる人々へのわたしのメッセンジャーとなりたいという新たな願いに気づき、引き続き人生において、わたしの祝福の表れを目にすることができる。この世のものや、人間のはかない富や、物質主義の惑わしの魅力といったものに縛られないことから得られる素朴さと自由を、引き続き見いだすことができるのだ。
これは、日々を新たな始まりとし、新鮮なスタートとするようにとの、わたしからあなたへの個人的な招待だ。自分の解決策や力や性質によってそうするのではなく、むしろ謙虚さと、わたしへの愛と信頼を通してそうしてほしい。重荷を下ろして、わたしの足元にそれを置き、こう宣言するといい。「私は何も持たずに御前に来ます。あなたの十字架のみに頼って。」 そしてわたしがあなたに求めることとは、すべてをわたしの手に委ねることだ。あなたが大切にしているもののすべてを、その一つ一つをだ。そしてわたしがそれらをすべて世話すると信頼しなさい。
特に記載がない限り、初版は1999年8月 2020年12月に改訂・再版 朗読:サイモン・ピーターソン 音楽:ジョン・リッスン