過去に別れを告げる
Parting with the Past
December 31, 2012
引用文集
この一年に起こったことは、過ちであれ正しいことであれ、後悔であれ悲しみであれ、すべて全能なる神の愛情深い御手の内にあります! けれども、神に感謝することに、主イエス・キリストに心から信頼し、一切のものをことごとく主の御手に委ねるなら、主は岩から蜂蜜を溢れさせ、過去という苦々しい砂漠から甘い水を生じさせることができます。たとえ過去にどんなことが起こったとしてもです。主はこの新年に、あなたに灰の代わりに美しさを、重苦しい霊の代わりに賛美の衣を、夜の悲しみの代わりに朝の喜びを与えることがおできになるのです! 主の御言葉では、これらすべてが約束されています。そして、主がそうして下さるとわかることは、何という喜びでしょうか。1 私たちが主のものであり、主を信頼していると知っていることは。—バージニア・ブラント・バーグ2
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神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さる。—使徒パウロ3
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人生はつづれ織りです。私たちが縦糸で、天使が横糸、神が織り手です。そして織り手だけが、全体の図柄をご存じなのです。—アイリーン・エリアス・フリーマン4
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人生は選択で満ちています。毎日、大きな選択も小さな選択も、数々の選択があり、毎日、より多くの過去の選択という遺産を残していきます。良い結果に終わるものもあれば、悪い結果に終わるものもあり、良くもあり悪くもあるといったものや、まだどちらなのかはっきりわからないものもありますが、それらの一つ一つが、私たちを今ある姿へと形作るのに一役買っているのです。
以下は過去について、また自分を現在の状態に至らせた事柄について考える際に、助けになると気づいた原則です。
私たちの将来は、過去によって制限されることはありません。どんな決断を下そうと、あるいは他の人が私たちについてどう決めようと、今私たちがどのような時点にいようと、将来は以下のような神の約束のように明るいのです。「信仰があれば…できないことは何もない。」5 「信じる者には、どんなことでもできる。」6 今、自分がいたいと思うような場所にいないとしても、それを変えるための時間はあります。生きている限り希望があるのです。
下した決断の幾つかが悪い結果を招いたように感じるか、思い通りの結果に至らなかったなら、おそらくまだその全体的な影響を目にしていないのだということを思い出しましょう。石やヘビのように見えるものが、パンやフルコース料理に変わるかもしれません。7 映画監督であり俳優であり、脚本家また演出家でもあるオーソン・ウェルズは、かつてこう言いました。「ハッピーエンドかどうかは、どこで物語を終えるかで決まる。」と。あるいは、他の誰かもこう言ったように。「最後にはすべてがうまく行く。もしうまく行かないなら、それはまだ最後ではないのだ。」その原則は、主を愛し、主の導きを仰ぐ人々にとって、紛れもない真実です。主は最後には、必ずうまく行くよう取り計らうと約束されたからです。8
過去を振り返って自分のした幾つかのことを悔いたり、違うやり方をすればよかったと思うのが人間性というものです。神はそんな気持ちを理解し、思いやって下さいますが、知恵や成長や、その他の学んだ教訓など、そのような経験から生じる良いものを見過ごしにしてはいけません。それらは私たちの人格を形成し、私たちを将来の、より大切でより良い物事に向けて備えてくれるのです。
過去を振り返る時には、祝福を数えましょう。あなたの人生の物語の他の構成要素である、それらの「真実なこと、尊ぶべきこと、正しいこと、純真なこと、愛すべきこと」を思い出すのです。9 あなたが過去に下した良い決断ゆえに、また神が将来下すのを助けて下さるであろう決断ゆえに、神に感謝するのです。—マリア・フォンテーン10
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あなたの過去は確かに重要ですが、それはあなたの現在にとって、あなたの将来に対する見方ほど重要ではありません。—トニー・キャンポロ
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兄弟たちよ。わたしはすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。—使徒パウロ11
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古い年が終わって新しい年が始まる時、じっくり腰を下ろしてこう自問するのはいいことです。「この過ぎ去った年に、私は何を成し遂げただろうか? 私のためにとても多くのことをして下さったイエスのために、最善を尽くしただろうか。」それは真の意味で、主の御力と強さと導きによって、主の御心の内に、御霊の実と御言葉の実を表しつつ、主のために生きた、主の年だったでしょうか? それはあなたが、きっと主に喜んでもらえたと知って、感謝できるような年だったでしょうか?
またこれは、祝福を数えるべき時でもあります。去年起こったことで、一番感謝していることは何でしょう? 新年のために、どんなことを祈り、願っているでしょうか? 新年のために主の御言葉から、どんな約束を要求しているでしょうか?
主よ、この新年を始めるにあたり、私たちが信仰をもって将来に目を向けられますように。あなたの望まれることをするための力を与えて下さい。主よ、あなたの御心の内に、私たちを導き、指導し、お守り下さい。たとえ何が起ころうとも、あなたのためにフルに生きたと言えるような、良い一年になりますように!—デービッド・ブラント・バーグ
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人生というのは振り返った時に初めて理解できるものだが、それを生きる時には、前向きに生きなければならない。—セーレン・キェルケゴール
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だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。—使徒パウロ12
2012年12月アンカーに掲載。朗読:ベサニー・ケリー。音楽:マイケル・ドーリー。