神は本当に祈りに応えられるのか
Does God Really Answer Prayer?
September 15, 2020
引用文集
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この質問に対する端的な答えは、「Yes（イエス）！」 です。私たちの人生に対する御心に沿ったものであれば、神は私たちの求めに応じてそれを与えると約束しておられます。[1] しかし、これには1つだけ注意点があります。私たちは必ずしもその答えを気に入るとは限らないということです。
私たちは多くのことを祈り求めます。良いことも悪いことも、そして実に無意味なことも。しかし、私たちが何を求めようと、神はすべての祈りに耳を傾けてくださいます。[2] 神は御自分の子供たちを無視されません。[3] 私たちが神に語りかけるとき、神は耳を傾け、応えると約束されています。[4] その答えは「イエス」かもしれないし、「ノー」かもしれず、あるいは「待ちなさい、今ではない」かもしれません。
祈りとは、私たちの望むことを神にさせるための手段ではないことを心に留めておいてください。私たちの祈りは、神を尊び、神に栄光を捧げることを中心としているべきであり、聖書が明確に示している神の御心を反映したものでなければなりません。[5] …神の知恵は私たちの知恵をはるかに超えているので、祈りに対する神の答えが最善の解決策であると信頼すべきです。
神が「イエス」と言われるとき
サムエル記上の1－2章で、ハンナは赤ん坊を授けてくださいと神に祈り求めています。彼女はずっと妊娠することができず、聖書の時代には、不妊は女性にとって恥であると考えられていました。ハンナは熱心に祈りました。…そして神はハンナの祈りを聞き、子を産むことを許されました。
イエスは、「わたしの名によって願うことは、なんでもかなえてあげよう。父が子によって栄光をお受けになるためである」と言われました。[6] 明確に何かを祈り求め、神がそれを許可されたのなら、それは神の意志であると確信することができます。神がお許しにならない限り、何事も起こらないのです。[7]
神が「ノー」と言われるとき
ヨハネ11章では、マリヤとマルタが瀕死の兄弟を癒してほしいとイエスに願ったのにも関わらず、イエスはラザロが死ぬままにさせてしまいました。なぜ、イエスを愛してやまない彼女たちに、イエスは「ノー」と言われたのでしょうか。それは、イエスがラザロのために、誰も想像もつかないような、より大きなことを計画されていたからです。「ノー」は、私たちにとって最も受け入れ難い答えの一つです。しかし、今一度、神は全知であり、歴史の時系列全体を把握しておられることを思い出すことが大切なのです。…神が「全体像」を見ておられるのに対し、私たちは一部分の筆使いを見ているに過ぎません。箴言3:5には、「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない」とあります。「ノー」という答えが返ってきたなら、求めたものは神の御心ではなかったと信じなければなりません。
神が「待ちなさい、今ではない」と言われるとき
時には、「待て」と言われるのは「ノー」と言われる以上に辛いことです。なぜならそれは忍耐強くなりなさいという意味だからです。[8] 待つのは辛いことですが、私たちは神が万事を支配しておられることを感謝し、神のタイミングが完璧であると信じることができます。[9]
神はあなたの人生の最善を望んでおられます。あなたが不必要に苦しむことを望んでおられないのです。エレミヤ29:11には、「主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである」とあります。忍耐を持ち、主があなたの愛情深い父であることを知りなさい。[10]—gotquestions.orgより [11]
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誰かのため、または何かの状況のために祈るとき、まず必要なのは信仰です。「そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。」[12] 「信仰がなくては、神に喜ばれることはできない。なぜなら、神に来る者は、神のいますことと、ご自身を求める者に報いて下さることとを、必ず信じるはずだからである。」[13]
また、祈りにはいくつかの基本的な原則があります。
求めなければならないというのは当たり前のように思えるかもしれません。しかし、「心配」し「望む」ばかりで、実際には「求めないから得られない」人がいかに多いかは驚きです。[14]
「願い求めても、与えられないのは…間違った動機で願い求めるから」という場合もあります。[15] 自分の目的が正しいかどうかを確認し、神があなたにとっての最善をご存じであることを信頼し、たとえ自分の望んだ、あるいは期待したような形で神が祈りに答えられなかったとしても、喜んでその答えを受け入れる必要があるのです。
神はあなたを愛し、あなたにとっての最善を願っておられます。この二点を信じることができれば、神に感謝し、賛美する大きな理由が見つかるはずです。心から賛美するとき、それはあなたが神に信頼を置いているあかしなのです。神がすでになさったすべてのことと、これからなさるすべてのことへの感謝の気持ちと結びついたとき、神の力を信じて祈る祈りは賛美に満ちた祈りとなります。
祈りと賛美は互いに関連しあっていて、それらを共に実践することは、日々の生活や思考に神をより深く取り込むことができる素晴らしい方法です。物事がうまくいっているときはいつでも、そのことで神を賛美しましょう。問題にぶつかったり、物事がうまくいかないときは、いつもそうではないことを感謝し、神が何らかの方法で物事を良い方向に導いてくださるという確信を示し、神からの解決策を祈り求めるのです。
あなたがそのような賛美と信頼に満ちた態度をとるとき、それは主を喜ばせ、たとえあなたが期待した方法でないとしても、主が最も良いと思われる方法で祈りに答えてくださいます。「主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。」[16]—アレックス・ピーターソン
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祈りとは、神の子である私たちの最大の特権の一つです。最初は神が祈りに答えてくださらないように見えても、祈るのをやめてはいけません。神はあなたを愛しておられ、答えられない祈りはひとつもありません。
イエスは、ある貧しいやもめが堕落した裁判官に正しい裁きをするよう何度も頼んだという話をされました。（参照：ルカ18:1−8） この裁判官は彼女の訴えを何度も拒みましたが、それは彼女の要求が間違っていたからではなく、単に無関心だったからです。
しかし、彼女の執拗さにより、結局は譲歩して、彼女が受けるべき対応をしました。イエスは、もっと大きな意味で、（義であり、私たちのことを気にかけておられる）神はご自分の民の祈りを聞いてくださる、だから私たちは決してあきらめてはならないと言われたのです。
しかし、2つのことを付け加えましょう。第一に、実際、神は私たちが気づかないうちに祈りに答えてくださっていることがあるのを理解しましょう。神の答えは「ノー」か「待ちなさい」かもしれないからです。私たちは何が最善か分かっているつもりですが、神は全体像を見ておられ、時には私たちが求めたものが神の完全な計画に沿っていないとご存じなので、愛を込めてそれを拒否される場合があります。
第二に、イエス・キリストが私たちの罪のために死んでくださったからこそ、私たちには神のもとに行く特権があることを忘れないでください。あなたは人生をキリストに捧げたでしょうか。もしそうでないなら、最初の祈りは告白と信仰であり、主であり救い主としてイエスにあなたの人生に加わってくださるようお願いすることから始めましょう。—ビリー・グラハム [17]
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わたしの憐れみは尽きることがなく、朝ごとに新たになる。あなたは、わたしの広大な祝福の貯水池が満杯であることを知っているので、信頼しつつ毎日を始めることができる。それを知ることは、わたしを待つ助けになり、長い間答えられなかった祈りをわたしの世話と保護に委ねることができるようになるだろう。あなたの祈りで、わたしが気づかないまま見過ごしたものは一つもないと保証しよう。わたしはあなたに、限りない愛と揺るぎない憐れみに満ちた泉から、たっぷりと飲んでほしい。わたしと共にいて待つ間、あなたはこれらの神聖な栄養を思う存分利用できる。あなたは命の水の泉からただで飲んでいいのだ。
あなたの祈りの多くはまだ答えられていないが、わたしの大いなる忠実さを信頼していい。わたしはすべての約束を完璧な方法とタイミングで守る。とりわけ、わたしはあなたの心の悩みや恐れに取って代わる平安を与えると約束した。
祈りの答えを待つのにうみ疲れたなら、わたしも待っていることを思い出しなさい。あなたに慈悲と憐れみを与えようとしているのだ。わたしは、あなたのために愛をこめて準備したものをあなたが受け取る用意ができるまで待とう。期待し、愛し、信頼してわたしを待つ人は皆、幸いである。—イエス [18]
2020年9月アンカーに掲載 朗読：ジェリー・パラディーノ
音楽：マイケル・ドーリー
1 1ヨハネ 5:14–15.
2 マタイ 7:7.
3 ルカ 18:1–8.
4 マタイ 6:6; ローマ 8:26–27.
5 ルカ 11:2.
6 ヨハネ 14:13.
7 ローマ 8:28.
8 ローマ 8:25.
9 ローマ 12:12; 詩篇 37:7–9.
10 詩篇 46:10.
12 マルコ 11:24.
13 ヘブル 11:6.
14 ヤコブ 4:2.
15 ヤコブ 4:3.〈新共同訳〉
16 詩篇 37:4.
18 Sarah Young, Jesus Lives (Thomas Nelson, 2009).
