逃せないアポイントメント
An Appointment Not to Be Missed
January 28, 2014
引用文集
オーディオ・ダウンロード(英語) (12MB)
気分が向いた時にだけ祈るのはよくありません。主とアポイントメントを取って、それを守りなさい。人はひざまずいて祈る時、強くなります。—コーリー・テン・ブーム
*
目覚めたら、まず最初に自分自身を、心と思いと能力とあなたのすべてを神の御手に委ねなさい。あなたのすべてを所有して下さるように、また、あなたの魂の導き手となり、あなたの命と知恵と力とになって下さるよう、神にお願いしなさい。神は私たちがすべての必要を求めるよう願っておられます。それは私たちが真に神を知り、また神にますます近付くためなのです。また、祈りによって、私たちが一見望みのない困難にように見えるものに勝利する、目に見えない力を得るためでもあります。—シドニー・リアー
*
山の上で一人きりになって神と共に過ごすことがなぜそんなにも大切なのでしょう。それは、あなたを愛する者と呼ぶ方の声に耳を傾けることのできる場所だからです。祈るというのは、あなたを「愛する娘」、「愛する息子」、「愛する子」と呼ぶ方に耳を傾けることです。祈るというのは、その声が、あなたの心の奥底に、魂の奥底に語りかけるようにすることであり、その声をあなたの魂全体に響きわたらせることです。—ヘンリ・J・M・ナウエン
*
わが魂は夜あなたを慕い、わがうちなる霊は、せつにあなたを求める。 —イザヤ 26:9
*
祈りなしには、私たちは神の声が聞こえず、私たちの関心を求めて競い合う多くの声によって混乱してしまいます。じっと静まっていようとする時、私たちは自分の中のうるさい声に圧倒されるあまり、忙しくなるのが待ちきれず、注意散漫になってしまうことがよくあります。私たちの内なる人はしばしば、飛び跳ねるサルで一杯のバナナの木のようです。しかし、そこから逃げずに焦点をそらさないようにするなら、サルは関心が得られないので次第に去って行き、私たちを呼ぶ静かで優しい声がだんだんと聞こえて来ることでしょう。—トマス・アクィナス
*
毎日、朝早く、一日の仕事が始まる前に少し祈りの時間を取って、イエスに助けと導きをお願いしてごらんなさい。目覚めたらまず、何をする前にも、イエスに話しかけるのです。イエスからその日の指令をいただきなさい。ただイエスの言われることを聞きさえすれば、一日が始まる前にも、イエスがいかに多くの問題を解決されるかに、あなたは驚くでしょう。
けれども、立ち止まってイエスに話しかけ、イエスから指示をもらうこともせずに一日の仕事に飛び込むというのは、演奏会を行ってから楽器の調律をしようと決めた音楽家のようなものです。神の言葉と祈りで一日を始め、まず神とひとつになりましょう。
祈るのが難しすぎるとか、祈る時間がないなどとは、決して考えてはいけません。忙しい日であればあるほど、祈る理由は増えるし、祈リにかける時間も増やすべきです。祈ることにもう少しだけ時間を費やしさえすれば、あとで物事を成し遂げるのに費やす時間がずっと少なくてすむでしょう。あなたの一日が祈りで縁取りされているなら、ほどけることはまずないでしょう。そんなにも単純なことです。—デービッド・ブラント・バーグ
*
ある時、私は湖のほとりに座っていました。そこに座っていると、何匹かの魚が水面まで来て口を開けているのに気づきました。初めは魚が腹を空かせていて虫を捜しているのかと思ったのですが、一人の釣り人があとで教えてくれました。この魚は水中でかなりうまく呼吸できるものの、時たま水面まで来て新鮮な空気を吸わなければならず、そうしないと死んでしまうのだそうです。私たちも同じです。この世界は海のようです。私たちはここで生きて、仕事や様々な職業を続けることができますが、時折祈りを通して新鮮な命を受け取らなければなりません。祈りのために静かな時間を取っておかないクリスチャンは、キリストにおける真の命をまた見いだしていません。—サドゥー・サンダー・シング
*
毎朝目が覚めたとたん、その日のためのすべての願い事と望みが野生動物のようにあなたの所に押し寄せてきます。毎朝最初にすべき仕事とは、それをすべて後ろに押しやることです。他の声を聞き、他の視点を選び、他の、もっと大きくて、強くて、静かな人生が流れ込んでくるようにするのです。—C・S・ルイス
*
私は誰に会うのでも、まず祈るべきです。長い睡眠を取った時や、早い時間に人と会う時には、11時か12時になってやっと一人きりの祈りを始めます。これは悲惨なやり方です。聖句にかなっていません。キリストは日が昇る前に起きて一人きりになれる場所に行かれました。ダビデはこう言っています。「わたしは切に[英訳聖書では early: 朝早くに]あなたをたずね求め」[1]「朝ごとにあなたはわたしの声を聞かれます。」[2] 家族の祈りはその力と甘美さを失い、私は助けを求めに来る人たちに対して何の役にも立てません。良心は痛み、魂は養われず、ランプの芯は調節されていません。すると、一人きりの祈りの時、魂の波長がずれていることがよくあるのです。神との時間から始める方がずっと良いと感じます。最初に御顔を仰ぎ、私の魂が他の何かに近付く前に、まずそれを神の近くに持って行くのです。—ロバート・マレー・マクシェーン
*
アフリカでの初期のキリスト教改宗者たちは、日頃から熱心に個人でデボーションをしていました。それぞれが別々の茂みに行き、そこで神に心を注ぎ出していたと言われています。次第にこれらの場所への道は踏みならされていきました。その結果、一人でも信者が祈りを怠り始めるなら、他の信者たちにすぐわかるようになりました。祈りを怠った人には、優しく、「兄弟よ、あなたの道には草が生えてきましたよ」と言っていたのです。—作者不明
*
ビジネスや会社のこの果てしない忙しさは、たとえ私の体でないとしても、魂を損なっています。朝早く一人になる時間がもっと必要です。個人のデボーションや宗教的瞑想、聖書を読むことなど、宗教的実践に対して習慣的に割り当てている時間が少なすぎると思います。それゆえに、私はやせて、冷たく、かたくなになりました。‥‥今まで私は夜遅くまで起きていました。それで、朝に大慌ての30分しか一人になる時間が取れないのです。すべての善人の経験は、確かに、しかるべき時間をかけて一人だけで行うデボーションをしないなら、魂はやせ細って行くという定理を裏付けています。しかし、祈りを通してすべてのことがなし得ます。‥‥私が言おうとしているのは、全能の祈りです。‥‥そう言ってはいけないでしょうか? 全能であるものはただ、愛と真理の神の恵み深き叙任によるからです。それならば、祈りましょう。—ウィリアム・ウィルバーフォース
*
朝にはあなたの慈しみに満ち足らせ、生涯、喜び歌い、喜び祝わせてください。 —詩篇 90:14[新共同訳]
*
蜂が花に触れるだけで蜜が集まるのではなく、花の上にしばらく留まっていることで蜜を引き出すのです。最も素晴らしく、最も親切で、最も賢く、最も強いクリスチャンであると証明されるのは、最も多くを読む人ではなく、最も多く瞑想する人です。—トーマス・ブルックス
*
さあ、来て、毎日の仕事を脇に寄せ、騒々しい思考からしばし逃れなさい。重くのしかかる思い煩いを脇に置き、気をそらす厄介な物事は待たせておきなさい。そして、しばらくの間、神のためにあなたの時間を空けておき、神にあってしばらく休みなさい。あなたの魂の内なる小部屋に入って、神と、神を求める助けになるもの以外はすべて締め出しなさい。そして、扉を閉めたなら、神をたずね求めなさい。さあ、私の魂よ、神にこう言うのです。「主よ、あなたの御顔を求めます。私が求めるのはあなたの御顔です」と。アーメン。—アンセルムス
*
自由に使える時間があまりないなら、あなたに残っているほんの少しの時間をも、必ず有効に使うように。‥‥神を愛し、御前で新たになり、神に向かって心を掲げ、心の奥深くで神を拝し、私たちの行いと苦しみを神に捧げるのです。—フランソワ・フェヌロン
*
静まるというのは美しいものだ。沈黙は金なりと言うが、その通りだ。静かにしている時、あなたはわたしの声がもっとはっきりと聞こえる。あなたはよく、わたしから聞く時間を終えた後に、新たな活力を得て再生されたような気分になっている。それはわたしがあなたに平安を与えるためのチャンスだ。「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。」[3]
わたしはよくわたしの子どもたちに、忙しさから離れることの大切さや、静けさと信頼と、夜眠れない時にわたしを瞑想すること、朝早くわたしをたずね求めることの大切さを強調してきた。わたしがどこに導いているかを感じ取れるよう、雲の上に頭を出しておくためにも、あなたにはそのような静かな休みの時間が必要なのだ。—イエス、預言で語る
*
神よ、あなたはわたしの神、
わたしは切にあなたをたずね求め、
わが魂はあなたをかわき望む。
水なき、かわき衰えた地にあるように、
わが肉体はあなたを慕いこがれる。
—詩篇 63:1
*
主イエスよ、来て、私の心の中に宿って下さい。祈りの答えは決して私によるのではないと実感できて、私はどれほど感謝していることでしょう。あなたの内に静かに宿り、あなたの命を私の中に流れさせる時、父が私のお粗末な忍耐や不十分な信頼ではなく、主よ、あなたの忍耐と、父がすべてを御手の内で支配されているという信頼を見ておられると知るのは、何という解放なのでしょう。‥‥今、私の想像を超えた、祈りへの素晴らしい答えをあなたに感謝します。アーメン。—キャサリン・マーシャルの祈り
2014年1月アンカーに掲載。朗読:ガブリエル・ガルシア・ヴァルディビエソ
音楽:マイケル・ドーリー