新たな一日、新たな始まり
A New Day, a New Start
January 14, 2025
引用文集
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朝ごとに新しい恵みがあります。愛する主よ、あなたの真実は私にとって偉大です。—トーマス・チザム
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新しい日の夜明けは、神の光が闇を打ち破り、神のいつくしみが私たちの苦難を克服することの象徴とも言えます。朝ごとに、神の恵みが示され、憂いが消え去って、新たな始まりとなります。肺の中に空気があり、降り注ぐ陽光があり、土地に養分を与える雨があるなら、それだけで十分にわかることです。神のあわれみは、やむことなく、様々な形で私たちに届いています。
私たちに対する神のあわれみが尽きる日というものはありません。神のあわれみは朝ごとに新しくされ、決して絶えることがなく、必要とする人はいつでもそれにあずかれます。私たちには浮き沈みがあり、「年若い者も弱り、かつ疲れ」るものですが(イザヤ40:30)、神は最後まで真実であられます。毎日、夜明けとともに、新しいあわれみがふんだんにやってきて、私たちはそれに新たにあずかれるのです。神のあわれみは無限の蓄えから注ぎ出されており、決して尽きることがありません。—GotQuestions.org [1]
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毎朝が、これまでとは違うより良い方法で物事を行うための新たなチャンスです。特に、神とつながる時間を取り、改善したい分野を神の視点で捉えて、考え方と態度と行動において必要な調整を加えるのを助けてくださるよう、神にお願いしたい時には。
一日の素晴らしい始め方は、神の愛に満ちた配慮に感謝する祈りを捧げることです。朝一番に数分かけてそれを行い、それがあなたの一日にどれほどの違いをもたらすかを見てください。以下の祈りを、自分の状況に合わせて調整して祈ると良いでしょう。
「新鮮で清らかで、昨日からの混乱や過ちに汚されていない、この新しい一日を感謝します。あなたはすべてを新しくしてくださいました。
真新しいあわれみ、真新しい愛、真新しい赦し、新たな力、そして揺るぎない助けの約束を感謝します。あなたは私にとって本当に素晴らしい方で、私の欠点や弱さにとても忍耐強く接してくださいます。
私はすべての過ちと失敗を後に残して行きます。あなたの手を握りながら、前に進めるようお助けください。」 —アクティベーテッド誌
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わたしは、あなたが新たなスタートを切れるようにしたい。これまで犯した間違いや、自分が持っている弱さに落胆する時には、わたしが弱くて過ちを犯しやすい人々を通して、わたしの愛を世界に示すことを思い出しなさい。あなたが失望や挫折を経験するのをわたしが許したのは、あなたをより優しく、より思いやり深く、他者の弱さをより理解できるようにするためだ。つまり、もっとわたしのようになって、他の人々へのより大きな助けとなれるようにするためなのだ。
たとえ困難な経験であっても、それらは共に働いてあなたに益をもたらすことができる。もしあなたが、自らをわたしの手に委ね、陶工の巨匠の手の中の粘土のように柔らかく形作りやすいものになるなら、わたしはあなたを作り替えてあげよう。あなたの壊れた夢、心の痛み、失望を受け取り、わたしの愛の手によって、あなたをより良い「器」に仕上げるのだ。それは、あなたが思い描いていたほど壮大でも美しくも完璧でもないかもしれないが、わたしの目には完璧である。あなたが果たすべき役割においては完璧だし、わが天の国におけるあなたの立場にとっても完璧なのだ。—イエス
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聖書は、新しい始まりについてどう語っているでしょうか。
新たな始まりは季節が移ろうように起こる。人生は、季節や段階に分けることができます。秋の始まりには色とりどりの葉が落ち、冬の始まりには冷たい雪が敷き詰められ、春の始まりには新たな生命が芽吹き、夏の始まりには温かい快晴の日々が続きます。伝道の書3章1–5節には、こうあります。「天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。生るるに時があり、死ぬるに時があり、植えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、殺すに時があり、いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、石を投げるに時があり、石を集めるに時があり、抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり …。」
先のものは過ぎ去り、すべてが新たにされる。神は私たちの過去を覚えることをせず、新たなスタートを与えてくださいます。イザヤ43章18–19節には、こうあります。「先のことに心を留めるな。昔のことに目を留めるな。見よ、わたしは新しいことを行う。今、それが芽生えている。あなたがたは、それを知らないのか。必ず、わたしは荒野に道を、荒れ地に川を設ける。」(新改訳2017)
忍耐は新しい始まりへの道。忍耐は新たなスタートに通じる道です。なぜなら、多くの場合、新たな始まりには忍耐が必要だからです。ヤコブ5章11節には、こうあります。「忍び抜いた人たちはさいわいであると、わたしたちは思う。あなたがたは、ヨブの忍耐のことを聞いている。また、主が彼になさったことの結末を見て、主がいかに慈愛とあわれみとに富んだかたであるかが、わかるはずである。」
新たなスタートは、今いる場所で切ることができる。イエス・キリストを人生の主とする気持ちがあり、それを望んでいる人には、新たな始まりが待っています。第2コリント5章17節には、こうあります。「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」 —ビリー・グラハム・ライブラリー [2]
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何でもない普通の日に、鏡を見ながら深い疑問が浮かび、こう自問しました。「人生が再びこんなに変わった今、私は何者なのだろう。この新たな人生の季節に、私は何をすべきで、どんな人間になりたいのだろう。」
この10年間で私の人生は大きく変わり、人生の新たな局面における自分のアイデンティティや将来への願望について考えるようになりました。
なくなったものを諦め、残ったものに感謝し、次に何をすべきかを決めなければならないということは、わかっていました。…
神は私たちの心と人生に新しさと変革をもたらそうと、常に働きかけておられます。… もしかすると、あなたは今、過渡期にあるのかもしれません。たとえば、転職、人間関係の変わり目、個人的なチャレンジ、またはただ新しく馴染みのない人生の季節など。また、もしかすると、自分を改革し、人生を再構築したいと願っていても、どのように始めれば良いのかわからず、自分にはその力があるか疑問に感じているのかもしれません。以下は、神があなたに用意しておられる新しいことに進むための5つのステップです。
ステップ1: 何を変えたいのか、または改善したいのかを特定する。自分がどうありたいか、何を成し遂げたいかを考えてみましょう。
ステップ2: 前進するために身につけるべきスキルを見極め、自分への投資を惜しまない。
ステップ3: 人生計画を立てる。計画のない夢は、ただの願いに過ぎません。目標を設定しなければ、今いる場所から抜け出せないのです。
ステップ4: 一人で祈りの時間を過ごし、歩みを導いてくださるよう神に求める。
ステップ5: 自分の快適ゾーンから抜け出し、目標に向かって行動を始める。前向きな姿勢を保ち、自分が願っていることに集中し続けましょう。
未知のものに対して不安を感じるのは自然なことですが、私たちの人生に変容と刷新をもたらす神の力に失敗はありません。私たちが最良の自分になり、神から与えられた人生を楽しむよう助けてくださることも含めて … 神こそがすべてを新しくしてくださる方であることを思い出して、神の主権を信頼することができるのです。
主よ、私の心の願いをあなたはご存知です。私のとなりを歩み、私が人生の新しい季節を、楽観的姿勢と興奮をもって受け入れられるよう助けてください。新しい始まりの約束を感謝します。イエスの御名によって、アーメン。—トレイシー・マイルズ [3]
2025年1月アンカーに掲載 朗読:ジェリー・パラディーノ 音楽:ジョン・リッスン