希望に満ちた見通し
A Hopeful Perspective
February 21, 2023
引用文集
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わが魂はもだしてただ神をまつ。
わが望みは神から来るからである。—詩篇 62:5
長い年月とさまざまな困難な状況を通して、私の助けとなったものは何だと思いますか?
もし自分の状況を変えることに無力さを感じ、希望に満ちた視点を持つことに苦労しているなら、「もしそうだったら」から「今はこうだ」へ … そして「以前はこうだった」から「これからは」へと移行するのを助けてくれるよう、神にお願いしましょう。
このような焦点の転換は、心の中に変化をもたらす媒介であるばかりか、人生を変える聖書的概念でもあるのです。
私たちはしばしば、「もしそうだったら」というところで行き詰まってしまいます。これは人生において前進する能力を妨げる、敗北と疑問の繰り返しのパターンで、そこには良い答えがありません。
「今はこうだ」は、目の前の現実、今もまだある可能性、信者として与えられている希望、そしていつまでも新鮮な究極の賞である天国の約束への、焦点の移行です。
「以前はこうだった」は、私たちがしばしば不必要に立ち帰り、そこに留まり、過去の辛い出来事を蒸し返して、後悔と憤りの中で生きる場所です。
「これからは」は、私たちの日々の力強く新しい視点となって、新たなレベルのポジティブさ、希望、平安をもたらしてくれます。… 神は今、あなたの人生に何をすることができるのでしょう。あなたはどこに喜びを見出せるのでしょう。今残っているもので、永遠の目的のために使えるものは何でしょうか。—リサ・ホィットル [1]
より明るい明日
希望や夢が打ち砕かれたとき、人はどうすればいいのか。失望から新たな希望へと前進するために、人は何をすべきなのだろう。
あることが途中でだめになり、落胆した時に、私はそう自問しました。友人とその家族が、私たちのボランティア・プロジェクトでチームを組んでくれることになっており、私はそれをとても楽しみにしていたのですが、残念なことに、結局うまくいかなかったのです。
その知らせを聞いたとき、ある言葉が頭に浮かびました。「未来は神の約束のように明るい」。いい言葉だとは思いましたが、どの約束のことなのでしょう。いくつかの聖句を思い出しました。「神は、神を愛する者たち…と共に働いて、万事を益となるようにして下さる」(ローマ 8:28)。「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」(箴言 3:5–6)。「わたしはあなたがたを捨てて孤児とはしない。あなたがたのところに帰って来る」(ヨハネ 14:18)。「そのうしろで『これは道だ、これに歩め』と言う言葉を耳に聞く」(イザヤ 30:21)。
これらの聖句のひとつひとつについて考え始めると、魂に新たな希望があふれてきました。私の心は、暗い灰色の色調の配列から、明るく色彩豊かな鮮明な画像へと変わったのです。神は全体像を知っておられ、すべての人のために素晴らしいものを用意しておられるのです。
確かに、私にとっては残念な展開でした。しかし、神の約束というフィルターを通して見たとき、私は友人とその家族にとって、それは心機一転するための、全く新しく素晴らしい可能性でいっぱいの1ページだとわかったのです。私の中に興奮が湧き上がり、彼らのために開かれる素晴らしい機会について聞くのが待ちきれなりました。
この出来事は、失望で目を曇らせることを許してしまうと、見通しが暗くなり、信仰と確信をもって未来を見ることが難しくなることを教えてくれました。しかし、心に神の約束の光線を射し込ませれば、あらゆる影を裏返す光のショーが生まれるのです。新たな希望が生まれ、未来へのポジティブな青写真が描かれます。私たちのポジティブで希望に満ちた見通しは、可能性を見えるようにし、私たちはより明るい明日へと自信を持って踏み出すことができるのです。—イレナ・ジャビコバ
イエスー希望を与えてくれる方
わたしはよみがえりであり、命である。わたしがあなたの壊れた夢を取って、新しい夢に置き換えるに任せなさい。わたしはあなたのうちに生きている希望である。落胆を感じるときには、わたしが希望を与える者であることをほめたたえなさい。わたしはあなたの魂に新しい命を吹き込むことができる。悲しんだり落ち込んだりするときには、灰の中から美をもたらす者として、わたしを見なさい。その気になれなくても、わたしに賛美を捧げなさい。わたしは、あなたの人生にわたしの意志を実現するために、舞台裏で働いている。試練の中を歩いている時でも、わたしを礼拝するなら、わたしの心は歌い、わたしはあなたの人生に祝福を注ぐ。時には、わたしがあなたの心の望みを聞いていないように感じることもあるのは分かっている。わが子よ、わたしを信じなさい。わたしは耳を傾けており、それがあなたにとって最善であるなら、あなたの求めるものを与えよう。あなたの人生のためのわたしの計画は、あなたの想像をはるかに超えていることを信じて、わたしをほめたたえなさい。わたしが何をするか、見ているといい。—イエス [2]
希望を思い起こす
私たちの時間と関心の多くは、日常直面する困難に向けられたとしても、希望を持つことで、意識と心の焦点を主に、そして主とともに過ごす素晴らしい未来に合わせていることができます。そのような希望は、試練や苦難、人生の浮き沈みにあって、ポジティブで賛美に満ちた状態でい続けるための勇気と精神的強さを与えます。将来に起こること、つまり私たちの救いの確実さや永遠にわたって約束された祝福のことを思い出すなら、勇気を持って困難に立ち向かうことができます。どんな結果になろうとも、神とともに過ごす未来という希望があると確実に分かっているからです。
私たちの希望について日頃から自覚するなら、つまり救われていることや神の御霊が私たちの内におられること、私たちが神との関係を持てるようイエスが犠牲を払ってくださったこと、日々私たちの生活の中に主がいてくださること、主とともに永遠を過ごせるという保証のあること、そういったことを私たちは知っているのだと、思い起こすようにするなら、それは人生についての考え方や感じ方に影響を与えるはずです。この希望を持って生きる時、永遠に渡る結果は栄光に満ちたものとなるのだから、人生の困難によりよく立ち向かえるのだと分かります。私たちの救いの確実性や、救いが私たちの永遠の時にとってどのような意味を持つのかを日頃から思い起すようにするなら、自分の状況についてよりポジティブになれます。私たちは素晴らしいほどに救われており、愛と喜び、そして神との平和を持って、永遠の時を過ごすことになります。私たちはそのような希望を持つ者として、この栄光の希望を他の人と分かち合い、最善を尽くして彼らにイエスを示し、主がされるように彼らを愛し、彼らが私たちを通して主の愛と心遣いを感じられるよう謙虚な心で助けることが求められています。
キリストを通して私たちが持っている希望を常に意識して生き、イエスがそうされたように、私たちもその希望を他の人たちに伝えられますように。—ピーター・アムステルダム
2023年2月アンカーに掲載 朗読:レノア・ウェルシュ 音楽:ジョン・リッスン
1 https://proverbs31.org/read/devotions/full-post/2021/09/06/when-you-arent-sure-if-you-can-see-good-again.
2 Becky Harling, The 30-Day Praise Challenge (David C. Cook, 2013). ここで引用されている聖句については、以下を参照:ヨハネ 11:25; イザヤ 61:1–3; ヤコブ 1:12; ヘブル 13:15