チェンジを快く受け入れる

5月 25, 2015

Embracing Change
May 25, 2015

ピーター・アムステルダム

オーディオ所要時間: 7:22
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たくさんの動きやチェンジを経験している時には、心もとなく不安に感じ、恐れや心配や落胆も生じます。うまくやっていけるだろうか、これからどうなるのだろうかと考えるのです。

主に信頼し、従ったからといって、チェンジが簡単になるとか、困難や辛い気持ちがすぐに過ぎ去るという保証はありませんが、神にあなたの人生や状況にかかわっていただくことで、新しく実り多き未来をもたらしていただく立場に自分を置くことになります。

新しい状況に移ることは、私たちを神の望まれる場所に連れて行き、神が用意されていることのために備えさせるための神の計画の一部かもしれません。なかなか受け入れがたいかもしれませんが、主がチェンジするよう求めておられるなら、あるいは主が他の人にチェンジするよう求めておられ、それがあなたにも影響することなら、それは、神があなたのために何か新しいもの、より良いものを用意しておられるしるしなのでしょう。状況が変わることにより、新たな困難が持ち上がり、個人的に成長する可能性もあります。新しい状況では、チェンジがなかったなら手に入らなかったような将来の可能性が開かれることもあるでしょう。

新しい状況や情勢により、主があなたの人生で新しい方法で働かれる扉が開かれます。人生や仕事が新しい道を行くことになっても、すぐに良い影響を目にするわけではないでしょう。むしろ、当初は全く良いことには思えないかもしれません。でも、チェンジによって新しい道へと導かれるなら、新しい経験や成長や成果につながりえます。それは、過去の踏みなれた道を行っていたら、手に入らなかったものでしょう。

チェンジを快く受け入れるなら、将来の機会に応じる立場に置かれます。これまでの道を離れ、神の示された方向に進む信仰があったがゆえに可能になった機会のことです。チェンジをするには信仰を要します。恐れや不安に打ち勝たなければなりません。激しい葛藤になることもあるでしょう。でも、神が道の先に何を用意されているかを発見するために頑張るのは価値のあることです。私たちは信仰によって歩いていますが、主にはご自身の歩む道が目に見えるということを覚えていてください。だから、神の手を取り、将来に向かって一歩一歩導いていただきましょう。

物事の進み具合がゆっくりで、先行きがそれほど明るくは見えないとしても、主は、私たちそれぞれの人生にもたらそうとしているものについて計画を持っておられます。新しい状況に進み、主が心の中に置かれた導きや主が求められることに従い続けるなら、きっと周囲の状況を新しい目で見始めるようになることでしょう。異なった観点から見るのです。そうすると、過去、現在、さらに将来待ち構えているものをより良く理解できるようになります。

新しい町や国に引っ越した場合には、友人を作り、新しいネットワークを築かなければならないことでしょう。家族や友人から遠く離れている場合には寂しく感じることもあるでしょう。でも、そういう時こそ、他の人の人生に影響を及ぼすチャンスかもしれないということに気づくかもしれません。また、自分の出会う人たちから色々学べるということもわかるでしょう。日々付き合いがあったり、一緒に仕事をしたりする人たちのことがもっと理解できるようになることでしょう。

イエスに導かれる方向に進み続けるなら、チェンジに伴って経験するすべての苦労を通して、あなたは強められることでしょう。主にしっかりつかまっていることで、霊の筋肉が鍛えられるのです。

大きなチェンジの時には、大いなる羊飼いが見守り、気づかっていてくださると知るのは慰めになります。主はあなたがどんな状況にあっても、あなたを使って他の人たちに手を伸ばそうとして、その状況をうまく動かしてくださると私は信じています。私は未来について、謎が少しずつ明らかになっていく、という見方をするのが好きです。旅の過程において、サプライズの詰まった包みが少しずつ開けられていき、自分自身のことや自分の可能性、また自分の人生についての神の計画を学んでいくのです。

いつか、自分が人生の旅路でつまずきながら小さな一歩ずつ進んでいたのが、自信をもって着実に進むように変わっていったことを振り返り、私たち一人一人、満足感を抱くようになると私は信じています。それは、経験を積むことにより、また言うまでもなく、イエスに頼ることにより、変わっていくものです。また、賛美に満ちたポジティブな見方をし、良いわざを始められた主がこれからもそれを成し続けて下さると信頼することによって変わっていくのです。[1]

主には何でもできないことはない、イエスと一緒なら私たちは何に遭遇しても対応できる、とわかっているので、私たちはどんな困難にも、信仰と恵みと楽観的な態度をもって立ち向かえると思います。主がもたらして下さるチェンジを通して私たちの人生が多くの形で変えられ、さらに、私たちの内でまだ部分的に眠ったままの特質や性質が生命をおび、花開くことでしょう。私たちは皆、成長過程にあり、今日あまり価値がないように思われることでも、明日にはとても貴重な宝物になることもあります。

私たち一人一人が今日経験することには目的があり、主が私たちの前に置かれるチャンスには意味があり、私たちが踏む新しいステップやチェンジには理由があります。私たちがこれまで以上に効果的な証し人となって、多くの人々の人生に触れることができるようにと、主は私たちが必要なチェンジを遂げるよう励ましておられるようです。主は、ご自分についてくる者たちは「地の塩」のようだと言われました。[2] 預言の中でも、主はこう言っておられます。「わたしはあなたがたを国々に惜しみなく散らして、行く先々にわたしの愛のフレーバーをもたらすようにする。」[3]

今チェンジのまっさ中にいて、揺れ動き、心配しているなら、あるいは、この記事で話したような状況にあなたがいるのなら、どうぞ励まされて下さい。主があなたの人生にもたらすチェンジを快く受け入れましょう。主があなたと共にいるとわかっているのですから。そして、どんな状況にいても、あなたがどうすれば実を結び、証しになれるかを示したいと思っておられることを知っているのですから。主を喜ばせ、全力を尽くして他の人たちへの証しとなりたいなら、また、どこにいても主の愛を分かち合いたいなら、主は導き、祈りに答えて下さいます。

主に信頼し、「そのうしろで『これは道だ、これに歩め』と言う言葉を耳に聞く」[4] と確信して安らいでいましょう。その声はあなたを失望させることがないのですから。それは、楽観主義ではありません。主の約束です。

初版は2010年9月。2015年5月に改訂、再版。
朗読:ジョン・マーク。


1 ピリピ 1:6.

2 マタイ 5:13.

3 イエス、預言で語る。1997年6月初版。

4 イザヤ 30:21.

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