瞑想

イエスからの言葉

ろうそくを灯す

「あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」—マタイ 5:16

ほんの小さなろうそくでも、暗い時には遠くから見える。深い闇が地を包む時、あなたの小さなろうそくはとても明るく輝くだろう。自分は小さく取るに足らない者だと感じるかもしれないが、あなたが誰であれ、人生がどんな状態であれ、わたしの光を輝かせて、この世のろうそくに火を灯してあげることができる。巨大な炎でなくとも、別のろうそくに火を灯すことはできる。だから、できる限りたくさんのろうそくに火を灯しなさい。そうすれば、すぐに世界中で何百万ものろうそくがわたしの光で輝くようになるだろう。今まで世が経験したこともないほどの真っ暗闇の中でさえも。その光を輝かせ、次々と広がらせなさい。

いつまでも変わらぬもの

「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。」—マタイ 28:20

わたしはあなたの人生でいつまでも変わることのない存在だ。他の誰もが、またすべてのものが、頼りにならず、失望させ、過ぎ去るが、わたしは頼りにでき、失望させず、世の終わりまで、またその後も永遠にあなたと共にいる。わたしはあなたの土台となる建築用ブロック、隅のかしら石だ。あなたの信仰の礎、アルファでありオメガであり、あなたの始めであり終わりであり、あなたの人生の愛だ。

わたしは絶えずあなたを愛し、気遣い、あなたのために生きる。だから、わたしを「いつまでも変わらぬもの」と呼んでいいのだ。わたしはいつもそこにいる、すべてを合わせた存在だから、あなたはそこに宿ることができる。わたしは命そのものよりも確かだ。それを励みとしなさい。これによって信仰を築き、強めなさい。あなたの人生を、わたしの絶え間ない、決して尽きることなく、いつまでも続く愛で溢れさせてあげよう。

愛の風

「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。霊から生れる者もみな、それと同じである。」—ヨハネ 3:8

風の音が聞こえるだろうか？ わたしの愛の風に耳を澄ませてごらん。そよ風に運ばれて、わたしの腕までおいで。そこで甘美な交わりのひとときを過ごそう。思い煩い、心配事、重荷をすべて吹き飛ばしてあげよう。わたしの愛の風はあなたの耳元に、わたしがあなたに語りたい愛と励ましの言葉をささやくだろう。

愛の風があなたを清め、運び、ささやく。わたしの愛の風があなたの霊の燃えさしに優しく吹き付け、信仰の炎を灯すだろう。あなたの信仰の炎がわたしのために明るく燃えるようにと。

静けさ

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。」—ヨハネ 14:1

静けさという言葉を聞くとき、あなたは何を思うだろう？ 静けさというとき、人は色々なことを連想する。たとえば、風も波も全くない、水面がまるで鏡のように穏やかな湖。あるいは、かすかな動きさえない、優美な花の広がる野原。それとも、しーんと静まりかえっている、雪の降りつもった冬の日。

あなたの思い描く静けさがどんなものであれ、あなたの心もそのようであってほしい。わたしはあなたの心が静まり、安らいでいてほしい。あなたに思い煩ってほしくはない。この静けさを見いだすには、わたしを深く思う時間をとりなさい。真の静けさは、祈りと瞑想の時間を取ってわたしの所に来ることによってのみ生じる。だから、時間を取って、必要とする静けさを見いだしなさい。

わたしの霊があなたの中を流れるに任せなさい。わたしは平和であり、穏やかさだ。わたしとわたしの言葉について瞑想するときに、あなたはわたしの存在を味わうことができる。あなたの思いを調和と静けさのイメージで満たしてあげよう。そして、わたしの安らかで穏やかな性質ゆえにわたしを賛美しなさい。

数々の益

「わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである。」—ヤコブ 1:2–3

戦いはあなたを強くする。苦難は不屈の精神と忍耐を教えてくれる。押しつぶされることで悪いものが搾り出され、良きものが生み出される。試みの火は不純物を焼き尽くし、あなたを清める。孤独はあなたをわたしに引き寄せる。自分の至らなさによって、あなたはわたしがどれほど必要かに気づく。悲しみはあなたに憐れみの心を与える。困難があるから、あなたは良い時のことでわたしを賛美し、感謝する。逆境の雨は、あなたがわたしに目を留めるときに視界をはっきりとさせる。

だから、試練や誘惑に会う時には、すべてを「喜ばしいこと」と思いなさい。あなたはわたしによって、これらすべてのことにおいて勝ち得て余りがあるのだから。

ふかふかの毛布

「いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。」—詩篇 91:1［新改訳］

暖かい毛布のように、あなたをわたしの愛で包んであげよう。わたしの存在から来る慰めで、夜の寒さから守ってあげよう。わたしが必ず愛し、気遣うという、心地よい安心感をあなたに与えたい。わたしは保護の覆いであなたを包み込み、わたしの愛の毛布で暖かく守ってあげよう。

わたしはあなたを安心させる、ふかふかの毛布だ。その毛布を頼りにして、いらだった神経をなだめ、恐れを和らげるといい。あなたはわたしの内に、わたしがすべてを取り計らうという穏やかな安心感を見出すだろう。心配しなくていい。それらはすべて、わたしの手の内にあるのだから。

安らぎへの鍵

「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。」—ヨハネ 14:27

安らぎへの鍵は、混乱がないことではなく、心のあり方に見いだされる。時には自分の考えていることすらわからないように思える状況もあるだろうが、それはわたしが克服できないほど大きな障害ではない。これらをわたしに明け渡すなら、わたしはあなたに思いと心の平安を与えよう。

わたしのための仕事をする時には、わたしの思いがあなたの思いを通して働いていると想像してごらん。わたしの考えがあなたの考えとなって表れ、わたしの霊があなたの霊を高めると。わたしはあなたが、わたしによって何事でもすることができると約束した。それは、わたしの望みを実行できるよう、あなたを強くするからだ。だから、自分を見て欠点ばかり考えそうになったら、手を休めて、あなたの内にあるわたしの霊を思い描くといい。それから構わず、わたしによって「何事でもする」ようにしなさい。

わたしはあなたのコーチ

「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」—1 コリント 10:13

あなたがボクシングのリングで試合をし、全力で戦って傷を負い、疲れ、体が痛んでもうやめたいと感じる時、わたしはタイムアウトを取る。そして、元気づけ活力を回復させるわたしの水を浴びせ、あと1ラウンドだけだ、敵は負けたも同然だとあなたに告げる。あともう少し戦えば絶対に勝てると。あなたをトレーニングしたのはわたしだ。だから、あなたに何ができるかもわかっている。あきらめさえしなければ必ず勝てると知っているのだ。

あなたが休んで力を取り戻している間、わたしは戦っている理由をあなたに思い起こさせ、将来の報酬についてのビジョンや約束でもってあなたの意欲をかきたてる。リスクは大きいが、それに見合うだけの報酬があると。敵はあなたの倍も疲れていて、すでにパンチを食らっているので、あなたがこの最後のラウンドに出て行きさえすれば、ノックアウトできるのだ。あなたはこの戦いの勝者だ。

初版は2009年3月。2014年9月に改訂・再版。朗読：ガブリエル・ガーシア・ヴァルディヴィエソ。音楽：ダニエル・ソッジ