引用文集
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昔々、ある修道士は「油が必要だ」と言って、オリーブの苗木を植えました。
そして、こう祈りました。「主よ、この柔らかな根が水を吸い、伸びていくには、雨が必要です。優しい雨を送って下さい。」 そこで主は優しい雨を送られました。
次に、こう祈りました。「主よ、この木には日光が必要です。日光を送って下さるよう、あなたに祈ります。」 すると太陽が輝き、雨雲は滑り去って行きました。
「主よ、今度は木の組織が引き締まるように、霜を送って下さい」と修道士が言うと、なんと、その小さな木に霜がつき、きらきら輝いたのです。ところが、夜になると枯れてしまいました。
修道士は、別の修道士仲間の部屋におもむき、その変わったできごとについて話しました。
すると、その修道士はこんなふうに答えました。「私も苗木を植えたが、よく育っています。木のことは神様にお任せしているんですよ。苗木を造られた方のほうが、私のような者よりも、木に何が必要かをよく知っておられますから。だから、何もお願いはしませんでした。手をかけて何か直すこともしませんでした。ただこう祈ったのです。『主よ、この木に必要なものを送って下さい。嵐であれ太陽の光であれ、風であれ、雨であれ、霜であれ、あなたが造られたのだから、あなたがご存じです。』」―リンダ・ディロー
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先日の夜、大変な一日の仕事の後、家路についた。ひどく疲れ、憂鬱だったが、ふと、「わたしの恵みはあなたに対して十分である」[1] という節が浮かんだ。
「主よ、確かにそうです」と言って、私は笑い出した。すると、信じないことがとても馬鹿げたことに思えた。
それはまるで小さな魚が、すごく喉が渇いていたので、川の水を飲み干してしまうのではないかと心配しているようなものだ。すると父なるテムズ川が、「好きなだけ飲みなさい、小さな魚よ。わたしの流れはあなたに対して十分である」と告げるのだ。
そびえ立つ山の上に立ち、「毎年、かなりの量の空気を吸っているので、大気中の酸素がなくなってしまわないか心配だ」と言っている人を想像してみた。地球はこう言うことだろう。「肺いっぱいに、好きなだけ息を吸いなさい。わたしの大気はあなたに対して十分である。」
大いに信じる者となりなさい。小さき信仰でも、あなたの魂を天国に連れて行ってくれるが、大いなる信仰は、天国をあなたの魂にもたらしてくれる。―C・H・スポルジョン
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「だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。…あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。」―マタイ6:31-33
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私にはできないが、神にはできる
それが、私のあらゆる思い煩いを軽くする
私が重荷を落としても
神の手が拾い上げ、担ってくれる
わしの翼が疲れても
かつて走ったところを歩けばいい
私の力とは
私にはできないが、神にはできると知っていること
私は知らないが、神は知っている
それが、恐れからの喜ばしき休息をくれる
訪れる日々はすべて
主にとっては明白
やきもきして、戸惑い、「なぜ?」と問うのは
疑いや恐れが大きくなるから
でも、こう思えば答えが見つかる
私は知らないが、神は知っている!
―アニー・ジョンソン・フリント
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私たちはただイエスに従えばいいのです。…私たちが信仰に欠けていても、主は常に真実です。主はご自身を否むことはできず、約束をたがえることはできません。最後まで見届けて下さいます。神は、私たちを最後まで助けて下さいます。私たちの内に良きわざを始めた神は、最後までそれを完成して下さいます。
それは神にしかできません。神だけが、何をすべきか、どのようにすべきかを示すことができ、私たちがそれをするにあたって私たちを守り、必要を満たし、一歩一歩導くことのできる方です。だから、何とか自分で考え出そうなどとはしないことです。…神に呼ばわって解決策を求めれば、神は決して失望させられません。
何をすべきかを知っているのは神だけであり、何がなされることを望まれるかを知っているのも神ご自身だけであり、それをなすことができるのも神だけです。…神はご自分が何をしているか知っておられます。そういうわけなのだから、とにかく神にしていただき、ただ神に目を向けて、神が何をしておられ、何をしてほしがっておられ、どちらの方向に向かっておられるのかを知って下さい。
自分の理解力によって色々と論理立てて考えようなどとしないことです。真剣に祈り、涙をもって必死に神に呼ばわり、神だけに答えを求めることです。神だけが答えを持っておられ、神だけがそれをすることができるのですから。―デービッド・ブラント・バーグ
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山上の垂訓でキリストが話題にした一つのことは、祈りでした。異邦人のように意味もなく、くどくどと祈ったりしないように、と話していた時に、主はマタイ6:8にあるこの言葉を付け加えられました。「あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。」
多くの人は、神が全知である、すべてをご存じであるという事実が受け入れがたいようです。しかし、落ち込み、傷ついている時、神がすべてを知っておられるというのは慰めのもとになります。特に、まだ祈っている内に素早く答えを受け取った時には、そうです。
かつてダニエル9:21で、ダニエルにそういうことが起こりました。まだ祈っている内に、神が天使ガブリエルを彼に送られたと語っています。「すなわちわたしが祈の言葉を述べていたとき、わたしが初めに幻のうちに見た、かの人ガブリエルは、すみやかに飛んできて、夕の供え物をささげるころ、わたしに近づき…」
イザヤ65:24には、来るべき人生ではこれが普通のことになるとあります。「彼らが呼ばないさきに、わたしは答え、彼らがなお語っているときに、わたしは聞く。」 しかし、今日、私たちが祈るたびに、神がすぐに答えることを良しとされるわけではなくても、神が私たちの試練に気づいていないということではありません。
場合によっては、待つこと自体に学びがあります。信仰のテストなのです。でも、あなたが真に神のものであるなら、あなたの必要が満たされないことは決してありません。ダビデが詩篇37:25で語った通りです。「わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、あるいはその子孫が食物を請いあるくのを見たことがない。」
神はあなたに何が必要かを知っておられるからです。あなたがたずねる前に、すでに知っておられるのです。
お腹が空いていますか? 「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。」[2]
服が必要ですか? 「なぜ、着物のことで思いわずらうのか。野の花がどうして育っているか、考えて見るがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、あなたがたに言うが、栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょうは生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。」[3]
あなたが何を必要としているのであれ、神は知っておられます。神はご自身の方法で、ご自身の時に答えて下さいます。―タミー [4]
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障害は、あなたの道を阻む。道にバリケードが築かれ、入口には錠がかかっている。扉が開かない時の苛立ちがわかるだろうか? 動きがとれない、逃れられないと感じるものだ。
マックス・ルケードは著書『3:16: The Numbers of Hope』(希望の数字3・16)の中で、閉ざされた扉の難しさについて語っているが、こんな言葉がある。「私たちの計画が悪いわけではなく、神の計画の方が良いということなのです。」
神は、ご自分の目的を推し進めるために、閉ざされた扉を使われる。
よく言われることだが、「神の笑い声を聞きたいなら、神にあなたの計画を見せよ。」 神は、あなたがトライしたり、大きな夢を見たりするのを望まないわけではない。神はあなたの心の願いをかなえられるが、神の計画は、私たちの想像を超えて大きいのだ。
人は答えを求めて、占い師や霊能力者のところに行く。未来のことや、この先何が起こるかを知りたいからだ。だが、神はご自分に信頼してほしがっておられる。そのために、水晶球は必要ない。
ひょっとしたら、渋滞にひっかかったおかげで、恐ろしい事故にあわずにすんだのかもしれない。あの仕事を得られなかったのは、あなたに適した仕事ではなかったからかもしれない。もう少し待つなら、より良い仕事、適した仕事が見つかるのかもしれない。
人生で苦労している時、信仰がテストされるが、神に信頼することを学ぶというのは、生涯の学びの旅である。信仰が試される日もあるだろう。扉が閉ざされ、外で待たなければならないこともあるだろう。
詩篇37:3-4にはこうある。「主に信頼して善を行え。そうすればあなたはこの国に住んで、安きを得る。主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。」
神は、今日のことも、明日のことも、密接に関連し合うすべてのことを知っておられる。神が見ておられるすべてを私たちに見ることはできないし、神が知っておられるすべてを知ることもできない。
「わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると主は言われる。天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。」[5]
私たちの計画が悪いわけではなく、神の計画の方が良いのだ。神は、あなたが何を必要とするかを知っておられる。あなたの心を知っておられ、何が最善かも知っておられる。あきらめないで。もっと良くなっていくのだから。―『faithDream’s Inspiration』ブログより [6]
2015年2月アンカーに掲載。朗読:ガブリエル・ガーシア・ヴァルディヴィエソ。