イエス、預言で語る
オーディオ・ダウンロード(英語) (7MB)
クリスマス・シーズンは一般に、暖かさと幸せ、すべての人への善意、与える心の時期であるとされている。けれども中には、クリスマスになると自分の人生に欠けているあらゆるものを、ひときわまざまざと見せつけられるように感じる人もいるかもしれない。最近になって大切な人を亡くした人や、孤独な人、困難を味わっている人は、とりわけそうだ。そういう人々がクリスマスを嫌悪し、クリスマスが何らかの形で、自分の感じている悲しみの一因になっていると思うのも、無理のない話だ。
クリスマス・キャロルの物語で、エベニーザ・スクルージは、クリスマスを「たわごと」と呼び、腹立たしげに「楽しむ理由がどこにあるんだ?」と問い詰めた。彼はクリスマスを一年の他の日と何ら変わりないと見なし、愚かにも、幸せとは持ち物やお金、野心を達成することだと考えた。クリスマスとはわたしの誕生を祝う日であり、それだけでも特別なのだが、それと同時に、親切な心と慈愛で満ちた喜ばしい時期でもある。クリスマスの喜びは心の中から来る。そして、スクルージが後になって学んだように、その喜びはポケットを金銀で満たしはしないが、心を変え、人生への新しい見方を与えてくれる。
スクルージの心は子供の頃のつらい経験や失恋によって傷つき、そのせいで人に対して心をかたくなにし、他人の幸せを憤るようになってしまった。しかしその見返りとして、冷たい態度や、自分を恐れる人々からのへつらいを受け取っただけだった。とうとう彼は自分の間違いに気づき、これまでの償いをしたいと願い、他の人々に与えることを学んだ。そしてその結果、自分自身も幸せと喜びで祝福されたのだった。
この物語の教訓の一つは、人はクリスマスの喜びという箱から、自分がそこに入れた分だけを取り出せるということだ。クリスマスが、スクルージの言うような無益で空しい「たわごと」の時期にならないように、クリスマスの喜びの保険に入りなさい。プランは単純だ。周りの人の人生をより良いものにするために、時間と努力を投資し、自分が受け取りたいと願う以上に相手に与え、自分より孤独な人に対して友情の輪を開くだけでいい。このようにするなら、必ず神が約束された「配当」を受け取るだろう。
欲しいものを全部手に入れても、クリスマスは特別な日にならない。クリスマスに受け取ることのできる独特でたぐいまれな喜びは、利他的に他の人と分かち合う愛や思いやりから来る。今日、あなたの保険プランに取り組み始めなさい。
*
このクリスマスシーズンには、与えることについて考えてほしい。わたしが地上に来て、あなたに与えたものについて、そしてそれ以来、あなた自身に何を与えてきたかを、思い出してほしいのだ。小さなことや大きなことについて、素早く答えられた祈りや、答えられるまでに時間がかかったけれど、受け取った答を通して、わが手があなたの人生に置かれていることの証しとなった祈りについて、考えてほしい。しばらく時間をかけて、わたしから受け取ったあらゆるものという観点から、自分の人生を振り返ってみてほしいのだ。
それから、今度は自分が他の人々に何を与えてきたかについて考えてほしい。他の誰かの幸せや福利を、自分自身のそれよりも優先すると決めた時のことを。犠牲を払い、他の人に手を差し伸べるのが難しい時にも、あえてそうした時のことを。それから、他の人々に与えたことゆえに自分が受け取った祝福について考えてみなさい。
次に、今年自分が他の人々に与えようとしているものについて考えなさい。自分が持っていて、与えることのできる何かを必要としている人々についてだ。そして、そこから生じるであろう好ましい影響について考えなさい。与えた相手の人生ばかりか、他の人に仕えることを通して自分の人生にも及ぶであろう影響についてだ。
わたしはわが愛の霊が、すべての人生に触れることを望んでいる。与えることの賜物が持つ美しさを、すべての人に知らせたいのだ。心から与えるという行為には、大いなる喜びが伴うからだ。
だからわが子らよ、与えなさい。そうすれば自分にも与えられるだろう。わたしの愛を与えなさい。わたしの真理を与えなさい。あなたの奉仕を与え、自分の持っているものを与えなさい。わが言葉を他の人々に与えなさい。与えることのできるすべての人々に、わが霊で触れてあげなさい。
ますます暗さを増すこの世界で、あなたの光を明るく輝かせなさい。闇を突き通して光り輝くわたしのクリスマスキャンドルとなりなさい。わたしの愛は暗闇や、最も冷たい心をも照らすことができる。わが霊のぬくもりは、あなたの一部となって、あなたの中に宿っている。あなたは自分の人生を,これまで与えられた内で最も素晴らしい贈り物として捧げることができる。
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」—ヨハネ 3:16
クリスマスの誓い
今年のクリスマスに私は…
仲直りします。
忘れていた友を捜し出します。
疑念を捨てて、信頼します。
ラブレターを書きます。
宝物を分かち合います。
やさしい口調で答えます。
若者を励まします。
言葉と行いで忠誠心を表します。
約束を守ります。
耳を傾けます。
過ちを犯したなら、謝罪します。
理解しようと努めます。
人に無理強いをしません。
相手のことを第一に考えます。
感謝します。
親切になります。
優しくなります。
もっと笑います。
口に出して感謝を伝えます。
見知らぬ人を温かく迎え入れます。
子どもの心を朗らかにします。
—作者不詳
初版2005年12月、2001年11月。2013年12月に改訂、再版
朗読:ガブリエル・ガルシア・ヴァルディヴィエソ
音楽:Christmas Momentsのアルバムから許可を得て使用