善を促進する力:あなた自身をマーケティングする

6月 30, 2013

Force for Good:
Marketing Yourself
June 30, 2013

ピーター・アムステルダム

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私たちのミッション活動や証しにおいては一人一人が大切であり、各自が、築き、貢献し、創造し、強化する可能性を持っています。私たちの主要理念には、「私たちは、各個人を重んじ、それぞれのユニークな才能、スキル、長所を尊重します。誰もが、一度に一つの心を変えていくことによって、世界を変えることに貢献できると信じています」とあります。個の力です。

ある著者が語ったように、「あなたがメッセージ」なのです。私たち一人一人がメッセージを表しており、霊的な面でも実際面でも、私たちが提供する奉仕を代表しています。人々の印象、見方、反応の仕方は、私たち一人一人から始まります。それらの要素によって、彼らが私たちの提供するメッセージや奉仕に対して肯定的な反応をするか、あるいは無関心な反応や拒否反応をするかが決まるのです。

リサーチによると、私たちは会った人について7秒以内に判断を下し始めるそうです。コミュニケーションの多くは言葉以外のものです。意識的にであれ無意識であれ、私たちは目や顔や身体や態度で本当の気持ちを伝えます。そして同時に、安心から恐れに至るまで、一連の感情的な反応を互いの内に引き起こすのです。

あなたこそがメッセージです・・・今までの人生で、自分が人に良い印象を与えたと確信できる3回の時のことについて思い出してみて下さい。どうしてうまくいったのでしょう? きっとあなたは、自分の言葉に確信があり、自分の話していることがよくわかっており、自分のことなどすっかり忘れて、熱を込めていたことでしょう。

秘訣は、終始一貫してベストの自分でいることです。最も成果をあげる人というのは、状況によって人となりを変えたりはしません。親密な会話をしているので あれ、スピーチをしているのであれ、就職の面接を受けているのであれ、変わることなく、全身全霊をこめてコミュニケーションをします。[1]

あなたが自分をどう見せるかが、人々が福音やあなたの提供する奉仕にどう反応するかの決め手になることを考慮すると、私たち個人の紹介やプロフィールによって何を伝えるかがより大きな重要性を帯びてきます。こう話していると、数年前に出版したものが思い出されます。

私たちは、自分が宣伝している物を表す質の高い代表者になるべきです。そうでないなら、私たちのために時間を割いたり、チャンスをくれたり、私たちの言うことを聞いたり、私たちと付き合ったりしたくない人さえいるでしょう。実際的な事柄は細々としていて、集中したり改善したりしにくいものですが、それによって、私たちはより多くの人たちに「製品」を試すチャンスを与えることになるのです。つまり、「会社の業績」が上がり、より大きな成果が得られるということです。私たちのゴールは、商品を世界中全ての家に届けることです。そして、それは私たちが良いセールスマンになることから始まります。[2]

メッセージや方法のマーケティングは、究極的には、個の力によって始まるのです。

 

あなたのプロフェッショナルなイメージ

あなたにとって最も重要なマーケティングツールの一つは、あなた自身です。あるマーケティング専門家はこれを「自分ブランド」と表現し、人々がサービス(奉仕)や製品、組織をどう見るかは、それを代表する個人とのやり取りから始まるということを認めています。

自分ブランド

自分のパーソナリティーを製品として扱うことは、競争の激化した社会を反映しています。競争の激しい社会では、魅力的で、かつわかりやすいイメージを創り出すことが目立つための最善の方法です。・・・間違いなく、私たちの誰もがブランドを代表しています。自分ブランドです。話し方、歩き方、外見が、そのブランドのイメージを創り出します。あなたは、信頼の置ける、自信のある有能な人であるという印象を与えるでしょうか、あるいは、聞き手の心をつかめないでいるでしょうか。・・・

人々があなたのことを気に入り、好感を持つなら、彼らがあなたやあなたのサービスやプロジェクトに投資する可能性が高くなります。あなたの話す相手が1人か 100人かは関係なく、自分ブランドについてどんなイメージを創り出しているかを考えてみてください。自分ブランドは、卓越したスポークスパーソンを持つにふさわしく、あなたこそがその人なのです![3]

専門家によれば、人々は、あなたの身なりや、全般的な外見や振る舞い、ボディーランゲージ、コミュニケーション能力を見て、あなたについて判断するそうです。また、同じ専門家達によると、ひとたび好ましくない印象を持たれてしまうと、それを変えるのはかなり難しいそうです。「第一印象を与えるのに、二度目のチャンスはない」という言葉の通りです。

イメージというのはとても力強いものです。それは、好むと好まざるにかかわらず、あなたの人格について何か真実を語るからです。あなたがそのような身なりや話し方や振る舞い方をするのは偶然ではありません。・・・考えてみて下さい。あなたは、自分が顧客に差し出しているパッケージの一部なのです。人々は、私たちを外見によって判断すべきではないものの、当然ながら、彼らはそうします。・・・外見はあなたにレッテルを貼るので、正しいレッテルを得ることは大切です![4]

あなたがプレゼンをしたり、活動を説明するか、あるいはメッセージを説明する十分なチャンスもない内に、人々はあなたについて判断を下すであろうことを考慮すると、自分自身のプロフェッショナルなイメージに投資することの大切さが明確になることでしょう。

あなたのいる国の文化におけるビジネス上のマナーやエチケットを守ることは、あなたにとって有利に働き、人々は安心してあなたと付き合い、信頼関係を築いていこうと思うものです。

印象に残るプロフェッショナルなイメージを築くための一つの鍵は、信頼性です。私たちの人となり、私たちの信じるものの上に築くのです。私たちの多くは、カリスマ性やまばゆいほどの魅力は持ち合わせていませんが、良いマナーやエチケットというのは、誰もが学び身につけることのできる資質です。ある著者が語った通り、マナーやエチケットは、「見せかけではなく、倫理や親切心に根ざしています。性格やマナーの現れであり、相手がどういう立場の人であれ、その人に敬意を払うことです。他の人をどう扱うかに、あなたの人となりが現れるのです。」[5]

 

外見は大切

50年前には、いわゆるブルーカラーと言われる肉体労働者を除いては、背広にネクタイが、ほぼどの職種においても標準的な身なりでしたが、それと比べると、現代世界はカジュアルになってきました。もちろん、アメリカ映画が広まっており、その中では、人々はかなりカジュアルな格好をしています。また、設定によっては、不適切であろうと思われるような身なりもしています。そのため、大半の場ではカジュアルな服装が適切だという印象を受けてしまいかねません。

あなたの身なりが、あなたの仕事ぶりでもあると解釈されうるし、あなたが人々の文化や期待に敬意を払い、プロフェッショナルな基準に見合うかどうかの現れとなります。「だらしない格好をしていると、身だしなみについていい加減ならば、仕事もいい加減だろうということを、人々に声高に語ることになります。」[6]

自分を正しく紹介する

当然ながら、外見は大切です。初対面の人は、あなたのことを知らないので、その人が最初の手がかりとするのは外見です。とはいえ、力強くポジティブな第一印象を与えるのに、モデルのようでなければならないわけではありません。(もちろん、地元のモデル事務所で面接を受けるなら別ですが。)

良い印象を与える鍵は、適切な自己紹介をすることです。百聞は一見にしかずなので、あなたが最初に差し出す「一見」は、自分について相手に多くを語ります。正しい第一印象を与えるために、あなたの身なりは正しいことを語っていますか?

まずは身なりから始めなさい。ミーティングや何かの場のための適切な身なりは何でしょうか? ビジネスの場では、適切なビジネスの身なりは何でしょうか?・・・ビジネスや社交の場では、国や文化によっても適切な服装が異なるので、馴染みのない場や国の場合には特別に注意を払うべきです。伝統や標準をよくわきまえておくようにして下さい。

適切な服装と身だしなみによって第一印象が良くなり、あなた自身、ふさわしい恰好をしていると感じることで、もっと落ち着き自信を持つことができます。このすべてが合わさって、良い第一印象を与えることができるようになるのです。[7]

あなたのいる国の文化的期待の枠の中で、適切であれば、よりプロフェッショナルなドレスコードを取り入れることは有利に働きます。プロフェッショナルな外見をしていると、あなたが手を差し伸べようとしている人たちはもっと安心し、あなたと自由に話したり、接したりできると感じるので、彼らの友人・同僚のサークルに入れてもらえることになります。彼らは自信をもって、あなたのことを自分の個人的な、あるいは仕事上の知り合いとして紹介できるのです。

 

プロフェッショナルなプロフィールの作成

自分自身や職歴を記したプロフェッショナルなプロフィール(国により、経歴あるいは履歴書などと呼ばれるもの)を準備することが必要とされる理由は多々あります。私たちの多くは、経歴について打ち砕けた形で話すのには慣れていますが、どんな状況でも使う(あるいは適応する)ことのできる自分のプロフェッショナルなプロフィールを準備するのは価値のあることだとわかることでしょう。

この種のポートフォリオは役に立つし、法人組織や政府の基金その他の団体などと正式な関係を結んだりする場合には、たいていそれが要求されます。

プロフェッショナルなプロフィールを作成するための最新情報が載っているウエブサイトは多数ありますし、当然のことながら、地元の図書館やインターネットのリソースがあるので、それを調べて、自分の使っている形式が、その国の期待に添ったものであることを確かめるといいでしょう。プロフェッショナルなプロフィールを作成することは有益であるばかりか、あなたが、自分自身や職歴や才能、特技などをプロフェッショナルな形で紹介できるようにする助けともなります。

以下は、略歴を制作するうえでの情報やサンプルテンプレートが載ったウェブサイトです。手始めとして役に立つでしょう。(英語)

CV-Résumé.org
Résumé writing tips and help
University of Wisconsin-Green Bay Career services
The Europass CV
Bradley CVs
CV writing

プロフェッショナルなプロフィールの下書きを作成したら、ネットワークの知り合いや、ビジネスやプロとしての経歴を持った人に批評してもらい、改善ポイントを教えてもらうといいでしょう。料金を払えばプロフィールの作成を手伝ってくれるこの分野での専門家もいます。

最終的に、「あなたが」がメッセージであり、プロフェッショナルなプロフィールは、自分が何者かを伝え、人々と信頼に基づく関係を築くためのツールボックスにある一つのツールに過ぎません。しかし、第一印象を良くして、相手が、あなたに会うかどうか、あるいは、助成金や仕事やコラボレーションの相手としてあなたのことを考慮するかどうかを決める際に有利に働くようにすることは、助けになります。

また、あなたがこれまで共に働くか、助けるかしてきた団体からの推薦状や承認書、あなたが参加したコースやセミナーの正式な認定証など、専門知識や技能を示す文書も、プロフェッショナルなプロフィールの添付資料として揃えると役に立ちます。宣教師としての活動やボランティア活動への認定証をプロフィールに加えることもとても役立ちます。

 

インターネットとあなた

パーソナル・ブランディングには、誰かをグーグルで検索した時に出てくるリンクや、MySpace、フェイスブック、個人ブログといったサイトに ある個人的詳細などのオンライン・アイデンティティを含みます。個人的なEメールアドレスも、その人について何かを語ります。[8]

私たちが意図するしないに関係なく、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サイトやチャット・ルームなどでどういう投稿をするかは、あなたが何者である かについて人々に何らかのメッセージを伝えます。たとえあなたが自分のイメージを刷新しようとか、新しいプロフィールを使うことを選択しても、そのメッセージは永久的に残るかもしれません。否が応でも、あなたがインターネット上ですること、語ることは、あなたのイメージの一部となります。

例えば、友人や知人が、個人ブログやネットワーキング・サイトで、あなたや、あなたの同僚について非常に異なるイメージを描くような事柄に遭遇するなら、あなたの仕事が損失を被るかもしれません。あなたの将来の可能性もダメージを受けるかもしれません。就職や助成金、コラボレーションの機会などで 将来あなたがアプローチする人が、あなたのことを、ネットワーク上に存在することをもとに評価するかもしれません。自分のプロフェッショナルなプロフィールのためにネット上に念入りに作成したものではなく、人々が見つけたり読んだりするとは思っていなかったようなものによってあなたを評価するかもしれないのです。

ある著者が語った通りです。「インターネットから何かを抹消することはできない。それは、プールでしたおしっこを取り除こうとするようなものだ。」[9] インターネットに載った、思慮に欠けたうかつな情報のゆえに、人々があなたに寄せていた信頼が失われてしまいかねません。インターネットは疑いの余地なく、公のフォーラムであることを常々自分に言い聞かせるのは助けになります。

「人によっては、オンラインの人物像が履歴書を台無しにし」、「フェイスブックはあなたの人生を滅ぼしうる」のです。

つまり、ブログやMySpace、フェイスブック、その他のソーシャル・ネットワーク・サイトを含めて、インターネットへの書き込みについて思慮深くなる必要があるということです。あなたの投稿したものに手をかまれることがあります。

「ソーシャル・ネットワーク・サイトの何千ものユーザーが、自分のページのコンテンツゆえに、仕事を失ったり、新しい仕事をもらい損ねたりしています。」 そのようなソーシャル・ネットワーク・サイトに書かれたことは、法廷で人々の不利になる証拠として使われてさえいます。

私たちのクリスチャンとしての信条や団体としての誠実さを証明する、ポジティブな公のプロフィールを築くことが私たちの目的です。加えて、あなた自身のために、インターネットに投稿する内容について賢く良心的でいることは常識に過ぎません。インターネット上にある否定的な印象を与えたり、自分に悪いイメージを与えたりするようなものを削除するのは、不可能ではないにしても、非常に難しいことです。思慮深くなりなさい。—マリア・フォンテーン

自分を紹介し、マーケティングする最善の方法について入手できる秘訣や良きアドバイスは多々ありますが、最終的には、一度に一つの心を変えながらこの世界をより良い場所にすることに貢献する上で、あなたの人生で主の目的が果たされるよう、あなたの人生で神が導き、神の御霊があなたの内で、また、あなたを通して働くことにかかっています。個の力です。

2011年2月初版。2013年6月更新、再版。
朗読:サイモン・ピーターソン。



1 Roger Ailes with Jon Kraushar, You Are the Message (Crown Business, 1989).

2 初版2008年2月.

3 Carmine Gallo, "You: The Brand," Bloomberg Businessweek, March 1, 2006.

4 Sue Currie, "Why a Professional Image Is Important" (http://www.flyingsolo.com.au/p247574277_Why+a+professional+image+is+important.html).

5 Sara Pentz.

6 From “Everyday Public Relations.”

7 © Mind Tools Ltd, http://www.mindtools.com/CommSkll/FirstImpressions.htm.

8 Quotation adapted from “It’s a Brand-You World,” by Jeninne Lee-St. John, TIME, October 30, 2006.

9 Grant Robertson.

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