マリア・フォンテーン
親には世界で最も大切な仕事の一つがあります。そして、親である皆さんは多くの感謝と栄誉と称賛に値します。中には忙しい生活の他の側面で時間がすっかり取られるままになり、親業や小さな子どもと過ごすための時間がなくなってしまいそうな人もいることでしょう。あるいは、親業に専念している人なら、自分よりも他の人がしているミニストリーや仕事の方がずっと重要だと思っているかもしれません。けれども、あなたが大切な子どもたちに対して行う犠牲や愛の働きは報われることを思い出してほしいのです。[1] 子どもたちに注ぎ込んだものは、いつの日か実を結びます。また、すべての犠牲は報われるし、あなたの愛の行いは残らず天国で記録されているのです。
たとえ家族や友達があなたの愛に気づかないことがあっても、また、あなたが注ぎ込む時間やあなたが味わう悲しみ、直面する難関や戦い、障害を克服するための不屈の精神に気づかなかったとしても、イエスがすべて見ておられ、それに応じて報いてくださいます。イエスがあなたの良き働きに対して浴びせてくださる栄光と栄誉に比べれば、すべての困難はかすんでいくことでしょう。
イエスは次のように言われます。
わたしはあなたを、謙遜の器、忠愛の器、献身の器として召した。あなたは自分の命を与える。自分の持つすべて、自分自身のすべてを与えるのであり、わたしが地上を歩いた時のように、神の国を第一に求めながら歩く。
わたしはあなたに大いなる栄誉を授けた。時として、それは栄誉というよりもむしろ単調な仕事、消耗、悲しみと心痛に満ちたもの、割に合わないもの、困難、要求のきついものに見えることもあるだろう。時には実際にそうなってしまうことも、わたしは知っている。しかし、そのような状況は実像を映し出していない。
子どもを教え、教育し、育て、世話するというあなたの仕事は、生きた芸術の最高傑作のようだ。それはキャンバスに描かれて鑑賞される作品や、石を削った彫刻や、大教会の壁に彫られた傑作でない。これらの芸術品は消えていくが、子どもを教え、育て、世話するという仕事は子どもたちの人生に生き続ける。あなたの子どもはわたしの手の被造物であり、わたしの姿に似せて造られている。そして、子どもたちをわたしの薫陶と訓戒とによって育てるために、わたしはあなたを選んだ。
あなたの前にある仕事は高い山のように見えるかもしれない。山登りをする人たちの経験から、あなたは多くの類似点を引き出せるだろう。一言で言って、これは人生をかけた仕事だ。真の登山家は山頂に登るために人生をかけて訓練を続ける。一歩一歩を慎重に計画する。どれだけの装備が必要か、どのチームで登山するか、一年の内どの時期に登山するか、食糧の供給などをだ。そして、コースの計画を練る。それから、旅が始まるのだ。しかし、どれだけ周到に計画しても、予想外の状況や事態が生じて、チャレンジがさらに増すこともある。時には絶体絶命の状況に陥って、登山のために命を危険にさらすこともある。
あなたがた親が旅路で直面する肉体的・霊的難関は、山登りをする人たちのものに匹敵する。しかし、あなたには確かな利点、究極の利点がある。そして、その利点はゴール達成を確実にする。つまり、あなたにはわたしというガイドがいるのだ。あなたには、どんな不可能な状況に陥っても、わたしの言葉という約束の力がある。あなたはわたしの登山家だ！
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報酬の日が来て … 冠や星をもらう時、私たちは今まで聞いたこともない人たちや、一度も会ったことのない人たち、そんな人がいたことも知らなかったような人たちが、最も素晴らしい冠を受け取るのを見るでしょう。—デービッド・ブラント・バーグ
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明日の世界は、今日の母親たちが子供をどのように育てているか次第で築かれていくのです。—デービッド・ブラント・バーグ
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子育ては大仕事ですが、大仕事には大きな報酬が伴うものです。そして、大きな責任には多くの益が伴っているのです。—デービッド・ブラント・バーグ
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子らは主からいただく嗣業。胎の実りは報い。若くて生んだ子らは、勇士の手の中の矢。いかに幸いなことか、矢筒をこの矢で満たす人は。—詩篇 127:3–5 [2]
2003年初版。2013年5月更新、再版。
朗読：ベサニー・ケリー。