人生の嵐の中で、共にいてくださる方

8月 23, 2026

His Presence in Life’s Storms
August 13, 2026

引用文集

オーディオ所要時間: 10:56
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夕方になったとき、舟は海のまん中に出ており、イエスだけが陸地におられた。ところが逆風が吹いていたために、弟子たちがこぎ悩んでいるのをごらんになって、夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らに近づき …。彼らは … それを見て、おじ恐れた …。しかし、イエスはすぐ彼らに声をかけ、「しっかりするのだ。わたしである。恐れることはない」と言われた。そして、彼らの舟に乗り込まれると、風はやんだ。彼らは心の中で、非常に驚いた。—マルコ6:47–51

人生の嵐によって、進路を逸らされたことはありますか。

マルコ6章で、イエスは弟子たちを舟に乗り込ませて、先にベツサイダに行かせ、ご自身はひとりで祈るためにどこかへ行かれました。弟子たちは、舟で行くには長い距離ではなかったのですが、嵐によって進路を逸らされてしまいました。すると、湖の真ん中で逆風のために苦労している弟子たちをご覧になったイエスは、彼らを助けに来られたのです。

あなたの人生は今、あの日の弟子たちのようだと感じますか。もしかすると、仕事、結婚生活、あるいは経済の面で、今のような状態になるなんて思ってもいなかったかもしれません。自分ではどうにもならない状況によって、進路を逸らされてしまったのでしょう。本来なら、もう目的地に着いているはずでしたが、今となっては、そこにたどり着く望みは捨ててしまったかもしれません。ただ安全な場所に戻ることだけを願っているのではないでしょうか。

あるいは、かつては人生の大きな夢を抱いていたけれど、ずっと昔に諦めてしまったのかもしれません。前に進むことすら、もうどうでもよく、ただ、「自分は生き延びられるだろうか」と考えているのでしょう。

あなたが絶望の淵に立たされたとき、イエスは何をしてくださるのでしょうか。マルコ6章48節には、イエスが「夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らに近づ」いてこられたとあります。注目すべきなのは、弟子たちに、ご自身のところに来るよう言われたわけではないことです。イエスは、弟子たちが自分のところへたどり着けないことをご存じでした。そこで、イエスの方から弟子たちのもとへ行かれたのです。あなたにも同じことが言えます。あなたが絶望の淵にいるとき、イエスはあなたのもとに来てくださいます。

私が好きなのは、イエスが岸辺に立ったまま指示を叫ぶようなことはしなかった、という点です。嵐の中にいるときに必要なのは、助言ではありません。奇跡が必要なのです。誰かにそばに来てほしいし、それこそがイエスのされたことです。弟子たちが嵐に襲われていたときに、イエスは介入されました。

これこそが福音です。神は、岸辺に立って、何をどうすべきか指示したりせず、むしろ、あなたが遭遇する嵐、すなわちあなたの痛み、恐れ、憂うつ、落胆の中に来て、あなたに出会ってくださいます。あなたのもとに来てくださるのです。なんて素晴らしい神でしょう。

たった今、あなたは見捨てられたように感じているかもしれませんが、そうではありません。リビングバイブル(英語版)には、こうあります。「わたしは、嵐の中で、あなたがたを見捨てたり、孤児のように置き去りにしたりはしない。必ずあなたがたのもとに来る」(ヨハネ14:18)。その約束に、あなたは期待して良いのです。—リック・ウォレン [1]

すべての嵐の中で私たちと共に

宣教の忙しい一日を終え、日暮れ頃となり、弟子たちの体は疲れ果てていました。そこで、イエスが「向こう岸へ渡ろう」と言われたとき、弟子たちは喜んで従いました(マルコ4:35)。彼らはその舟路に不安を抱いていたわけではありません。それは、ガリラヤ湖を渡るため、これまで何度も経験してきた舟路の一つに過ぎませんでした。…

しかしあいにく、これは弟子たちが予想していたような平穏な舟路にはならなかったのです。嵐になるのは、この地域では特に珍しいことではありませんでした。… 突然、激しい風と大波が次々と舟を襲い、彼らは非常に危険な状況に陥りました。あっという間に舟に水が入り込み、経験豊かな漁師であった弟子たちは、命の危険にさらされていることを悟りました(マルコ4:37)。

では、この最中に、イエスはどこにおられたのでしょうか。舟のとも(後方)で、枕をして眠っておられたのです。しかし、そのうたた寝は長くは続きませんでした。恐れおののいた弟子たちが、イエスを起こし、こう言ったのです。「先生、わたしどもがおぼれ死んでも、おかまいにならないのですか」(マルコ4:38)。イエスは眠りから覚めると、風を叱り、「静まれ、黙れ」と言われました。その途端に嵐は収まり、大なぎになったのです(マルコ4:39)。

イエスは、ご自身が選び出し、最も近くに置いていたこの弟子たちを、気にかけておられたのではないでしょうか。そして弟子たちは、「向こう岸へ渡ろう」と言われたイエスに従っていたのではないでしょうか。それなのに、なぜ彼らはそのような激しい嵐に見舞われていたのでしょうか。

イエスが彼らを見つめて、「なぜ怖がるのか。まだ信仰がないのか」と言われたとき、弟子たちはどれほど悲しい思いをしたことでしょう(マルコ4:40)。その後、弟子たちは驚きに満たされて言いました。「いったい、この方はだれだろう。風も海も従わせるとは」(マルコ4:41)。

人生の嵐を免れる人は、誰もいません。覚えていてほしいのですが、イエスと弟子たちが乗った舟は、そのあたりにあった唯一の舟ではありませんでした。マルコは、他にも幾つかの舟が一緒だったと伝えています。ですから、それらの舟に乗っていた人たち(おそらく未信者)もまた、同じ嵐に直面していたのです。この福音書には、彼らについてそれ以上の記述はありませんが、彼らはイエスなしで、その恐ろしい状況に直面したことになります。

嵐の中を通るとき、私たちには、主を知らない人々よりも有利な点があります。嵐の中にあっても決して一人ではなく、風と波を支配するお方が、共にいてくださるということです。… 嵐の中を進むとき、神に信仰を置くなら、神の力によって守られている、と知ることができます。… 嵐に襲われているときにイエスを信頼しても、嵐がすぐに止まないこともあるでしょう。… しかし、嵐から抜け出したときには、神の偉大さを、より深く理解しているようになる、と確信することができます。—バーバラ・ロビンズ [2]

荒波の中の平安

私には平安がある
心と身が弱っても
魂には錨があるので
「私は平気です」と言える —クリス・トムリン

私はこの歌詞を何度も繰り返して歌い、平安が得られるようにと願いましたが、安らかな気持ちにはなれませんでした。私の魂は乱れ、それどころかひどく恐れて、こう言い続けていたのです。「この混乱の中に、神はいるのかしら。こんな不安な状況のどこに、神はいるの。」

それはきっと、湖上で嵐に襲われたイエスの弟子たちが言っていたことと変わりないと思います。イエスは強風を気にすることなく、枕をして眠っておられました。そこで、弟子たちはイエスを起こして、「先生、私たちが溺れ死んでも、おかまいにならないのですか」と言いました。イエスが起き上がって、海に対して「静まれ、黙れ」 と言うと、風はやみ、大なぎになりました。そして、イエスは弟子たちにこう言われたのです。「なぜ、そんなに怖がるのか。どうして信仰がないのか。」 イエスがそう言われたのは、彼らが嵐を怖がったからではなく、「あなたはおかまいにならないのですか」と言ったからです(マルコ4:35–40)。

私もまったく同じような恐れを抱いて、「神様、あなたはおかまいにならないのですか」と考えていました。私の平安や、時には信仰も、自分の思い通りに事が運んでいるかどうかで揺れ動いてしまいがちです。

私から平安を奪い去るものには、次のようなものがあります。

こういった状況にあるとき、誰も心安らかでいられないのが当然のことだと思います。嵐の中で揺り動かされる小舟に乗っているなら、怖がって当然であるように。私たちが怖がったとしても、神は気にされません。嵐は怖いものだとご存知ですから。ただ、イエスが私たちと共に小舟に乗っている、と神はおっしゃいます。ですから、「あなたはおかまいにならないのですか」と尋ねる必要などありません。

荒波に揉まれていた私の魂に話を戻しましょう。その少し前、突然に、家族が一人亡くなったことで、私は辛い思いをしていました。その上、子どもの一人は深刻な健康問題を抱え、別の子は人生の重大で困難な岐路に立っていたのです。そのようなときには、もう耐えられなく感じ、心の平安が徐々になくなってしまうことがあります。私もあの弟子たちがしたように、神は私のことを気にかけておられないのだろうかと疑問に思ってしまうのです。

でも、もちろん、イエスは私と一緒に小舟に乗っておられるし、私のことを気にかけておられます。私はその話を読み返してみました。そしてあの美しい歌詞を何度も繰り返して歌い、平安が私の魂に戻るよう祈りました。そして、平安が訪れたのです。—マリー・アルベロ

2026年8月アンカーに掲載 朗読:ガブリエル・ガルシア・バルディビエソ 音楽:マイケル・フォガティ


1 Rick Warren, “Jesus Comes to You in Your Storm,” pastorrick.com, July 8, 2025, https://www.pastorrick.com/current-teaching/devotional/jesus-comes-to-you-in-your-storm-2025.

2 Barbara Robbins, “Jesus Is With Us in the Storm,” hopeandlight.blog, May 20, 2020, https://hopeandlight.blog/2020/05/20/jesus-is-with-us-in-the-storm.

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