5月 7, 2026
最近、危機的な健康状態に陥ったとき、以前にも増して友情をありがたく感じました。8時間に及ぶ心臓の大手術に続き、薬剤による2日間の人工的な昏睡状態を経て目を覚ましたとき、素晴らしい友人たちが私たち夫婦をどれほど大切に思い、支えてくれていたのかを知りました。その上、電話やメールによって、世界中から文字どおり何百ものメッセージが来ていたのです。友人たちからの励ましと思いやりは、私が体力を回復する上で大いに助けとなりました。この経験を通じて、私は友情がどれだけ大切かを実感しました。
というのも、突然、気づいたのです。あの人やこの人のために私が時間を費やし、電話をかけるたびに、訪問するたびに、メッセージを送るたびに、特別な何かが築き上げられていたのだと。私は、仕事に打ち込むあまり、個人的なメッセージに返事することや、祈りのリクエストのために主に祈りを捧げることを、先延ばしにしてしまうことがあります。しかし、最近の大変な経験を経て、友人のために時間を割くことや、話を聞いてほしいと思っている同僚に気を配ったりすることの大切さを痛感しました。
一方で、誠実な友情には、必ずしも多大な時間が必要なのではありません。手術の直前、何年も会っていなかった友人が、病院の救急外来まで来てくれました。彼女は有名な医師で、私が大変な状態だと聞くやいなや、励まそうとして、急いで病院に駆けつけてくれたのです。あまりにもすぐに来てくれたため、なんと私が乗った救急車より先に病院に到着したほどでした。あの危機的な状況で、それがどれほど心強かったか、言葉では言い表せません。
その週、病院のベッドに横になりながら、友人や知人から届いたさまざまなメッセージを読んでいたのですが、それが私の回復に大きな役割を果たしました。「時にかなった言葉は、いかにも良いものだ」(箴言15:23)。
友人に裏切られたとか、必要なときにそばにいてくれなかったとかいう話は、よく耳にします。聖書にもそういった人は出てきて、例えば、イエスの場合にはユダがおり、ダビデの生涯にもそのような友人は多くいました。けれども、私たちのそばにいてくれたり、困ったときに駆けつけてくれたりする友人の話も聞きたいものです。私自身、辛い目にあったときに、数多くの友人が私を元気づけ、家族を支えてくれました。
そういった絆を築くのに必要だったのは、少しの時間と心からの気遣い、窮地にある人のための祈り、不安に駆られている人への励ましの言葉、時宜を得た電話、ちょっとしたユーモア、よくやったという称賛の言葉、といった些細なことです。箴言にもこうあります。「友はいずれの時にも愛する、兄弟はなやみの時のために生れる」(箴言17:17)。
イエスは神の子でありながら、私たちを友人として扱ってくださったことを心に留めておきましょう(参照:ヨハネ15:14–15)。深い友情について、心動かされる話を知りたいなら、ルツとナオミ(ルツ1:16–17)や、ダビデとヨナタン(サムエル上18:1–4)の物語を読んでみてください。
何年か前、「ネットワーキング」という言葉が流行し、その目的は、将来自分の役に立つかもしれない人脈を築くというものでした。しかし、聖書的な考え方は、まったく異なります。イエスは、見返りを期待せずに善を行い、惜しみなく与えるよう言われました(参照:ルカ6:35)。また、「ただで受けたのだから、ただで与えるがよい」と(マタイ10:8)。いつかお返しをもらうことを当てにして与えるなら、無私の愛がもたらす喜びを見逃してしまうかもしれません。
有名なブラジル人歌手、ロベルト・カルロスが数十年前に書いた歌は、ラテンアメリカ全土に影響を与え、今も大陸中のラジオで流されています。こんな歌詞です。「100万の友だちを持ちたい。もっと力強く歌えるように。この友情の歌を、誰でも助けを必要としている人に届けたい。」 確かに、私が苦難のさなかにあったとき、100万の友だちがいるように感じられました。
もし孤独を感じているなら、あるいは孤立した状況に置かれていたり、引きこもりがちだったりするなら、どうか周りの人に手を伸ばしてみてください。一歩踏み出して、気さくに話しかけてみましょう。相手の気持ちに寄り添って話を聞きましょう。助けの手を差し伸べましょう。この短い詩にあるように。
友だちを見つけに出かけたけれど
ひとりも見つからなかった。
友だちになろうと出かけてみたら
至るところに友だちができた。
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「ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。すなわち彼らが倒れる時には、そのひとりがその友を助け起す。しかしひとりであって、その倒れる時、これを助け起す者のない者はわざわいである」(伝道の書4:9–10 口語訳)。
「落胆している者には、友からの友情を。さもないと、全能者への恐れを捨てるだろう」(ヨブ6:14 新改訳2017)。
「香油も香りも心を楽しませる。友人の優しさは自分の考えにまさる。あなたの友人、父の友人を捨てるな。 … 近い隣人は遠い兄弟にまさる」(箴言27:9–10 新共同訳)。
「鉄は鉄をもって研磨する。 人はその友によって研磨される」(箴言27:17 新共同訳)。
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