新しい年のための恵み

1月 3, 2026

Grace for the New Year
December 30, 2025

引用文集

オーディオ所要時間: 14:20
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新しい年の始まりは目標やビジョンを呼び起こしてくれるものですが、ときには疲れや不満、恐れをもたらすこともあります。

三年前の一月、私は仕事でとても疲れきった新年を迎えました。プロとしての成功と経済的安定という、実現不可能に思える目標を追い求めていたのです。仕事の疲れ、周囲に溶け込もうとする努力、そして満たされない期待に消耗しきって、私は、今年こそ物事が思いどおりに進む年になってほしいと願っていました。

私は、前年に抱いた憤りと、すべてが変わってほしいという切実な思いを、友人に打ち明けました。… できることなら一夜のうちに変わってほしいと。彼女は耳を傾け、うなずき、自分自身が最近経験していた困難についても語ってくれました。

そして、彼女はこう言ったのです。「以前は人生が『休憩』を与えてくれることばかりを気にしていたの。でも正直に言うと、この逆境は、もっと神に頼るための機会になると分かっている。だから今は、ただ神が私にご自身の力を与えてくださるようにお願いしているの。」

最初、私は抵抗しました。神の力を欲しかったけれど … 同時に、休みも欲しかったのです。でも私は本当に、力を与えてください、もっと忠実になれるようにしてくださいと神にお願いしていたのでしょうか。それとも、ただもっと良い人生にしてくださいとお願いしていたのでしょうか。

神に、休息や解放を求めることは間違いではありません。私たちは、海を分け、盲人の目を開き、どんな困難をも取り除くことのできる、奇跡の救い主に仕えています。しかし主は、失望に満ちた一日を乗り越えるための力や、困難な季節を通して成長するための力を与えることもできる方です。最も困難な試練こそ、神の力を見る機会となるのかもしれません。

ハバクク3:17–19にはこうあります。「オリブの木の産はむなしくなり、田畑は食物を生ぜず、… しかし … 主なる神はわたしの力であって、わたしの足を雌じかの足のようにし、わたしに高い所を歩ませられる。」

この一年にも困難が待ち受けているかもしれません。けれども、次の四つの真理を心に留めていましょう。

  1. 神の力は、ただ神を呼び求めるなら、私たちに与えられます。
  2. 神はすでに、私たちが心配している未来におられます。神の言葉は知恵を与え、良いことが待っていることを思い出させてくれます。
  3. この壊れた世界では、困難は避けられません。しかし神は、すべてを私たちの益のため、また、ご自身の栄光のために用いられます(ヨハネ16:33)。だから最悪の日であっても、たとえ天に召されるまで理解できなくても、神が働いておられると信頼できます。
  4. 私たちの試練は証しとなり得ます。私たちは、過去の年月も、そしてこの一年も贖うことのできる、贖いの神に仕えています。

覚えていてください。去年に困難があり、今年にもつらい時があるかもしれませんが、あなたの救い主は、求めるなら必ず力を与えてくださいます。イエスと共にあるなら、朝には喜びがあり、葛藤の中にも力があります。

「親愛なるイエス様、この一年、私が経験する困難を用いて、私をより賢く、より良く、より忠実な者にしてください。それらを、あなたに寄り頼む機会として見ることができますように。人生が違っていたらいいのにと思うこともありますが、あなたが力を与えてくださる慈しみ深い神であることを知っています。今、このとき、あなたの力を求めます。イエスの御名によって、アーメン。」 —グレース・ヴァレンタイン [1]

新しい年、神は変わらない

新年を迎えようとする今、私の心に繰り返し浮かんでくる思いがあります。一見すると単純ですが、とても力強い真理です。「新しい年、神は変わらない!」 この短い言葉は、ヘブル13:8の、「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変ることがない」という、美しい御言葉を思い起こさせてくれます。

使徒パウロはピリピの教会に宛てて、こう語っています。「兄弟たちよ。わたしは … ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである」(ピリピ3:13–14)。

家庭、教会、政治、そしてテクノロジーの変化が、あまりにも速い勢いで押し寄せる今、神が決して変わらない方であることを知るのは、大きな慰めです。神は時代に「適応」する必要がありません。御言葉は、文化的圧力や過酷な人生の状況に合わせて変わることがありません。神はすでに王の王、主の主であられるので、変わる必要がないのです。私たちに必要なのは、「前のものに向かって」進み続けることだけなのです。

新しい年の始まりに、過去を振り返り、未来の目標を立てるのは自然なことです。しかしクリスチャンとして … 私たちの目標は、個人的な成功や経済的安定だけであってはならず、神をあがめ、神の御心に沿って生きることを中心に据える必要があります。

神の御心に沿った目標を立てる一つの方法は、祈り深く神の導きを求めることです。神の声に耳を傾け、この一年どちらの方向に行くべきかを尋ねましょう。詩篇の作者は詩篇37:4でこう言っています。「主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。」 私たちがまず神を求めるなら、神は私たちを導き、ご自身の御心にかなう願いごとをかなえてくださいます。

ですから新しい年の始まりに、こう覚えておきましょう。「新しい年、神は変わらない!」 —チャプレン・アレン [2]

明日を見つめて

新しい年の入り口に立つとき、私たちは自然と、これからの一年に何が待っているのかを考えます。人生という旅路の中で、私たちは良い時も悪い時も経験し、浮き沈みを味わいますが、先のことはほとんど分かりません。クリスチャンとして、私たちは最善の選択をし、思いやりと誠実さをもって生き、神に喜ばれ、他の人々を祝福する人生を送りたいと願います。しかし、日々の決断は未来に影響を及ぼす可能性があり、その結果がどうなるのかは、必ずしも明らかではありません。

平穏な時代であってもそれは容易ではありませんが、今私たちが生きている時代は、決して単純ではありません。文化や歴史を研究する人々にとっては興味深い時代かもしれませんが、実際に生きている私たちにとっては、新しい年が来るたびに、先行きの不透明さやリスクが増しているように感じられます。

しかし、どんなに暗く困難な時であっても、神の愛と守りは、私たちがしっかりとつかむことのできる確かな錨であり、避け所です。「主は、『わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない』と言われた」(ヘブル13:5)。ですから、「前におかれている望みを捕えようとして世をのがれてきたわたしたちが、力強い励ましを受ける」ことができるのであり、「この望みは、わたしたちにとって、いわば、たましいを安全にし不動にする錨」なのです(ヘブル6:18–19)。

1939年、若い説教者で音楽家でもあったアイラ・スタンフィルは、美しい声とピアノの才能を持つ牧師の娘、ゼルマ・ローソンと結婚しました。しかしその結婚は1948年に終わり、元妻となったゼルマはほどなくして交通事故で亡くなったのです。別居と離婚、そして彼女の死に至るまでの年月の中で、スタンフィルは深い鬱状態に陥ったと言われています。

ある夜、彼は運転しながら、先の見えない未来と、理解できない状況の中で神を信頼することを歌ったメロディーを口ずさみ始めました。そして家に着くとすぐピアノに向かい、『I Know Who Holds Tomorrow(明日を握っておられる方を知っている)』という歌の歌詞を書き留めました。この歌は、未知の未来に直面する多くの人々の心に、長年にわたって響き続けています。

明日のことは
私には分からない
でも私は知っている 明日を握っておられる方を
そして私の手を握っておられる方を

私は未来を恐れない
イエスが語られたことを知っているから
今日も私は主のかたわらを歩む
主は、これから来ることをすべてご存じだから
アイラ・スタンフィル

神は、神と共に歩む人生が容易だとは約束していません。しかし約束しておられるのは、私たちの人生の一日一日が、神の御手の中にあるということです。新しい年を迎える今、私たちを最も愛しておられる方が道を知っておられ、毎日共に歩んでくださることを思うと、なんと大きな慰めでしょう。—ローナン・キーン

新年のための祈り

父なる神よ、新しい年の始まりに立つ今、私たちは未来に向き合うにあたってあなたの臨在と導きが必要であることを告白します。

私たちはそれぞれ、これからの一年への希望や期待を抱いていますが、その一年に何が待っているのかを知っておられるのは、あなただけです。そして、その課題に立ち向かうために必要な力と知恵を与えることができるのも、あなただけです。どうか、私たちが謙虚な気持ちであなたの御手に自分の手をゆだね、この一年、あなたを信頼し、あなたの御心を求めて歩むことができますように。

先行きの見えない日々の中で、変わることのないあなたの愛の確かさを、私たちに思い起こさせてください。避けられない失望や心の痛みの中では、必要な安定と慰めをあなたに求めることができますように。誘惑や、自己中心的な思いに引き寄せられる時には、道を見失うことなく、代価が伴っても、あなたの目に正しいことを行う勇気を与えてください。

また、日々の忙しさや追求のただ中で、傷ついたこの世界の悲しみや不正に目を開き、孤独で助けを必要としている人々に、憐れみと犠牲の心をもって応えることができますように。私たちの絶えざる祈りが、昔の詩篇作者の祈りとなりますように。「主よ、あなたの定め[おきて]の道をわたしに教えてください。わたしは終りまでこれを守ります」(詩篇119:33)。…

この一年を振り返るにあたり、私たちは、受けるに値しないほどのあなたの恵みに感謝します。過去の恵みに甘んじたり、あなたのあわれみを忘れたりすることがないようにしてください。むしろそれらが、今年、あなたを人生の土台であり中心とする新たな献身へと私たちを導きますように。

こうして父なる神よ、この新しい年の約束と希望に感謝し、期待と信仰をもって歩み出します。これは、この世と来るべき世の希望を、死と復活によって与えてくださった、私たちの主であり救い主の御名によって祈ります。アーメン。—ビリー・グラハム [3]

2025年12月アンカーに掲載 朗読:デブラ・リー 音楽:マイケル・ドーリー


1 Grace Valentine, “Four Truths To Remember About God’s Strength at the Start of 2025,” proverbs31.org, January 1, 2025, https://proverbs31.org/read/devotions/full-post/2025/01/01/four-truths-to-remember-about-gods-strength-at-the-start-of-2025.

2 Chaplain Allen Thyssen, “Reflections—New Year, Same God,” nations.edu, January 4, 2024, https://nationsu.edu/reflections-new-year-same-god.

3 “Billy Graham’s Prayer for a New Year,” billygraham.org, January 1, 2024, https://billygraham.org/articles/billy-grahams-prayer-for-the-new-year-4.

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