12月 29, 2025
過ぎ去った一年のページを閉じ、新たな年を迎えるにあたり、私たちはこれからの一年に変化を経験することが予想されます。世界は今、テクノロジー、経済、宗教、政治、ビジネス、環境といったあらゆる分野で大きな変化の時代を迎えています。その影響は、政府や組織、そして家庭や個人の生活にまで及んでいます。
新年の始まりには、変化をよりはっきりと認識し、把握しやすくなるものの、実際には変化は常に社会のあらゆる分野に絶えず影響を与えています。宗教指導者、生産性の専門家、ライフコーチ、政治指導者まで、多くの人々が変化のもたらす利点に焦点を当て、柔軟であることの大切さを強調しています。
人生に起こる変化からどれほどの益を引き出せるかは、その変化をどう捉えるか、また適応することを選び、さらには受け入れるかどうかにかかっています。いつの時代も、私たちの姿勢が決定的な要素です。私たちの姿勢一つで、困難を伴う変化を乗り切るか、意気消沈や絶望に屈するかが決まるのです。
困難な状況を通して神が愛を現すことがおできになると信じ、つらい出来事でさえ良い結果をもたらしうると信じるのは、難しいことです。けれども、その挑戦を受け入れることができれば、どんな変化や試練に直面していても、次第に心が落ち着き、平安を感じられるようになることを、私は経験から知りました。
時として、私たちが激しい嵐の時期を経験しないことには、神は御心にかなう善を私たちの人生にもたらすことができないことがあります。ですから、もし、波にのみ込まれそうだと感じているなら、神を信頼し、神はご自分のなさっていることをよくご存じだと信じてください。神はただ、私たちのために最善を望んでおられるのです。
私たちがどのような嵐に直面しようとも、クリスチャンとしての人生において、神の御言葉と主との関係は不変のものです。状況、健康、人間関係、住まい、仕事、居住国、奉仕活動など、人生のあらゆるものは変わり得ますが、神の御言葉は決して私たちを導くことをやめず、常に変わらぬ臨在として私たちと共にあります。それは私たちの霊的なバラストであり、錨、道徳的・霊的な羅針盤、命の源、喜び、平安、希望、ビジョン、慰めです。神の御言葉は私たちの存在の核心であり、信仰と価値観の基盤であり、生涯にわたってあらゆる試練の中で私たちを支えてくれます。
主とのつながりは、かけがえのない宝、最も高価な真珠であり、計り知れない価値を持つものです。誰もあなたの人生と信仰の道筋を代わって描くことはできず、主があなたにどのように歩むことを望んでおられるのか、またどのような決断をすべきかを正確に指示できる人もいません。主は、あなたの個人的な信仰の歩みに寄り添いたいと願っておられるのです。
アドニラム・ジャドソン、ウィリアム・ケアリー、メリー・スレッサー、デビッド・リビングストン、エイミー・カーマイケルといった偉大な宣教師たちの生涯を読むと、もし信仰の目を通して見なければ、彼らの人生は多くの場合、決してうまくいったとは言えない、という結論に至るかもしれません。彼らは想像を絶する困難を経験し、愛する人を失い、しばしば乏しい資金や限られた資源の中で働き、病に苦しみ、時には耐え難いほどの孤独を味わいました。それでも彼らがそのような苦難に立ち向かうことができたのは、「神的要因(神の臨在と介入)」を信頼する選択をしたからです。彼らは「見えないかたを見ているようにして」耐え忍びました(ヘブル11:27)。
ですから、たとえ人生で、理解できないことや、どう考えても筋の通らないことがあったとしても、主がこれからもあなたの羊飼いであり続け、魂を活気づける御言葉の緑のまきばと憩いの水際へと導いてくださると信頼することができます。
もし信仰が危機に瀕していると感じるなら、土台であるイエスに立ち返り、「千歳の岩」の上にしっかりと足場を固めなさい。主があなたに語りかけ、求めている答えを与えてくださるようお願いしなさい。聖霊があなたをすべての真理へと導き、心に慰めと平安をもたらしてくださいますように。
信仰は今もなお、神の御言葉を聞くことによって生じるのであり、御言葉が開けると光と理解が与えられます(ローマ10:17; 詩篇119:130)。これらの原則は時を超えて変わらないものです。ですから、この新年に立てると良い決意とは、御言葉を読み、そこから霊感と教え、そして個人的な人生と主との歩みに必要な導きを受けることによって、信仰をさらに強め、確かなものとしていくことなのです。
すべてを主の御手にゆだねるなら、毎年毎年を、御霊において成長し、伝道活動において成長し、そしてイエスにいっそう近づいていく年とすることができます。御言葉は、どのような嵐に直面していようともそれを乗り越えるよう、また、波がどれほど大きく、力強く、速くても、希望を手放さないようにとあなたを励ましています。信仰をもって主にすがり続けるなら、主はあなたを支え、栄えさせ、あなたのために備えておられる目的地へと安全に導いてくださいます。
考えてみてください。神は、私たちに「この上なく大いなる尊い約束」を与えてくださいました。それによって私たちは実際に神の性質にあずかることができるのです(2ペテロ1:4)。
神があなたに与えてくださっている、愛の賜物の数々を、日々思い巡らしてください。神はあなたを愛しておられるから、そうされるのです。神は、あなたのためにいのちを与えるほどに、あなたを愛されました。神はいつも、どの瞬間にもあなたを見守っておられます。あなたのあらゆる思い、あらゆる願いを知っておられ、常に、あなたの人生において御心を成し遂げるために、最善と知っておられる方法で答えてくださいます。
計り知れない偉大さをもって、知恵と義によってこの世界を治め、しかもその驚くべき愛のゆえに、この宇宙にただ一人しかいないかのように、私たち一人ひとりを心にかけてくださる方に、すべての賛美と誉れと栄光がありますように。神は、私たちに語りかけ、耳を傾け、憐れみと優しさと慈しみに満ちた御手で、私たちに触れてくださいます。
神は日々、豊かな祝福をもって私たちを満たしてくださいます(詩篇68:19 英語NKJV訳)。それゆえ私たちも、神の愛と真理を他の人々と分かち合うために全力を尽くすよう鼓舞されるべきです。それによって、彼らもまた、栄光に満ちた尽きることのない富にあずかれるようになるのです。
これからも御言葉と真理を人々に分かち合い続け、愛をもって人々を御国へと導き、また、神のすばらしい御業と慈しみのゆえに、主を賛美し続けていく、それを新年の抱負としましょう。
マリア・フォンテーンの著作からの編集 2020年12月に改訂・再版 朗読:デブラ・リー
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