11月 14, 2025
この世の誰もが、同じ問いを投げかけてきました。「私は大切な存在なのだろうか」と。会社からはただの数字として見られる、ボーイフレンドからは家畜のように扱われる、元カレからはエネルギーを吸い取られる、老いによって尊厳が奪われる・・そんなとき、自分が大切な存在だと感じるのは難しいものです。「大切な存在」だなんて、到底思えません。
そんな問いに悩むときには、あなたは神によって、神のかたちに、神の栄光のために造られた、と神から保証されていることを思い出してください。「神は言われた。『さあ、われわれのかたちに、われわれの性質を映すように、人間を造ろう』」（創世記1:26 英語MSG訳）。
この言葉には、最も素晴らしい保証が込められています。神は私たちを、神のかたちを映す者として造られたということです。ご自身が造られた他のどんな被造物よりも、ご自身に似るように造られたのです。「われわれのかたちに海を造ろう」とか、「われわれに似せて鳥を造ろう」とかいう宣言はしておられません。もろもろの天は神の栄光を映し出していますが、神のかたちに造られたわけではありません。しかし、私たちは、神のかたちに造られています。
誤解のないように言いますが、妄想の中以外で、神である人間などいません。しかし、すべての人が、神の属性のいくつかをいただき、宿しています。知恵、愛、思いやり、優しさ、永遠を慕う思い。これらは、私たちを家畜と異なる存在とし、私たちが創造主の指紋を宿していることを示す属性のほんの一部に過ぎません。私たちは、「神のかたち」に、「神の似姿」に、造られているのです。…
新約聖書は、神が私たちを徐々に神のかたちに形作っていかれる御業を描いています。私たちが神と交わり、御言葉を読み、戒めに従い、ご性質を理解して反映しようと努めるにつれ、驚くべきことが現れてきます。いや、こう言った方が良いでしょう。驚くべき方が現れる、と。神が私たちの内から現れ出てくださるのです。私たちは、神が言われるだろうことを語ります。神がなさるだろうことを行います。赦し、分かち合い、愛するのです。…
聖書によれば、あなたが良い人なら、それはただ、神があなたを神のかたちに造られたからです。あなたが神ご自身に似ているゆえに、神はあなたを大切にしてくださいます。… あなたは神のものです。神の一部を宿しています。あなたの内には、神の一部が存在しているのです。神はあなたを、神のかたちに造られました。あなたの心に、御名を刻まれました。神はあなたの肺に、命の息を吹き込まれました。
あなたに「見込みなし」と言った人がいても、失敗者の烙印を押した人がいても、取るに足らない存在だと切り捨てた人がいても、耳を貸してはいけません。彼らは自分が何を言っているのか、わかっていないのです。神の火種があなたの内に宿っています。あなたが神に「はい」と言うとき、神はその聖なる残り火に息を吹きかけ、炎が燃え上がるのです。その炎はあなたの内で、日々大きくなっていきます。あなたは完璧でしょうか。いいえ。しかし、完全な者となるべく作り変えられているところです。
神はあなたを買い取って所有し、あなたに対して、熱烈で説明のつかないほどの愛を抱いておられます。あなたへの神の愛は、あなたの行いに左右されません。あなたは神の意思によってできた存在です。神の子どもです。神のかたちに造られています。この真実を、あなたの心の奥まで届かせてくれますか。あなたは、親の胎の内に入る前に、神の思いの内にありました。この地上で知られる前に、天で愛されていたのです。—マックス・ルケード [1]
時の始まりから、神の計画は、あなたを御子イエスに似た者とすることでした。神は創造の時点で、その計画を語っておられます。「神は仰せられた。 『さあ、人をわれわれのかたちとして、われわれの似姿に造ろう』」（創世記1:26 新改訳2017）。
すべての被造物の中でも、人間だけが、神のかたちに造られました。それは大きな栄誉であり、私たちに尊厳をもたらします。神のかたちに造られたとは、どういう意味なのでしょうか。これは、完全に理解するには深すぎる概念ですが、その一部を挙げてみます。
しかし、一つ問題があります。あなたの内にある神のかたちは不完全であり、罪によって損なわれ、歪められているのです。そこで神は、あなたが（そして、これまでに生まれたすべての人が）失ってしまった、その完全なかたちを回復させようと、イエスをつかわされました。
この完全な「神のかたち、似姿」とは、どのようなものなのでしょうか。それは、イエス・キリストのような姿です。聖書は、こう教えています。「神は初めから、ご自分がなそうとしておられることをご存知でした。最初から、ご自分を愛する者たちの人生を、御子の人生に似たものにしようと定めておられたのです。… 私たちは、御子の内に、私たちが本来あるべき姿を見るのです」（ローマ8:29 英語MSG訳）。
聖書は、イエスは「神の似姿そのもの」（2コリント4:4 英語NLT訳）、すなわち「見えない神の目に見えるかたち」（コロサイ1:15 英語NLT訳）であり、「神の本質の真の姿」（ヘブル1:3）であると教えています。…
神は、ご自身の子どもたちが神のかたちと似姿を帯びることを望んでおられるのです。聖書は、あなたが「真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた」存在であると教えています（エペソ4:24）。今日、神のかたちを帯びた者として生きましょう。そうすれば、人々があなたを見るとき、あなたが天の父にいかに似ていることかと思うことでしょう。—リック・ウォレン [2]
聖書は一貫して、私たちが神の栄光のために、神のかたちに造られたと断言しています。… エペソ人への手紙は、私たちが神の作品であり、良い行いをするように、キリスト・イエスにあって造られたのだ、と指摘しています（エペソ2:10）。私たちは、食べるにも飲むにも、また何をするにも、すべて神の栄光のためにすべきなのです（1コリント10:31）。…
言うまでもなく、この堕落した世においては、私たちが神のかたちを完全に映し出せないことを、私たちは知っています。イエスだけが、神の完全なかたちとなられたのです。キリストに従う者として、私たちはイエスの模範を反映するように求められています。キリストにある私たちが、造り主のかたちに従って、知識を新たにされていくことを、神に感謝します（コロサイ3:10）。彫刻家が傑作を出現させるために石を削っていくように、私たちがイエスに似た者へと変えられていくのも、意図的に進めていくべきプロセスです。ローマ12章2節は、 「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき … なさい」と勧めています。
私は、この主題を掘り下げていくにつれ、神のかたちに造られていることの意味を思って、深く励まされ、謙虚にされ、刺激を受けました。この深遠な真理は、私たち全員の内に、価値と尊厳が生まれつき備わっていることを思い出させます。また、私たちが考え、論じ、創造する力を、神が思いやりを込めて授けてくださったことを気づかせてくれます。神や他者との意味ある関係を大切にすることの重要性を示しています。そして、神の被造物を、知恵と配慮をもって管理するという、私たちの責任を思い出させるのです。究極的には、神のかたちに造られたということは、永続的で真の満足は私たちを形作られたお方の内にのみ見いだせることを意味します。私たちが神の内に満足を見いだし、イエスの模範に従おうと努めるとき、私たちは神に栄光を帰すことになるのです。
「すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。栄光が神に永遠にありますように、アーメン」（ローマ11:36 新共同訳）。—エマ・サンダーランド [3]
人生にはどんな意味があるのか。何のために生きているのか。私のための目的や計画というものがあるのだろうか。もしそうなら、それは何だろうか。人は昔から、そのような質問に魂や想像力をかき立てられてきました。国籍や社会的地位、民族性、また信条に関係なく、世界中の誰であっても、同じものを求めています。つまり、究極の真理、意味、愛、幸福、心の平安です。
常に変化し続け、ますます複雑化し、加速し続ける現代社会において、多くの人が成功しようと、あるいは経済的に生活を成り立たせようとして、死にもの狂いになっています。人生の意味や、自分の魂の永遠の幸福などといった、抽象的に思える事柄について考える時間など、ほとんどありません。
けれども、年月を経る内に、生きていく上で抱えるプレッシャーや、あらゆる責任を果たそうと頑張ることによって、ストレスや心労がたまり、平安も満足感もないということが多くなります。この世界も、世にあるいかなる所有物やはかない快楽も、あの人生の大きな問いへの答えはくれません。物質的なものは、一時的な満足は与えても、真実や目的、意味を求める魂の永遠の渇望を満たすことができないのです。
聖書は、神は私たちをご自身のかたちに創造し、人間一人ひとりを唯一無二の存在として愛する愛情深い父である、と教えています。神の被造物全体は、常に、神の存在や力や尊厳を表すだけでなく、私たちが住むためにこんなに美しい世界をくださるほどの神の愛、心づかい、世話をも表しています。
創造主である神は、宇宙に意味を、惑星に目的を、私たちの心に愛を、精神に平安を、体に健康を、霊に休息を、魂に喜びをもたらすことのできる唯一の方です。神は、遠く離れたところにいる、私たちに無関心な存在ではありません。被造物である私たちと関係を持ちたいと望んでいる、人格的な神なのです。神は、私たち一人ひとりに関心を持っておられます。
イエス・キリストを信じることで、私たちは神の子どもとなります。神は私たちと交わり、私たちの内に宿り、私たちのことを愛しておられるのです。—アクティベーテッド
2025年9月アンカーに掲載 朗読：レノア・ウェルシュ 音楽：ジョン・リッスン
1 Max Lucado, Unshakable Hope (Thomas Nelson, 2018).
2 Rick Warren, “What Does It Mean to Be Made in God’s Image?” PastorRick.com, September 5, 2022, https://pastorrick.com/what-does-it-mean-to-be-made-in-gods-image
3 Emma Sunderland, “Created in God’s Image: What It Means and Why It Matters,” OasisChurch.com, https://oasischurch.com.au/8978-2
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