イエスが変わってしまうことは、これまでなかったし、これからもない

7月 12, 2025

Jesus Hasn’t Changed—And He Never Will!
June 24, 2025

引用文集

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この記事は、夫と私が一年半にわたる終わりの見えない戦いからようやく抜け出した頃に書かれたものです。夫は重い病気で、何ヶ月も入退院を繰り返しており、手術も受けなければなりませんでした。夫の健康問題に加えて、私たちは法律上のトラブルも抱え、生活費のやりくりが大きな負担で、医療関係の出費は日ごとに増える一方でした。私は自分の信仰と強さが限界まで試されているように感じ、たくさんの苦難を抱える中で、神が本当に私たちを見守り愛してくださっていると信じる力も急速に薄れていきました。

美しい陽光が降り注ぐ、ある暖かい春の日のことです。外で読書していると、「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変わることがない」という聖句(ヘブル13:8)が目に入ったので、この聖句について黙想してみることにしました。[1]

最初の「Jesus Christ(イエス・キリスト)」という言葉から始め、イエスについてじっくりと考えました。イエスとは誰かということ、人の姿となられた神であること、その御名は絶望の時に呼び求めることのできる、祝福に満ちて素晴らしい名であることなどを。

その後に「is(~は、である)」を付け加えてみました。「Jesus Christ is(イエス・キリストは)…」 辞書にある「is」の定義の一つは、「そこにいる」です。イエス・キリストは私と共にいてくださいます。ただそこにいてくださるのです。

その後に「the」を付け加えました。「the」は、何人もの人や多くの物ではなく、一つしかないものを表します。「the」の定義の一つに、「唯一無二の人、場所、物を指すために用いられる」とあります。イエス・キリストはここにおられ、かつ唯一無二の存在なのです。

次に黙想したのは、「same(変わることがない)」という言葉についてです。イエス・キリストは変わることがありません。「same」とは、同一で、異ならないという意味です。私は、人生に太陽が輝き、イエスが実に素晴らしい存在だった、かつての日々のことを思い出しました。たとえ周りの世界が崩れ落ちていくように見えたとしても、イエスは今も変わらないのだから、私がイエスを以前とは異なる目で見るべき理由などあるでしょうか。

イエスは、これまで決して変わることがありませんでした。変わったのは私の方です。人生に起こった出来事が原因で、キリストを違った目で見るようになってしまったのです。イエスは変わることがないのだから、もはや以前ほど素晴らしい方でなくなった、などということがありえるでしょうか。そんな思いが、まるで一筋の陽光のようにひらめいたのです。私は、よりどころにできるものを見つけ、キリストへの信仰は自分に何が起こるかとは関係ないものだと悟りました。

「same」から先は黙想しませんでしたが、要点はつかめたと思います。何が起ころうと、どんな暗雲が立ちこめようと、人生の道がどんなに曲がりくねろうと、イエスは決して変わりません。変わったのはイエスを見る私の目であって、イエスご自身でも、イエスの愛でも、身をかがめて手を差し伸べ、私や私の問題を世話されるイエスの力でもありません。将来に何が起ころうと、イエスは決して変わらないことを、私は知っています。昨日も、今日も、明日も、変わることがない方であると。—クロエ・ローズ

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今日、あなたは奇跡を必要としていますか。イエスに、敵(悪魔)による恐ろしい苦しみから解放していただく必要がありますか。病気を癒やしていただく必要がありますか。自分にあるわずかなものを、主の介入なしでは到底ありえないほどに増やしていただく必要がありますか。地上の嵐の中にいて、天の平安を与えていただく必要がありますか。欠乏のときにあって、主の奇跡的な供給を必要としていますか。

もしそうなら、2千年前にイエスがなさったことを思い出してください。イエスは病人を癒やし、重い皮膚病の人を清め、目の見えない人を見えるようにし、死人をよみがえらせ、飢えた人に食物を与え、嵐に遭った人に平安をもたらし、悪霊に取りつかれた人を解放し、辱められていた人に尊厳を与えました。それ以来、私たちのイエスは変わったのでしょうか。いいえ、少しも変わっていません。イエス・キリストは、昨日も、今日も、いつまでも、変わることがないのです。常に変わることなく、いつも完全にご自身のままです。

奇跡は、イエスが過去に行ったことであって、今はもうしない、というものではありません。神は、ご自身が「あなたをいやすものであった」ではなく、「あなたをいやすものである」と言われたのです。(出エジプト15:26) イエスに信頼を置きましょう。イエスが力強い御手を伸ばし、人生を変える力で、あなたの人生や愛する人の人生に祝福を与えてくださるよう、イエスにお願いしましょう。—God’s Word for Every Need(あらゆる必要に対する神の言葉) [2]

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聖書は多くの箇所で、神の不変性、つまり、変わることのない、一貫した性質を明確に示しています。ヤコブはそれをこう表現しています。「あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。」(ヤコブ1:17)…

神は常に変化する状態の宇宙を創造されましたが、御自身は永遠に変わることがありません。(詩篇102:27; マラキ3:6) 同じことが、イエス・キリストにも言えます。(ヘブル13:8

神の性質に、回転の影というものはありません。神の愛(いつくしみ)とまこと(真実)は不変です。(詩篇89:2; 136:1–26; 2テモテ2:13) 神は永遠に完全で(申命記32:4; サムエル下22:31)、聖なる方(サムエル上2:2)です。ご自身の子どもたちへの愛は、決して絶えることがありません。(ローマ8:38–39; エレミヤ31:3; 1ヨハネ4:8

神の目的と約束に、回転の影はありません。… 神は嘘をつくことも、気が変わることもありません。(民数記23:19)… 主は常に御心を成し遂げ、約束を守られます。(詩篇145:13 英語ESV訳)

神の言葉に、回転の影はありません。「草は枯れ、花はしぼむ。しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変ることはない。」(イザヤ40:8)…

神には回転の影というものがないので、私たちは神に心から信頼し、信仰を置くことができるのです。… 困難や誘惑が生じたとき、移り変わる影に惑わされず、光の父への信頼を揺るがせてはなりません。—GotQuestions.org [3]

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神は決して変わることがありません。聖書は明確に、神が変わることのないお方であることを教えています。「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変ることがない。」(ヘブル13:8) マラキ3章6節には、「主なるわたしは変ることがない」とあります。私たちの周りのすべてが変化していく中でも、神が絶えず私たちに恵みと愛とあわれみを示し続けてくださることを頼みにできます。物質的な財産がすべて消え失せたとしても、神は変わらずそこにおられます。…

少し考えてみてください。あなたには、年月とともに「距離ができた」などの理由で、失ったり疎遠になったりした友人がどれだけいるでしょうか。それは、あなたか相手のどちらかが変わったからです。しかし、神は決して変わることがありません。

神の存在は不変です。神が存在しなかった時はありません。神が存在しなくなる時も決して来ません。詩篇102篇27節には、「しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません」とあります。神の今日の状態はすべて、これまで常に存在してきたし、これからも永遠に存在し続けます。神はすでに完全であるため、これからもっと良い方になるということはありません。神の力が弱まることもなく、栄光が衰えることもありません。神の存在は決して変わることがありません。

神のあわれみも不変です。詩篇100篇5節には、「主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶからである」とあります。神の主権、聖さ、力、誠実さ、いつくしみ、忍耐、恵み、そして怒りでさえも変わりません。神の属性が変わることは、決してないのです。

私たちが仕える神は、イエスを墓からよみがえらせたときと同じ神です。世界を創造されたときと同じ神です。救いの神であり、希望を託すことのできる神です。神が変わらないとは、その愛が永遠だということです。神の赦しは永遠です。神の救いは永遠です。神の約束は永遠です。神の属性は永遠です。

私たちは、神の変わらぬご性質に大きな慰めを見出すべきです。この世の被造物はいつか必ずあなたを失望させます。それが、状況であれ、人間関係であれ、健康やキャリア、子どもやテクノロジーであれ、すべてそうです。しかし、周囲の状況がどれほど不安定でも、神は決して変わることがありません。

A・W・トーザーはこう言いました。「神が気分を変えたり、その愛が冷めたり、熱意が失われたりすることは、決してありません。罪に対する神の姿勢は、罪を犯した人間を園から追い出したときと変わっておらず、罪人に対する神の姿勢は、御手を差し伸べて、『すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう』と呼びかけたときと変わっていないのです。」 —ノーススター教会

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私と共にいてください、夕暮れがせまります
闇が深まります、主よ、私と共にいてください
私の目に映るすべてが変わり朽ちるとも
ああ、変わらざる方よ、私と共にいてください
ヘンリー・フランシス・ライト

2025年6月アンカーに掲載 朗読:ジョン・マーク 音楽:マイケル・ドーリー


1 訳注: この聖句は英語で「Jesus Christ is the same yesterday and today and forever」となっており、著者は最初の数語について順番に黙想しています。

2 Mark W. G. Stibbe, God's Word for Every Need (Destiny Image Publishers, 2016).

3 “What does it mean that there is no shadow of turning with God (James 1:17)?” GotQuestions.org, https://www.gotquestions.org/no-shadow-of-turning.html

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