神の忠実さ

2月 16, 2021

God’s Faithfulness
February 16, 2021

引用文集

「主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。」 —哀歌 3:22–23

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天の父が時を創造して以来、万物は絶えず変化してきました。ただし、神ご自身を除いては。季節によって環境が変化するように、私たちの人生も季節を通ります。ある時は喜びに満ちた季節となり、ある時は困難な季節となります。しかし、主は忠実であられ、私たちはそれを知ることで常に慰めを見出すことができるのです。

忠実（誠実）さとは、神の不変の属性の一つです。それは、神は常に、ご自分がすると言われたことを忠実に実行し、ご自分の性質に従って行動されるということです。ですから、神が「あなたがたを全くきよめ」ると約束されたなら、^[1] あなたは、神は人生の辛い季節を用いてでさえも、あなたをもっとキリストに似た者にしてくださることを頼みにしていいのです。

神の不変の性質と忠実さは、私たちの希望のいしずえです。神は救いについての考えを変えることがないので、私たちには永遠の保証があります。神は宇宙の主権者であるため、この世界が神の支配から外れてしまうことを恐れる必要はありません。神はいにしえから計画を定められ、それを「忠実に、誠実に成し遂げられた」ので、^[2] 誰もそれを取り消したり、神の御手を引き戻したりすることはできないのです。^[3]

神は忠実な方なので、私たちはどんな状況でも、たとえ死に直面しても、心に平安を抱くことができます。私たちは時とともに変化し、人生の季節も来ては去っていきますが、私たちの忠実な神は常に同じです。私たちがキリストにあって神に属している以上、神は私たちを決して忘れず、おろそかにせず、見捨てることがありません。神は、「わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さる」ことを約束されました。^[4] そして、主はそれを果たしてくださいます。—In Touch Ministries より ^[5]

あなたの忠実さは大きい

哀歌の3章にこんな言葉があります。「あなたの真実（忠実さ）は大きい。」 エレミヤはこう語っています。「わたしはこの事を心に思い起す。それゆえ、わたしは望みをいだく。主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。これは朝ごとに新しく、あなたの真実（忠実さ）は大きい。わが魂は言う、『主はわたしの受くべき分である、それゆえ、わたしは彼を待ち望む』と。主はおのれを待ち望む者と、おのれを尋ね求める者にむかって恵みふかい。主の救を静かに待ち望むことは、良いことである。」^[6]

エレミヤが「 わたしはこの事を心に思い起す」と言ったところに注目してください。神が過去に忠実だったのを思い起こすことは、素晴らしいことです。私は「主は今に至るまでわれわれを助けられた」という聖句が大好きです。^[7] 主が過去において忠実だったことを黙想するにつれ、あなたの霊から恐怖が消えて、ヘブル13章のあの言葉のように、勝利のうちに歩くことができるのです。「主は、『わたしは、決してあなたを離れず、あなたを捨てない』と言われた。だから、わたしたちは、はばからずに言おう、『主はわたしの助け主である。わたしには恐れはない。人は、わたしに何ができようか。』」^[8]

エレミヤは、主が何度も自分を見捨てなかった時のことを瞑想し、「わたしはこの事を心に思い起す」と言っているのです。続いて、「主の救を静かに待ち望む」と言い、大きな試練や辛い試みの時にも主の助けは尽きることがないと、心に確信します。そして、こう言うのです。「主はとこしえにこのような人を捨てられないからである。彼は悩みを与えられるが、そのいつくしみが豊かなので、またあわれみをたれられる。彼は心から人の子を苦しめ悩ますことをされないからである。」^[9]

詩篇119篇もまた、神の忠実さを語っています。「主よ、あなたのみ言葉は天においてとこしえに堅く定まり、あなたのまこと（忠実さ）はよろずよに及びます。あなたが地を定められたので、地は堅く立っています。これらのものはあなたの仰せにより、堅く立って今日に至っています。」^[10]

究極の試練の瞬間は、神の啓示の瞬間であるべきで、その時あなたは神の偉大な忠実さゆえに、神の資源があなたのあらゆる必要に対して十分であり、揺るぎないものであることを固く確信するのです。

あなたはこう言うかもしれません。「時々、主が助けに来てくださるという信仰と確信を持てないほど不信仰でした」と。しかし、神はそれでもゆるしてくださいます。そして、清め、回復してくださるのです。今日、主のもとに来て、それら全てのことを話してください。主はあなたを愛し、「あなたを離れず、あなたを捨て」ないと言っておられます。またテモテ書の御言葉には、「わたしたちは不真実であっても、彼は常に真実である」とあります。^[11]

主はご自分の忠実さをあなたに知らしめると約束されました。主は今も王座におられ、祈りが物事を変えるからです。主の忠実さは大いなるかな。今日、それをつかみ取りなさい。—バージニア・ブラント・バーグ

神の忠実さを信頼することを学ぶ

詩篇119:89–90にはこうあります。「主よ、あなたのみ言葉は天においてとこしえに堅く定まり、あなたのまこと（忠実さ）はよろずよに及びます。」 ここで、まこと（忠実さ）は、神の言葉と等しいものとみなされています。神は尽きることのない真理を語られます。もし、神が千年前に何かを語られたなら、それはまだ有効です。神の言葉は神の性格を表すものなので、神はその言葉を誠実に果たされるのです。神は変わることがないので、神がなさった約束は今も真実です。^[12] …

神の御言葉を学ぶと、あるパターンが浮かび上がります。私たちは、神が決して変わることなく、決して偽ることもないことを知ります。^[13] 私たちは聖書を通して、神が過去に一度も失敗したことがないことを知ります。^[14] … 神は主権者であること、聖なる者であること、善なる者であることを決してやめることがありません。^[15]

私たちは、私たち自身の歴史を通して、神が私たちの期待を裏切ったことがないことを知ります。神がイスラエルの民にしばしば与えた命令のひとつに、「覚えなければならない」というものがあります。^[16] 神が自分たちのためにしてくださったすべてを思い出せば、将来について神を信頼することがより容易になったのです。私たちは、神が過去に私たちを養い、救い出してくださったあらゆる方法を、意識的に思い出す必要があります。…

私たちが神の御前に行って祈りを捧げるとき、神はいつだって私たちの声を聞いてくださいます。^[17] 神は私たちに必要なものを与えてくださいます。^[18] そして、私たちが神に信頼するとき、神はいつだって万事を益となるようにしてくださいます。^[19] 私たちは神が過去に忠実だったことを思い出すことで、未来にも忠実でいてくださると信頼することを学ぶのです。

また、神の声を他の声と聞き分けることによっても、神を信頼することを学べます。イエスは、「わたしの羊はわたしの声に聞き従う。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしについて来る」と言われました。^[20] イエスに属する私たちは、イエスの声を聞く能力を養う必要があります。イエスはおもに御言葉を通して語られますが、他の人々や状況、聖霊が心に与えてくださる確信を通じても語られることもあります。^[21] …聖霊が御言葉で私たちに示されることを、私たちへの神のメッセージとして信仰によって受け止められなければなりません。…

何よりも、神は私たちが信仰を表すことをとても好まれます。^[22] 信仰とは、神がどのように物事を解決されるかを見る前に、神の性質を信頼することです。神は私たちに御言葉を与えてくださり、その約束は今も有効です。神が約束を実現する方法を見るにつれ、私たちは神の忠実さへの信頼を深めていくのです。

他の人への信頼が日々の交流によって育つように、神への信頼も同じように育ちます。私たちは神を知ることで神に信頼します。神を知ることは、神を信頼することなのです。そして、神を知っているなら、神のいつくしみのうちに安らぐことができます。たとえそれとは矛盾しているような状況を理解できないとしても。私たちは、私たちのための神の計画が堅く立つと信頼することができるのです。^[23] 子供が愛情深い父を信頼するように、私たちも天の父が常に正しいことをなさると信頼することができます。—gotquestions.org より ^[24]

2021年2月アンカーに掲載　朗読：ルーベン・ルチェフスキー
音楽：ジョン・リッスン

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