新年の祈りと抱負

1月 3, 2022

New Year’s Prayers and Resolutions
January 3, 2022

引用文集

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新年を迎えるにあたり、多くの人が、自分や家族、友人にとって、また世界全般にとって、どんなことが待ち受けているのかと、いくばくかの不安を抱えています。そんな時には、将来どんなことが起きようと、また、どんな問題や困難が持ち上がろうと、それを乗り越えるのをイエスが助けたがっておられると知ると、勇気づけられます。

ヨハネ14章から17章には、聖書の中でも、最も心動かされる言葉の数々が書かれています。それはイエスが、近い弟子たちとともに時間を過ごして、彼らと話し、彼らを教え、彼らのために祈り、彼らを励ましておられた時に語られた言葉です。イエスは、ご自身がまもなくこの物質世界を去ることについて弟子たちを備え、神の霊がこれからも常に彼らと共にいることを説明しておられました。

イエスは彼らに、ご自身が天の国への道であると教え、[1] そこで彼らのために場所を用意しておくと言われました。[2] そして、彼らの祈りに答えることを約束し、[3] 聖霊について教え、[4] 超自然的な平安を約束されました。[5]

また、イエスが望んでおられる生き方をするには、霊の内でイエスの近くにとどまることが重要であると教え、[6] 彼らのことを友と呼ばれました。[7] そして彼らに、イエスの愛や真理を伝えて実を結ぶよう求め、そうするなら、彼らの祈りに答えて、彼らを通して働くとも約束されました。[8] さらに、苦難の時にも恵みと平安が与えられることを約束し、ご自身はすでに世に勝っているときっぱり宣言されました。[9] ここで言う「世」とは、現世にまん延する、神に反するあり方のことです。

そういったことを話してから、イエスは弟子たちのため、父なる神にこう祈られました。「わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、彼らを悪しき者[悪魔]から守って下さることであります。わたしが世のものでないように、彼らも世のものではありません。真理によって彼らを聖別して下さい。あなたの御言は真理であります。あなたがわたしを世につかわされたように、わたしも彼らを世につかわしました。」[10]

この世界に生きていて、世の苦悩の波に揺り動かされないでいることは、難しくはあるけれど不可能ではありません。その秘訣は、「信仰の導き手であり、またその完成者であるイエス[11] に目を留めること、そして、私たちが溺れることのないようにイエスが守ってくださると信頼することです。[12] たとえどんなことがあろうとも、主イエスは今この時、そして永遠に、私たちを離れず、一緒にいると約束されました。[13] どんなものも、イエスの愛情深い思いやりから、私たちを引き離すことはできないのです。[14]マリア・フォンテーン

これからの一年

神があなたの一年を幸福なものとしてくださいますように。
悲しみや痛みから守ることによってではなく
それが訪れる時に耐え抜く力を与えることによって。
あなたの道を楽なものとすることによってではなく
どんな道でも進めるよう、あなたを強めることによって。
あなたから苦難を取り去ることによってではなく
あなたの心から恐れを取り去ることによって。
途絶えることのない陽光を降り注ぐことによってではなく
影の中でも、あなたの顔を輝かせ続けることによって。
人生を常に愉快なものとすることによってではなく
あなたが誰かから最も必要とされている時に、それを示すことによって
また、彼らを助けたいとあなたに思わせることによって。
これからの一年、神の愛と平安と希望と喜びが、あなたに与えられますように。
作者不詳 [15]

主イエスがされるように

すでに新年となりましたが、私はまだ今年の抱負をどうしようかと考えていました。太り過ぎているわけではないし、運動も十分にしているので、そういうことを抱負にしてもしょうがありません。それよりも、精神的な目標や高めたい資質、どうすればよりよい人間になれるかといった線に沿って考えていたのです。

以前読んだ記事で、ある人が興味深いことを書いていました。「問題に直面してそれに対処しようとする時、あるいは、自分の霊的生活において成長を遂げたいと望む時、『イエスならどうされるだろうか』と自問し、その答えに従って進みなさい。」

今では広く使われているこの言い回しとその由来について、もっと詳しく知りたくなったので、インターネットで検索してみました。そこで分かったのは、この「イエスならどうされるだろうか」(What would Jesus do?=WWJD)という言い方は、日々の生活においてキリストの手本に見習うための判断基準として、100年以上前から多くのクリスチャンによって使われてきたということです。

というわけで、これを私の新年の抱負にします。「イエスならどうされるだろうか」と自問する習慣をつけたいのです。イエスの手本に日々従っていくために、私にできることの幾つかをリストにしてみました。

この「イエスならどうされるだろうか」という質問に従って生きるのは、なかなか難しそうではあります。でも、そんなことはできないと感じる時には、「わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる」[16] という以前に暗記した聖句が、私にはできるのだと思い出させてくれることでしょう。

ゆくゆくは無意識に「イエスならどうされるだろうか」と自問して、それに応じた行動ができるよう、祈ります。—マーティン・マクテグ

新年に、私たちの光となってください

聖霊よ、来てください
復活されたキリストの御霊よ、今日も、いつまでも、私たちと共にいてください
私たちの光となり、案内者また慰め主となってください
私たちの力となり、勇気となり、聖別者となってください
私たちにとって、この新しい年が、霊的に深く成長を遂げる時となりますように
あなたの恵みと賜物を迎え入れる時
快く無条件に赦す時
美徳と美点において成長する時となりますように
聖霊よ、来てください
今日も、いつまでも、私たちと共にいてください
作者不詳 [17]

新年の目標を達成するためのステップ

また一年が過去のものとなり、可能性に満ち溢れた全く新しい一年が目の前にあります。それを最大限に生きるため、何ができるでしょうか。アメリカのフィットネスの先駆者ジャック・ラレーンによれば、それは単に、現実的な目標を設定し、あくまでもそれに忠実であるかどうかの問題です。

ジャック・ラレーンは、2000年のAP通信とのインタビューで、もっといい体形になるという、あの毎年よく耳にする新年の抱負について、こう語っています。「平均的な人は、あまり考えずに、目標を高く設定しすぎています。そして、2~3回やってみて、「これは大変すぎる」と言って、やめてしまうのです。体形維持はライフスタイルです。2週間とか4ヶ月続けて、20ポンド(9キロ)痩せたら終わりというものではありません。髪の毛をクシで整えるように、生涯続けるものです。」 ラレーンの話には説得力があります。インタビュー当時、彼は毎日運動をし、頻繁に公の場に姿を表し、実年齢である93歳よりも遥かに若く見えたのですから。

言うまでもなく、「現実的」と「ライフスタイル」という原則は、どんな新年の抱負にも当てはめられるものです。あなたも自問してみてください。「この目標は現実的だろうか」、そして、「これに合わせて自分のライフスタイルを変えるほど重要なことだろうか」と。両方の質問への答えが「はい」であるなら、自分が毎日、また、毎週決まってしていることに、そのチェンジをいかに組み入れられるか、具体的に決めてください。そこでもう一度、現実的であるかどうかをチェックするのです。新たな関心事や活動の余地を作るために、他の何をあきらめる必要があるでしょうか。それだけの犠牲を払う気はあるでしょうか。ここでも答えが「はい」であるなら、あとは、それを習慣にできるほど長く、あくまでも忠実にそれを行い続けることです。それが賢い選択であったなら、その益が最初の犠牲を上回るまでに、そう長くはかからないでしょう。

そして言うまでもありませんが、うまく目標を達成するのを確実にする最善の方法とは、一歩一歩進むごとに、その過程に神に関わっていただくことです。どんなチェンジが最も有益であるかを示してくださるよう神に求め、それから、その日うまくやり遂げられるのに必要な力と忍耐と意思の強さを与えてくださるよう、日々求めれば、神はそうしてくださいます。—キース・フィリップス

新年を迎えるにあたり、私たちを助けてください

永遠の神よ
私たちが穏やかに新年を迎えられるよう助けてください。
自分自身に対して、また他の人たちに対して、どんな存在であるのかを思いつつ
自分の歩みがインパクトを及ぼし
自分の言葉が力を生み出すことを心に留めながら。
穏やかに歩めますように。
相手によく耳を傾けた上で、話せますように。
生きとし生けるものの創造主よ
私たちが厳かに新年を迎えられるよう助けてください。
あなたが授けてくださったものを意識しつつ。
あなたはすべての動物や植物に、すべての人や生息地に
美と目的を授けてくださいました。
優しい気持ちでこの世界を見られますように。
滅ぼすのではなく、尊重できますように。
すべての魂を愛する方よ
私たちが喜びにあふれて新年を迎えられるよう助けてください。
進んで笑い、踊り、夢を見つつ
私たちに与えられた多くのものを、感謝をもって思い出し
これから与えられる祝福を楽しみにしながら。
惜しみなく注いでくださる愛を、ありがたく受け取れますように。
今も、これからの日々も、キリストの恵みと平安によって、私たちが祝福されますように。
ヴィニタ・ハンプトン・ライト [18]

2022年1月アンカーに掲載 朗読:ジョン・マーク 音楽:ジョン・リッスン


1 ヨハネ 14:6.

2 ヨハネ 14:2–3.

3 ヨハネ 14:13–14.

4 ヨハネ 14:16, 26.

5 ヨハネ 14:27.

6 ヨハネ 15:1, 3–5.

7 ヨハネ 15:15.

8 ヨハネ 15:8, 16.

9 ヨハネ 16:33.

10 ヨハネ 17:15–18.

11 ヘブル 12:2.

12 マタイ 14:25–31.

13 ヘブル 13:5.

14 ローマ 8:37–39.

15 https://barbaraleeharper.com/2014/01/01/a-new-years-prayer/

16 ピリピ 4:13.

17 https://www.xavier.edu/jesuitresource/online-resources/prayer-index/new-years-prayers

18 https://www.ignatianspirituality.com/how-to-enter-the-new-year/

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