クリスマスのメッセージ

12月 22, 2020

The Christmas Message
December 22, 2020

引用文集

オーディオ所要時間:12:55
オーディオ・ダウンロード(英語) (11.8MB)

クリスマスのメッセージは、ヨハネ3章16節のメッセージです。それに、私は17節も付け加えたいと思います。「神は、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。誰でも御子を信じる者が滅びることなく、永遠の命を持つためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって、世が救われるためである。」[1]

「誰でも」信じる者。御子によって「世(世界)」が救われる。つまり、「すべての人」が救いにあずかれるということです。それは、イエスを通して与えられた、神から人類へのクリスマス・プレゼントなのです。

この贈り物は神が与えてくださいましたが、それを届けるのは、私たちクリスチャンの務めです。クリスマス用語で言えば、私たちはサンタクロースのようなものであり、プレゼントを届ける人なのです。使徒パウロが言った言葉を思い出します。「『主の御名を呼び求める者は、すべて救われる』とあるからである。しかし、信じたことのない者を、どうして呼び求めることがあろうか。聞いたことのない者を、どうして信じることがあろうか。宣べ伝える者がいなくては、どうして聞くことがあろうか。」[2]

人は、人生を変えるクリスマス・プレゼントが手に入るということをどうやって知るのでしょうか。どうやってその話を聞くのでしょうか。誰が話してあげるのでしょうか。サンタクロースになって、永遠の命というかつて贈られたうちで最も高価なプレゼントを届けられるのは、誰でしょうか。答えは、クリスチャンである私たち全員です。私たちがその「宣べ伝える者」であり、証し人であり、メッセンジャーです。そして、クリスマスになると、そのプレゼントを届けるサンタクロースになるのです。

イエスはすべての人が救いを得られるよう、天の栄光を後にして、地上に降りてこられました。私たちがその贈り物を無料で受け取れるよう、イエスは代価を払われました。そして、私たちは確かにその贈り物を受け取ったのです。私たちには、永遠の命という富がありますが、この世にはそれを持たない人がたくさんいます。しかし素晴らしいことに、私たちはその富を他の人たちに届けるという栄誉、かつて与えられた内で最高のプレゼントを届けるという栄誉にあずかっているのです。もちろん、そうするには代価がかかります。時間がかかるし、努力も必要です。知らない人との会話を切り出したり、友だちや同僚と深い会話をしたり、困っている人に配布するための食料品やおもちゃ、その他の物品の寄付を募ったりする努力が。

私たちはプレゼントを提供するためにそのような努力をするわけですが、それはプレゼントである方ご自身がそれを求めておられるからです。私たちはその方、つまり主を愛しています。主に仕えています。主に従っています。主はこの世の救いのために来られました。ですから、私たちは主の弟子として、他の人たちに主のことを知らせるという役目を果たすのです。私たちには自分の救いの喜びがあるだけでなく、他の人たちの救いにも関われるという、特別な喜びもあります。

イエスという最高のプレゼントを分け合うために努力している時、そのための努力が大きくても小さくても、それはすべて大切なことです。誰かが主を知ることのできるようにするための努力はすべて大切だからです。他の人にこのプレゼントを分かち合うのは素晴らしいことです。「平和の福音を宣べ伝える者の足は、なんと美しいことか。良いことについての喜ばしい知らせをもたらす者の足は。」[3]ピーター・アムステルダム

象牙の宮殿を後にして

うら寂しい真冬のこの世界に、神は来て下さいました。悲しみや苦痛から守られていたわけではありません。イエスという人になって、貧困や暴力や悲しみが日常茶飯事であった世界に、神は降誕されたのです。…

象牙の宮殿を後にして、災いに満ちた世界に来られた。
ただその大いなる永遠の愛ゆえに、救い主は来られた。

この世に…それもうら寂しい真冬の世界に、神は来て下さいました。神はその「大いなる永遠の愛」ゆえに、苦悩や苦しみや、疑いや失望や、切望や孤独の只中に下り、私たち人と共に宿り、人と共におられました。ヨハネの福音書は、神は私たちからかけ離れた存在、私たちの苦しみとは無縁の存在でい続けることをされなかったと告げています。「言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った」と。[4] クリスマス・シーズンは「一年で最も素晴らしい時」などではないと感じる人にとって、「われらと共にいます神」インマヌエルが、慰めとなってくださいます。

また、一年で最も素晴らしい時として、この時期を祝う人々は、うら寂しい真冬の中にいる人々に手を差し伸べ、自分の役割を果たし、すべてを与え、心を分かち合うことによって、その美しさや喜びを目に見える形で示し、それを祝うことができます。—マーガレット・マニング [5]

クリスマスは永遠を思う時

このクリスマスに、テレビのクリスマス番組を見たり、ネットサーフィンをすると、ありとあらゆるクリスマスのメッセージを見つけることでしょう。けれども、クリスマスを考案された方にとって、本当に大切なメッセージは一つだけです。

神はあなたと永遠の時を共に過ごしたいのです。

それがクリスマスの真の意味です。あなたは、地上で80~90年生きて死ぬだけのために造られたのではありません。神にとって、あなたははるかそれ以上に価値ある存在です。神はあなたのために長期的計画をお持ちになっています。あなたが永遠に生きるよう、造られたのです。

いつの日か、あなたの心臓は止まるでしょう。それがあなたの心臓の最期となりますが、あなたの最期ではありません。あなたは永遠に生き続けるのです。数え切れない年月を。そして神はあなたに、ご自分の家族の一員となってもらいたいのです。

神は赤ん坊として、イエスを地上に送られました。いつかあなたの罪のために死ぬようにと。そしてあなたが神と永遠に一緒に過ごすことができるようにと。

それがクリスマスの最も重要な知らせです。誰でもこの申し出を受けることができます。聖書には、イエスについてこう書いてあります。「しかし、誰であれ、この方を信じ受け入れた者には、神の子となる資格を与えられた。」[6]

神はあなたと永遠の時を共に過ごしたいのです。そこで、ご自分への道を単純なものにされました。「信じて、受け入れる」ことです。イエスが自分の罪のために死んで下さったことを信じ、主を人生に受け入れるのです。神はあなたのために、2000年前にその御子を地上に送って下さいました。それが何千年も前に、まだあなたが生まれてもいない時にあなたに贈られた、神の最初のクリスマスの贈り物だったのです。—リック・ウォレン [7]

クリスマスの希望

多くの人にとって、クリスマスとは家族と過ごし、仲間と交流し、美味しいものを食べ、陽気に贈り物を交換する幸せな時期です。大半のクリスチャンは、この時期を、「われらと共にいます神」[8] 主イエス・キリストという、これまで与えられた中で最高の贈り物を改めて祝い、感謝を捧げる時であると考えています。ですからクリスマスの時期は、喜びやお祝いで満ちあふれているのです。…

けれども中には、それとは正反対のクリスマスを過ごす人たちもいます。それが亡くなった愛する人々を思い出させるか、あるいは一緒にお祝いをする親しい家族がいないのです。喜びを感じるどころか、圧倒されんばかりの、一見耐え難いような不安や憂鬱な気持ちを感じる人々も大勢います。クリスマスは場合によっては、絶望と孤独の時ともなり得るのです。

私たちの中にも、クリスマス休暇の間に孤独で独りぼっちであると感じる人たちがいるかもしれませんが、イエスがもたらされる希望を思い出すことは大切です。受肉、すなわち神が人となられたこと、これこそ私たちの希望の理由です。…聖書にはこうあります。「ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神。神は、その豊かなあわれみにより、イエス・キリストを死人の中からよみがえらせ、それにより、わたしたちを新たに生れさせて生ける望みをいだかせ」てくださったと。[9] この生ける望み(希望)とは、「わたしたちの望み」[10] であるイエス・キリストを通して与えられる、永遠の命の望みであり約束です。[11] 私たちに希望があるのは、イエスが人となって来られ、行き、死んで、再びよみがえられたからに他なりません。…

イエスは最初のクリスマスに、小さな赤ん坊として、肉体となって来られました。私たちの受けるべき罰を十字架で受け、その後死からよみがえることによって、死を征服するためです。…いつの日か、私たちは主と共に永遠に住むことができます。そこでは、「神は人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」とあります。[12]

孤独や鬱は、永遠に消え去ります。私たちが心から楽しみに待つことのできる、何という祝福に満ちた希望でしょうか! …中には家族がいないか、家族と離れている人もいるかもしれませんが、キリストに信仰を置くなら、その人は神の家族の一員です。私たちには、共に交わることのできるキリストにあっての兄弟姉妹が、世界中にいるのです。…たとえキリストにあっての兄弟姉妹と離れた場所に住んでいても、決して一人ではありません。イエスがすくそばについていて下さるからです。主は約束されています。「わたしは決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と。[13] イエスは地上に下って、旧約聖書で約束されていた私たちのインマヌエル(われらと共にいます神)となって下さいました。[14] そして今日も私たちと共にいて下さるのです。[15]エイブリー・フォーリー [16]

2020年12月アンカーに掲載 朗読:ルーベン・ルチェフスキー
音楽:『Rhythm of Christmas』アルバムより、許可を得て使用


1 英語ESV訳聖書より

2 ローマ 10:13–14.

3 ローマ 10:15 〈英語NKJV訳聖書より〉

4 ヨハネ 1:14.

5 https://www.rzim.org/read/a-slice-of-infinity/out-of-ivory-palaces.

6 ヨハネ 1:12 〈英語ニュー・リビング訳聖書より〉

7 https://www.crosswalk.com/devotionals/daily-hope-with-rick-warren/daily-hope-with-rick-warren-december-24-2017.html.

8 マタイ 1:23.

9 1ペテロ 1:3.

10 1テモテ 1:1.

11 テトス 1:2.

12 黙示録 21:4.

13 マタイ 28:20; ヘブル 13:5.

14 イザヤ 7:14.

15 ガラテヤ 2:20.

16 https://answersingenesis.org/holidays/christmas/jesus-the-hope-of-christmas.

Copyright © 2024 The Family International