軽い患難

2月 4, 2020

Our Light Affliction
February 4, 2020

引用文集

オーディオ所要時間: 8:18
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なぜなら、このしばらくの軽い患難は働いて、永遠の重い栄光を、あふれるばかりにわたしたちに得させるからである。—2 コリント 4:17

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神よ、私は今まで一度も、「トゲ」についてあなたに感謝したことはありませんでした! バラについては千回も感謝しましたが、「トゲ」について一度も感謝したことがありません。私は自分の十字架への償いを得られる世界を待ち望んできましたが、その十字架自体が今ある栄光なのです。十字架の栄光を私に教えてください。「トゲ」の価値を教えてください。私は苦痛の道を進むことであなたの所まで登ったのだと、私に教えてください。私の涙から虹ができたのだと、私に教えてください。—ジョージ・マセソン(讃美歌「疲れしこころを〈原題:O Love that Will Not Let Me Go〉」を作詞した、スコットランドの著名な盲目の説教師)

踏み石

わたしは時には問題が起こることを許すが、それは常にあなたの人生において、何らかの良いことを成し遂げるためだ。自分の過ちや罪によってそのような問題を引き起こしたのだとしても、それをさらなる高みへと上がるための踏み石として用いてほしい。その一つ一つが、あなたをわたしにより近づけるものとなることを望んでいる。

問題はあなたに、自分の力だけでは十分ではないことを示してくれる。わたしが必要であると悟らせ、わたしに依存することを学ばせてくれる。困難な時期にわたしを信頼する時、あなたは信仰を深め、わたしの言葉と賢明で愛情深い方法とをよりよく理解し、わたしの愛を感じ、他の方法でそうするよりもより深く、より個人的な形でわたしを知るようになる。

いつの日か、トラブルや試練を見る時、それらを必要な足がかりとして見ることができるようになるだろう。その時あなたは、それらが、あなたのためにわたしが用意している特別な場所、すなわちわたしの心のそば近くに、自分を引き寄せてくれたことがわかるだろう。—イエス、預言で語る

「もし耐え忍ぶなら、支配者となる」

人生は問題だらけです。気をつけていないと、この現在の世界とそのあらゆる苦闘に、時間や思いを占領されてしまいます。自分の問題という泥沼にはまって、その先にあるものが何も見えなくなるのです。

神は私たちに、現在の問題の先にあるものに目を留めてほしいと望んでおられます。今の状況ではなく、状況がどうなり得るかという観点で考えてほしいのです。

地上を去って天に戻られた時、イエスは私たちのために場所を用意するため、先に行くのだと説明されました。多くの住まいがあり、もはや死もなく、悲しみも叫びも痛みもない場所を。[1] 「『目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮びもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた』のである。そして、それを神は、御霊によってわたしたちに啓示して下さったのである。」[2]

どのような栄光や宝や報酬が、天で私たちを待っているかを知っているなら、現在の困難や試練や患難にも耐えることができます。

イエスに会う時、すべてが報われるだろう
キリストに会う時、人生の試練は些細なものに思われるだろう
愛する御顔を一目見れば、すべての悲しみが消え去るだろう
だから勇敢に競争を走ろう、キリストに会うその時まで!

「なぜなら、このしばらくの軽い患難は働いて、永遠の重い栄光を、あふれるばかりにわたしたちに得させるからである。わたしたちは、見えるものにではなく、見えないものに目を注ぐ。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠につづくのである。もし耐え忍ぶなら、彼と共に支配者となるであろう。」[3]

私たちが地上で過ごす時間は、一人一人にとって神のご計画の重要な部分ですが、それはここで終わるわけではありません。私たちが今経験していることはすべて、神の当面の目標を達成するために私たちがなる必要のある男女にしてくれるだけではなく、将来、すなわち来世のためでもあります。それは短期的にも長期的にも、主が私たちのために用意しておられるあらゆる事柄のための準備期間なのです。

ですから、試練、心配、恐れに包囲され、悩まされている時、そして人生が日々の苦労であり、それが本当に価値があるかどうか疑問に思う時は、何を楽しみにしなければならないかを覚えておいてください。地上での時間が終わって、イエスに会い、イエスの天の国に入るときになると、「戦いを立派に」戦ったことに対して、言葉では言い表せないほどの報酬を受け取ります。[4]

ええ、人生は戦いです。しかし困難や試練には目的があるのだと知ることができます。

神はあなたを愛しておられ、神が人生に起こることを許されるすべてのことは、良く見えるものも、悪く見えるものも、ともに最善の結果を生じさせることができるのです。その間ずっと神を信頼するなら、より良く、賢明で、愛情深く有用なクリスチャンになることでしょう。必要を抱えた人々を慰め力づけるために、神がそれを通して、ご自分の愛や御言葉という水を惜しみなく注ぎ出すことのできる、御手の中の道具や器に。

ですから、状況が暗く、混とんとして、陰鬱な時、目に涙があふれ、心が絶望に支配されそうに感じるなら、自分自身やこの世の災いから目を離し、上を向いて、あなたを愛し、優しく世話して下さる方の目を見ましょう。神の愛情深い御腕の中に慰めを見いだし、力づけてくれる命の言葉を通して、平安や信仰を見いだしましょう。

神があなたに与えられたあらゆる祝福に目を留め、それらを神に感謝するのです。そして上を向き、前にあるものに目を向けて、神があなたのために用意しておられるあらゆるものを見ましょう。耐え忍び、しがみついた人々に神が約束されている報酬や祝福を。あなたの目を目的地である天国に留め続けるなら、大いに励まされ、ここ地上で経験している数々の困難を耐え忍ぶことには、価値があるのだと知って安心するでしょう。

「主によって喜びをなせ。主はあなたの心の願いをかなえられる。わたしは思う。今のこの時の苦しみは、やがてわたしたちに現されようとする栄光に比べると、言うに足りない。 」[5] 勝利者になりましょう! —シャノン・シェイラ―

2020年2月にアンカーに掲載 朗読:ガブリエル・ガルシア・バルディビエソ 
音楽:マイケル・ドーリー


1 ヨハネ 14:2; 黙示録 21:4.

2 1 コリント 2:9–10.

3 2 コリント 4:17–18; 2 テモテ 2:12.

4 2 テモテ 4:7–8.

5 詩篇 37:4; ローマ 8:18.

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