信仰によって恐れを消し去る

4月 5, 2020

Conquering Fear with Faith:
A Response to the Coronavirus Crisis

[コロナウィルスの危機について]

April 5, 2020

マリア・フォンテーン

私たちの誰もが知っているように、世界中の大半の地域で起こっている重大な出来事といえば、コロナウィルス(COVID-19)です。大きな恐れがありますが、ほとんどの人が尋ねている最も重要な疑問とは、それにどう対処するべきか、ということです。ピーターと私はこのウィルスに敵対して熱心に祈っています。また、皆さんのためにも祈っていました。

神の子どもたちである皆さんは、困難な時期にどうすべきかを、十分に教えられています。長年にわたって困難を経験してきた私たちは、イエスの性質や、主がどのように働かれるかについて、多くのことを知るに至りました。主は自然災害や、戦争や疫病や、内戦や不運や、愛する人の死や悲惨な出来事や、問題や解決不可能に思われる状況に、どのように対処すべきかを、教えて下さったのです。

どんな難問や苦闘に面しようと、個人的な状況と世界情勢の両方に関する主の助言を、何度も繰り返し求めると、主はそばにいて助けて下さり、私たちがそれを乗り越えて、他の人々への祝福となるために必要なものを、与えて下さいました。

世界情勢がどんどん悪化しつつあることはわかっています。個人的な助言者また導き手であられるイエスがいて下さるなら、私たちには備えができています。個人的な状況のために必要なものは、何でも揃っており、また他の人々への慰めや励ましとなるために必要なものも、すべて持っているのです。

状況は恐ろしいものになり得ます。愛する人たちや、あるいは自分たち自身がウィルスに感染するかも、という懸念以外にも、この流行病にはあらゆる困難な物事が伴う可能性があるのです。ひょっとすると失業したり貯金が底をついたりするかもしれず、また大切な用事があるのに移動ができなかったり、愛する人々から引き離されたり、特定の必要を満たすことができないなど、他にも諸々の困難が予想されます。

こうした状況はたった今、大勢の人々にとって現実そのものであり、それらが生活に影響を及ぼすならば、確実に挫折や苦悩が生じます。あらゆる方面に恐れがあり、自然な見方をすれば、確かに恐れるべき正当な理由があるように思われます。けれども、神の子供である私たちは、全能者の陰に宿り、神の御腕にしっかりと抱かれ、そこで神によって安全に保たれているのです。

私たちは嵐や強風や高波の影響を感じるかもしれませんが、神はこう言われています。「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。」[1]

ピーターと私は、愛するイエスが与えたい指示がおありなのかどうかを、知りたいと思いました。ことの全体像や、この特定の状況がどういう結果に終わるかをご存じで、何をすべきなのかを私たちに示すことのおできになる方は、唯一主だけであるとわかっていました。

* * *

(イエス:) 最初のステップは、決断を下す際に、そこに恐れが入り込むのを許さないことだ。新たな報道の多くは、人々の関心を掴み、可能な限り扇情的なものになるよう工作されている。読者や視聴者は、容易にパニックに陥り、その後はできるだけ多くの事実を考慮することもせずに、バランスを欠いた、恐れに基づいた決断を、さっと下してしまいかねない。

わたしの言葉は、恐れを抱かせる何かに直面した時、どうするようにと告げているだろうか。自分の神であるわたしに目を向け、わたしの保護下に身を置くようにと教えているのではないか? すべての思い煩いや懸念や恐れをわたしに委ねるなら、心に平安を与えよう。

何が踏むべき理にかなったステップであり、またどんなステップを踏んではいけないかについて決断を下す際には、わたしに導きを求めなさい。こうするようにとか、こうしてはいけないなどと、当局から多くの要請があるかもしれないが、他の何よりも大切なのは、わたしにはあなたを導いて、安全で、しかも他の人々にとって祝福となるような方法を示すことができるということだ。

時には恐れを抱きそうになるだろう。しかし何に面しようと、わたしに信頼しなさい。わたしに目を向けて、すべての道で導いてもらい、あなたを守るというわたしの約束を要求しなさい。

わたしは今も最終的な支配権を握っており、わたしの意向や約束に反することは、何一つあなたに起こらない。敵である悪魔は、わたしの許可なしには、あなたに指一本も触れられないほど無力なのだ。

恐れや心配やパニックに襲われるままになってはいけない。心を鎮めなさい。祈って状況をわたしに委ねるのだ。わたしの言葉を深く思いなさい。実際的な言い方をすると、わたしの細く小さな声に耳を傾け、それから信仰の内に歩んで、できる限りのことをしながら、わたしを信頼するのだ。

どんな困難に面しようと、乗り越えさせてあげよう。あなたはこの人生の困難なことと素晴らしいことの両方を経験した後に、わが霊の内により賢く強くなって、そこから出てくるだろう。一度に一日ずつ乗り越えて行きなさい。そうすれば、わたしはすべてのテストや試練を通してあなたと共におり、恵みと平安を与えるだろう。

* * *

(イエス:) 人生には、恐れを抱かせるようなことも起こり得るが、このような時期が訪れると、わたしの言葉は正しい物の見方を示す。「神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。たといその水は鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れない。」[2]

わたしに頼るなら、周囲で起こっていることがわかるよう周到に振る舞うことと、目の前の状況にどう反応するかについて、わたしの意向を仰ぐこととの間に、適度なバランスが見いだせるようにしてあげよう。極端な反応を避けることは重要だ。そんなことをするなら、中心的な問題がもたらすであろうものよりも、さらに大きな害をもたらしかねないからだ。

恐れによって反応しているなら、あなたは弱り果て、他の人を助けるためにあまり多くのことができなくなってしまう。困難な時期における信仰と信頼の手本となる代わりに、むしろあなたの証しは妨げられるだろう。

信仰が恐れに呑み込まれるのを許してはならない。それはあなた自身の心や思いばかりか、あなたが接する人々の思いの中でパニックや恐れを助長する。わたしの完全な愛が恐れを取り除くことを覚えていなさい。祈り、理に適った予防措置を執り、わたしに信頼して、何をするにもわたしの愛や恵みや信仰を実証することを怠ってはならない。

わたしに頼るなら、まったき平安の内に保ってあげよう。[3] わたしの翼の陰にいると信頼しなさい。確かに当局が行うよう求めていることに聞き従う必要があるが、それ以上に、わたしの愛を反映する存在となるために、あなたが踏むことのできる実際的でバランスの取れたステップがある。

どんな状況においても危険性は生じるが、それでもわたしがあなたを守ると信頼しなさい。わたしは、あなたが地上の仕事をやり終えたとわかるまで、あなたを天国に召すつもりはない! ウィルスはあなたの人生についてのわたしの計画を覆すことはなく、そんなことは実際あり得ない。それほども簡単なことだ!

あなたの信仰と信頼を、あなたが最善の結果であると思うものにではなく、わたしに置きなさい。あなたの信仰が、あなたが最善と見なす事柄に置かれているなら、それは崩壊し、失敗する可能性がある。あなたは何が最善であるかを、常に知っているわけではないからだ。あなたの信仰をわたしに置きなさい。わたしはまったき愛であなたを愛しており、またすべての状況において、あなたに最善の益をもたらすものが何であるかを知っている、唯一の存在だ。

わたしはあなたの悩みの時の助けだ。

一歩退いて、現実を見せてほしいとわたしに求めるなら、真理はパニックを鎮める機会を得て、益をもたらす賢い選択を下すのを助けてくれる。知恵とパニックが折り合い、相容れることなど決してない。賢く、祈り深くあり、周到に歩みなさい。そして何よりも、わたしに信頼しなさい。

心の中に、あの安らかな場所を見つけたなら、他の人にわたしの知恵を語る者となりなさい。彼らがわたしの霊がもたらす慰めを感じられるよう助けるのだ! 彼らが嵐のさなかで、わたしの平安を見いだし、すべてが崩れ落ちたように思われる時にも、希望を持つことができるよう、わたしの救いの真理を彼らと分かち合ってほしい。

* * *

音楽は私を主のみもとへと、勢いよく引き上げてくれます。「Fear Not」[4] のアルバムに入っている歌や、「嵐の中の安らぎ(Peace in the Midst of the Storm)のような歌を聴くと、私たちには主の約束があり、また共にいて守ってくれる主がおられるので、悩みの時にも決して一人ではないことを思い出します。

ローレン・デイグルが歌う「Peace, Be Still(黙れ、静まれ)」も、私たちの心に平安をもたらしてくれる歌だと思います。以下はその歌詞の一部で、聴いてみたいという人のために、いくつかのバージョンのリンクも載せておきました。

波と向き合うたびに
恐れたくはない
嵐の轟きが聞こえるからと
それを恐れたくはない
「黙れ、静まれ」 そう言って
海の上に足を踏み出す
「黙れ、静まれ」
私がその深みで踊る時まで

あなたがおられるから大丈夫
たとえ目には見えなくても
語りかける声に信頼し
恐れることはない
これらの波は、ただの波にすぎないから

私は嵐を恐れない
あなたはその轟きよりも大いなる方
私は嵐を恐れない
少しも恐ろしいとは思わない

信仰を高く掲げよ
ああ心よ、信じて
信仰を奮い立たせよ
ああ心よ、信じて
信仰を奮い立たせよ
あなたがおられるから大丈夫
たとえ目には見えなくても
語りかける声に信頼する
私の心に平安あれ

https://www.youtube.com/watch?v=dUpKZz0Nm7c
https://www.youtube.com/watch?v=Sa1UdfpcSuQ


1 イザヤ 41:10.

2 詩篇 46:1–3.

3 イザヤ 26:3.

4 “Fear Not” のアルバムは以下のライブラリーにあります: https://www.nubeat.org/abfnt.html.

 

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