イエスからの言葉
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わたしはあなたがたを、わたしのメッセージを分け合い、さまよえる魂を救い、わたしのメッセージの生ける見本となり、また人々が理解できるような方法を用いてそうするようにと、召した。わたしの言葉や真理が津々浦々に広まるようにだ。これを効果的に行うためには、日常生活の事に煩わされていてはいけない。
世俗の世界には、奉仕や知識や、経験や科学技術のような、あなたが学んで、わたしの王国に益をもたらすことができるものが、数多くある。情報面においても、教育面においても、あるいは娯楽的な目的のためにも、良いものや有益なものは数多くある。「悪を避けて善を選ぶ」[1] かどうかは、あなた次第だ。
「義と不義と何の係わりがあるか。光と闇となんの交わりがあるか」[2] というわたしの助言は、今も真実だ。世俗の否定的で神を敬わない数々の側面に潜む危険性は、常に実在する。わたしの言葉にある真理は変わっていないが、それでも世のすべてが「不義」や「闇」で満ちているというわけでもない。
世のインプットの中には、否定的で神を敬わず、信仰を滅ぼすようなものがあり、そのようなインプットは、どのような状況にいる誰の霊にとっても良くない。その一方でどちらとも言えないものもあり、またその他にも、少量であれば何も起こらないが、過度に用いるか行うなら、悪く有害なものになり得るような、数々の形態のインプットがある。
この世のインプットの最大の危険の一つは、必ずしもその内容というわけではない。中には助けになる良い情報も、沢山あるからだ。むしろ最大の危険とは、過度にそれに時間をかけるなら、自分の生活や仕事における、他の重要な部分に費やすべき時間が、なくなってしまうということだ。多くの場合、あなたが時間を費やしているもの自体は、それほど悪くないのだが、何事でも度を超してのめり込んでしまうと、長い目で見て悪い影響を及ぼすものだ。たとえ有益になり得ることであっても、それによって、あなたが最も重要な物事に費やすための時間が奪われてしまうなら、それは有害なものにもなり得る。それは自分の時間をどのように費やすかという、優先順序の問題なのだ。
たとえば、世俗的な娯楽に興じ、それに時間を費やしているけれど、宣教活動や子どもたちや、健康的な生活習慣や、霊的な健康といった大切な物事に充てる時間が十分にないのであれば、優先順序を見直した方がいいだろう。あなたのインプットが、他の人々と過ごす時間や、わたしのための仕事や、霊的生活に注ぎ込む時間といった、人生における他の良い物事のための時間を奪っているなら、最大の配当を生む賢明な投資を選んでいるとは言えない。
この世の何かを内に取り入れるか否かを選ぶ際には、こう自問するといいだろう。「それは自分にとって、何らかの意味で有益だろうか？ 私にはどのような目標があり、そしてここから、わたしが求めている結果が生じるだろうか？」 その目標は、あなたの霊的生活や召命に直接関係ないかもしれないが、それはあなたの人生や人格や、他の人との接し方や仕事にとって有益な、価値あるものであるべきだ。それに時間を注ぎ込むだけの、意義深い理由がなければならない。
あなたはクリスチャンとして、人々があなたの内にわたしの価値観をはっきりと目にすることを望んでいる。自分の行動や表情や言葉や生き方で、敬神的な資質を反映したいと。そしてあなたのことを知った人々が、こう言えるようであってほしいと望んでいる。「彼らには信念がある。正直で親切だ。彼らは信頼できる。良いクリスチャンだよ」と。
あなたが内に取り入れるものが、敬神的で均衡の取れた幸せな人生を送る助けになっているなら、あなたは明確に鮮明にわたしを反映し続け、人々はあなたの内にわたしを見るだろう。しかし、有害で悪いものを取り入れるなら、それによって良いものが汚され、水も濁ってしまうので、人々が見る反映はそれほど明確でも良いものでもなくなってしまう。そしてあなたの行動や言葉や思考や反応や表情が、この世の数々の側面を反映し始める、といったことも起こり得る。人々はそれでもあなたの中に、わたしの性質を多少は垣間見るかもしれないが、本来見えていたであろうほどはっきりとは見えないだろう。
あなたが時間を費やしているそのインプットが、あなたの中にわたしの姿をよりはっきりと映し出すか、それともその姿を霞ませてしまうかを見極めなければならない。自分に正直になって、わたしの指示を仰ぐなら、自分が時間をかけている事や、そこから受ける影響について、状況を充分にわきまえた上で賢い決断を下すことができるだろう。
わたしがあなたにとって大切であり、強い霊的生活を維持することがあなたにとって大切であるなら、そして他の人々に対するわたしの立派な代理人となることや、自分のクリスチャンとしての価値観や弟子としての資質が、あなたにとって大切であり、また自分の時間や才能を費やす対象について思慮深くあるなら、その時あなたは、自分が取り入れるインプットの利点と不利な点とを比較検討し、自分の時間を費やすだけの価値があり、霊の内に取り入れてもよいものとそうでないものを判断するための、格好の位置にいることになる。
わたしはあなたを愛しており、あなたが幸せで、人生を楽しみ、その必要が満たされることを願っている。そしてあなたに、自分の霊を守ってほしいのだ。わたしはこれらの事柄において、あなたが良いバランスを見いだすのを助けることができる。わたしとわたしの言葉を尋ね求めるなら、導いてあげよう。
最後に、兄弟たちよ。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、すべて愛すべきこと、すべてほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい。[3]
正しい方向を向きなさい
正しい方向を向きなさい！ あなたの周りの世界には、暗く醜く不毛な生活という展望だけではなく、明るく美しい展望もある。正しい方向を向き、「真実なこと、尊ぶべきこと、愛すべきこと」に目を向けるなら、励まされ、強められる。わたしは美しいものや良いものを楽しむという、素晴らしい能力を備えてあなたを造った。あなたの魂はこれらの祝福と共鳴し、そこから力を引き出す。
今日という日を生きる時、あなたは不正や、醜い物事に遭遇するだろう。必要に応じてそれらに対処すべきだが、そのことばかり考えていてはいけない。わたしがあなたと共にいることを思い出して、わたしの言葉に耳を傾けなさい。「正しい方向を向きなさい」と幾度も告げるわたしの声を聞くのだ。
目に見える世界にだけではなく、見えない世界にも美しいものがある。堕落したこの世は、決してあなたを完全に満足させることができない。あなたは完璧さを切に求め、わたしはその心からの願いを叶える。わたしはあらゆる点において完璧だが、それでいて、あなたがこの罪に汚れた世界を歩む際に、そばにいることができるのだ。だから正しい方向を向きなさい。祝福に、わたしに目を向けるのだ。そうすれば、わたしの臨在から生じる喜びが、あなたの上に照り輝くだろう。[4]
特に記載がない限り、初版は2009年10月 2019年9月に改訂・再版
朗読：ジェリー・パラディーノ 音楽：マイケル・ドーリー