新年に「幸せ」を見出す

1月 1, 2019

Finding the “Happy” in
Happy New Year

January 1, 2019

引用文集

オーディオ所要時間: 12:23
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人々に、新年の一番の目標は何かとたずねたとしたら、その答えは突き詰めてみれば、幸せになることと言えるでしょう。決意とは、幸せになることの障害となっている要素を変えることを意味します。しかし、人々が求めている幸せとは何なのでしょう。私たちは普通、幸せというものを、各自が満たすべき内面的なものの類として語ります。私たちはもはや、幸せとはそれ以上に明確な意味を持つものであるという見解を持っていません。

私たちが神によって創造されたのであれば、神は特定の目的を持って私たちを造られたのであり、私たちの幸せは、その目的を追求することに関連しています。神は私たちの幸せを増し加えるためのありとあらゆるものを創造されましたが、それは神が意図される方法で用いた場合だけです。誤用してしまうと、最終目的に至ることは決してありません。

だから、幸せになるには、そこに至るための正しい道を見出さなければならないのです。—メリンダ・ペナー

幸せとは、主のみ前にいること

新年は真新しい可能性と約束、ゴールと願望、再生と成長のチャンスをもたらします。それは再スタートのチャンスであり、当然のこと、人は、新年が幸せに満ちるであろうという望みを抱いています。

お祭り騒ぎのムードとは裏腹に、毎年、新年の到来にはそれなりの悲しみや後悔が伴うことは避けられません。応えられない期待もあるでしょう。喜びと美しさを望んでいたのに、治る見込みのない病気と診断されたり、大事故に遭ったり、いくつもの失敗や落胆が重なったりすると、計画が台無しになって、いかなる「通常」という感覚もガラリと変わってしまうのです。たとえこのように劇的な脱構築がなかったとしても、万事が「完璧に」運ぶことなど、滅多にありません。私たちは皆、友や家族の「幸せな新年」を願いつつ、疑いなく落胆も生じることを知っています。…

新年の始まりにあって、「ハッピー・ニューイヤー(幸せな新年を)」という願いは単なる昔からの言い回しよりもはるかに深い意味があります。むしろ、それらの言葉が伝えるものは、可能性と約束への、慈しまれた想像の産物なのです。そして、それらの慈しまれた想像の産物は、その人にとって幸せとは何であるかによって異なります。ある人にとって、幸せとは、万事が正しい位置に揃い、万事が思い通りに進むことです。また、もっと素朴な楽しみを願う人もいれば、ただ、進んで物事に取り組み、職を見つけ、心を痛める渇望や辛い孤独にもかかわらず、あと一日を生き残れる年になるよう願う人もいます。…

幸せな新年を望むことは、単に、よくある「私の望みが成りますように」という願い事なのでしょうか。

数多くの教会で、伝統的に典礼で用いられるリフレイン(繰り返される言葉)があります。牧師が「主があなたと共にいますことを」と言うと、人々は、「あなたとも共にいますように」と答えるのです。この詠唱に参加した時に私の印象に残ったのは、教義や信仰上の伝統に関わらず、多くの人にとって幸せの鍵とは、何らかの形で自分の存在が知られており、自分は大切であるという感覚なのだ、ということです。神が存在するなら、神は気づき、気にかけておられるという望みがあります。特に、最も困難な状況においては、確信を持っていることと、神が共にいてくださることが必要です。つまり、その一年に起こる全ての出来事を通して神が近くにおられるという願いです。毎年、新年には神が共にいてくださるという信仰に反対する企みが非常に多く、忍び寄る不信心が多くの信仰の人に襲いかかることがあるのです。

毎年、新年が間違いなく幸せをもたらすと同時に、それなりの心の痛みと悲しみが伴うものだとすれば、幸せになれますようにという、あちこちで耳にする総合的な願いを補足するものとして、神が共にいますようにという願いを宣言することが必要に思われます。幸せな年とは、これからの一年に何が起ころうと、インマヌエル、つまり「私たちと共におられる神」の臨在を感じることのできる年なのです。—マーガレット・マニング [1]

不満を活用して成長する

程度の差こそあれ、私たちほぼ全員が、自分自身と、自分のいる状況に不満を抱いていますが、それは必ずしも悪いことではありません。進歩を遂げようとするなら、ある程度の不満は必要です。自分の可能性を限界まで発揮するには、今の自分以上の者になることを夢見なければなりません。問題は、あまりにも多くの人が、夢を見るという段階で止まってしまうことです。どうしてそうなると思いますか?

しばしば、それは夢を現実に変えるだけの力が自分にはないと考えるからです。そして普通、それは正しいのです。セールスのノルマ達成とか、洋服やズボンのサイズを一つ落とすなどといったことなら、まぎれもない意志力と努力によって、ある程度の変化は遂げられます。しかし、もっと大きな変化はどうなのでしょう? 今よりずっと幸せになれる、そして自分のいる世界の一角を真により良く変えられるとわかっている、内面の変化です。普通、最もとらえにくいのは、そういった変化です。

イエスはそれを簡潔に要約し、このように言われました。「人にはできないが、神にはできる。神はなんでもできるからである。」[2] 秘訣は、私たち自身を神のみ手に委ねて、私たちのために、そして私たちを通して、時にはこんな私たちにもかかわらず、神に不可能を可能にしていただくことです。私たちは小さく、弱く、無力ですが、とても大きくて強く、力ある神がいつもそばにおられ、私たちの中で、それらの「不可能な」変化を遂げるのを助けてくださるのです。—キース・フィリップス

幸せとは何か

幸せとは、実際に手に入れることのできるものなのでしょうか? 多くの人々がその問いへの答えを求めてきました。それは哲学者の集まる広間で論じられ、パジャマパーティーで囁かれ、数しれない販売キャンペーンで約束されてきました。そして新年を迎えるにあたっては、なおのことです。幸せを追い求めるための、私たちの数えきれない手法は、その言葉の多くの定義と同じだけ多種多様です。しかし、幸せを手に入れる可能性が、もう一つの問いに密接に繋がっているとしたらどうでしょう。それは、あなたの人生に最大の喜びをもたらすものは何なのか、ということです。つまり、あなたの世界観と、幸せを味わうための能力には、関連性があるのでしょうか?

ハーバード大学のアーマンド・ニコリ精神医学教授は、重大な影響を与えた自身の研究で、ジークムント・フロイトとC・S・ルイスの生涯や業績を比較しました。この教養の偉人たちはそれぞれ、人間の感情と経験を驚くべき正確さで観察したことが認められています。しかしながら、彼らはそれぞれ幸せというものを、極めて異なる世界観を通して、非常に異なる方法で定義し、また経験しました。

幸せについてのフロイトの経験と見解は、唯物論者としての世界観を基盤に生まれました。彼は、幸せが「人間の本能的願望を満たす上での問題」であると述べました。その結果、幸せを手に入れる可能性は、悲観主義という障害に阻まれたのです。フロイトは、人間の欲求が完全に満たされることは決してないという認識を持っていました。…残念なことに、フロイトの人生自体、彼の幸せに対する定義を反映していたのです。彼の手紙はますます、悲観主義と憂鬱感に満たされるようになり、彼の気分を高揚させてくれる唯一の手段は薬物を使用することだけであるとさえ述べました。

それに対して、C・S・ルイスが興味深い比較の対象となる点は、フロイトのように、彼もまた若い頃は幸せを手に入れる可能性について非常に悲観的であったことです。それでもなお、多くの伝記作家や親しい友人が強調するように、彼の人生は、30代前半に世界観が劇的に変わってから、顕著に変貌したのです。…ルイスにとっての幸せとは、突き詰めていくと、物によって得られるものではありませんでした。物質を超えた何かによって形作られた世界観に近づくにつれ、ルイスは当初、ある場所、ある概念にたどり着きつつあると考えたのですが、そうではなく、「ある方」、物質界の中と外、そしてその背後におられる方にたどり着いたことに気づいたのです。事実、その「ある方」を見出したことは驚きをもたらしました。それは最初、彼にとっての幸せの見解を定義し直したのです。この喜びの源から来る幸せは、痛みと損失の時にあってさえも、彼の人生を際立たったものとしたからです。

約束が叶いうるこの新年にあって、幸せの究極的な源が、ありうる一つ一つの選択肢や、希望に満ちた決意と同じだけ考慮する価値がありますように。詩篇の作者は、創造主のことを、物質の中と外の源であると書いています。「あなたはいのちの道をわたしに示される。あなたの前には満ちあふれる喜びがあり、あなたの右には、とこしえにもろもろの楽しみがある。」 私たちが幸せを享受するための能力と、人生に対する理解の間には、深い関連性があるのかもしれません。キリスト教的観点においては、キリストは肉と血となって立っておられ、もっとご自身に近づくようにとあなたに呼びかけておられます。それは、あなたの喜びが現在と永遠の愛によって変えられるようになるためなのです。

2019年1月アンカーに掲載 朗読:ガブリエル・ガルシア・バルディビエソ
音楽:マイケル・ドーリー


1 https://www.rzim.org/read/a-slice-of-infinity/new-year-wishes.

2 マルコ 10:27

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