良い羊飼い

4月 9, 2018

The Good Shepherd
April 9, 2018

イエスからの言葉

オーディオ所要時間: 8:14
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「わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。」—ヨハネ 10:11

疲れを感じ、悩み苦しんでいる時には、わたしのもとに来て、わたしの言葉に身を委ね、あなたの思いをかき乱す心配や思い煩いからの、甘美な解放をもたらしてもらいなさい。わたしの言葉は、あなたを励まし、強め、慰め、導き、抱きかかえて、一日を切り抜けさせてくれるだろう。わたしの言葉があなたを復活させ、ビジョンを増し加えてくれるだろう。

来て、わたしにすべての涙を拭わせ、どんな挫折や落胆や恐れの暗雲をも、消し去らせなさい。わたしのもとに来るなら、魂の慰めや休息を見いだすだろう。

もうこれ以上問題に立ち向かう力がなく、ひどく気が滅入って落ち込んでいる時、あなたは、自分が頼りにできるのは、わたしに目を向けることだけであると気づく。しかし、わたしがあなたを常に十分に導き、慰めたいと切望していることを、知っていてほしい。わたしは良い羊飼いであり、自分の羊を愛し、気遣っているからだ。わたしはあなたの良い羊飼いだ。ただ来て、静まり、わたしに学ぶなら、慰めや休息を与えよう。わたしに荷を委ねてくれるなら、わたしの力をより完全に知るようになるだろう。

今あなたの目は、直面している状況によって曇らされ、前方の道がはっきり見えていない。しかしわたしには見えており、わたしにはあなたや、あなたが経験するすべてのことに、計画や目的がある。だから、視界をぼやけさせる足元の濁った水を見下ろすのではなく、わたしに目を留めなさい。視界がぼやけていては、現在の状況を超えた先にあるわたしの目的や、計画が見えないからだ。

恐れてはならない。わたしがすべてをあなたの益に変え、あなたの人生における、わたしの良き目的を果たすからだ。うみ疲れ、重荷を負っているように感じるなら、その時こそわたしの翼の陰に来て、静まるべき時だ。

地上の生活の重荷やストレスを感じる時、どんな気持ちがするか、わたしにはわかる。わたしは悲しみの人で、悲嘆の味を知っていた。そして、その重大な使命において、極限的で困難な状況に直面した。弟子たちと密接した状況で暮らしていた上、生活の大半を野外で営むことの不快感が、ひどく身にこたえることが度々あった。旅暮らしの間のわたしたちは、しばしば夜どこで寝るのだろうという心もとなさと向き合っていた。

わたしが歩み、赴くところはどこでも、教えや奉仕を受けようと期待する群衆が切に求めてくるか、あるいはわたしをあざけり、馬鹿にする者たちや、害を及ぼそうと企む者たちが立ち向かってきた。このような時、天にいますわたしの父にことごとくより頼み、より頼むことの内に自らの力を見いだした。いつでもわたしがより頼む時に、父の力は自分を乗り越えさせるに十分なものなのだと気づいたのは、そのような孤独で暗い時期だった。

あなたを理解できるよう、わたしは肉体となった。あなたの仲保者となり、良き羊飼いとなることができるようにだ。わたしはあなたの良き羊飼いとして、あなたの前を歩む。あなたがわたしに目を向けて、わたしの慰めにあずかり、安息を見いだすようにだ。地上にいた頃、父がわたしを導き、運び、わたしを通して御わざをなされたように、わたしもあなたにそうしてあげよう。歩み続け、わたしに目を向けるなら、そして、これらの試練の日々をあなたが乗り越えられるよう、わたしに支えさせるなら、刷新と達成の時へと導いてあげよう。

父がわたしと共におられたように、わたしはあなたと共にいる。それだから、恐れることなく、わたしに学びなさい。これらの困難な時期や試練や誘惑はやがて過ぎ去り、あなたが以前にもまして熱心にわたしを尋ね求め、わたしとより緊密に意志を通じ合わせるようにする役目を果たすだろう。信仰の内に歩み、わたしに手を伸ばすなら、わたしの愛が支えてくれることに気づくだろう。何事にも時があり、わたしに目を向けるなら、これもまた現実となる。

その秘密の場所でわたしに会い、わたしがあなたの必要を満たすかどうかを見なさい。わたしはあなたがさまよい、孤独で、見捨てられたように感じる時に、あなたの羊飼いとなって、あなたに魂の休息を見いださせると約束したからだ。あなたが弱く、そのようなあらゆる緊張によって重荷を感じているなら、それは霊の内にわたしのもとに飛んでくる時であり、わたしがあなたを切り抜けさせてあげよう。わたしに目を向けなさい。あなたの内にあって力となるのは、わたしだからだ。

独力で荷を負う必要はない。一人きりで重荷に耐える必要などない。それらをわたしに委ねなさい。それらをわたしの足元に置くなら、わたしがあなたを持ちこたえさせる。わたしは正しい者が動かされるのを、決して許さない。

恐れるな

「わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。それはちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。そして、わたしは羊のために命を捨てるのである。」—ヨハネ 10:14–15

恐れてはならない。どんな状況に面しても、常にわたしがあなたを保護し、守るからだ。わたしはあなたの周りに陣を張る。あなたがどこに赴き、どこを歩み、どこにいようと、わたしはあなたと共にいる。決してあなたを離れず、あなたを捨てない。父親がその子どもを守るように、わたしは自分の子らを顧みる。良い羊飼いであるわたしは、片時もそばを離れず、常にあなたと共にいる。

恐れるな、小さき群れよ。あなたがたに天の王国を与えることは、わたしの喜びなのだから。[1] しかし、あなたがたが神の国に入るのには、多くの苦難を経なければならない。[2] 患難の只中にあっても、わたしはあなたと共にいる。あなたを慰め、あなたに語り続け、愛や知恵や、導きの言葉を語ろう。わたしの言葉は常にそこにあって、あなたをなだめ、助け、いやし、強めるだろう。

恐れるな! 常に勇気を保ち、わたしがあなたに与えた、あらゆる人知を超えた平安にしがみつきなさい。わたしがあなたの行くべき道で守り、わたしの目をあなたに留めて、さとすだろう。[3] あなたの人生の道の終わりには、素晴らしい勝利が保証されている。わたしの来るべき王国が!

初版は1996年10月 2018年4月に改訂・再版
朗読:ガブリエル・ガルシア・バルディビエソ 音楽:マイケル・ドーリー


1 ルカ 12:32.

2 使徒行伝 14:22.

3 詩篇 32:8.

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