11月 28, 2023
わたしは貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている。—ピリピ 4:12
ドーナツではなく自分の人生の穴ばかり見る一方で、他の人の人生の穴には目を向けず、ドーナツばかり見ている誘惑に駆られるかもしれない。しかし、どの人生にも、豊かな時と欠乏している時の両方がある。だから、自分より恵まれているように見える人を見たら、どんな人生にも苦難や困難があることを思い出してほしい。深く観察すれば、すべての人が何らかの形で傷や痛みを経験していることがわかるだろう。
完璧な人生を送っている人などいない。他の人の人生には、自分にもあればいいのにと思うものがあるかもしれないし、他人と自分を比べてしまうのが人間の性質というものだ。他の人の人生を見ているときには、明るい希望や、勝利や強みばかりを見てしまいがちだ。犠牲や苦渋の決断こそがその人を形成し、それがあったからこそ今のその人があるのだが、あなたには必ずしもそれが見えるわけではない。冠には十字架がつきものだ。
人生のあらゆる段階において、乏しい時も豊かな時も、わたしを信頼しなさい。わたしが為すこと、あなたの人生に起こるのを許すこと全てに、目的があるからだ。わたしのもとに来て、わたしを求め、わたしがあなたの人生のために持っている目的と計画についてわたしを信頼しなさい。
だから、もし子があなたがたに自由を得させるならば、あなたがたは、ほんとうに自由な者となるのである。—ヨハネ 8:36
あなたが何を持っていようといまいと、あったら良かったのに、あるいはない方が良かったのにと思うものは必ずあるだろう。それが人間というものだ。しかし、たとえあったらいいのにと思うものすべてを持っていなかったとしても、またあなたがそうでありたいと願った自分でなかったとしても、人生は美しく、充実し、満足できるものになりうる。
自分に対する否定的な考えや、他の人たちと否定的な比べ方をすることは、鎖や束縛となりうる。わたしのことばにとどまるなら、真理があなたを自由にすると、わたしは約束した（ヨハネ 8:31–32）。わたしは、あなたがわたしの喜びにあずかり、また、あなたがたの喜びが満ちあふれるよう望んでいる（ヨハネ 15:11）。 しかし、この自由と喜びを経験するには、わたしがあなたのありのままを愛し、受け入れていること、そして、わたしはあなたを、賜物、才能、特質を備えて創造したと信頼しなければならない。
わたしはありのままのあなたを造った。周りの人たちがわたしを知り、わたしの愛を経験できるように、わたしの光を輝かせるために見事に使うことができる貴重な器だ。だから、どんな重荷も、不安も、恐れも、心配も、すべてわたしのもとに携えて来なさい。そして、わたしはあなたを心から愛しているので、あなたの人生のすべてを共に働かせてあなたの益となるようにしていると信じなさい。わたしがあなたを形づくり、ありのままのあなたを完全に愛していることを信じなさい。
信心があって足ることを知るのは、大きな利得である。わたしたちは、何ひとつ持たないでこの世にきた。また、何ひとつ持たないでこの世を去って行く。ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである。—1 テモテ 6:6–8
今あるものに満足しているとき、あなたの霊は安らかだ。あなたは感謝し、賛美しているし、人生における良いこと、肯定的なこと、称賛に値することに集中している。だから、自分の境遇を他の人たちと比べたくなったら、わたしがあなたを愛し、あなたの魂を贖うために死んだことを思い出してほしい。その真実を受け入れ、信じ、受け取りなさい。あなたは、わたしが造り、わたしが愛するかけがえのない人であり、わたしはあなたを心から愛している。
わたしは、わが子たち一人ひとりを愛する父である。一人ひとりがわたしにとって尊く、わたしの王国において特別な存在である。わたしは、召しやミニストリーや状況にかかわらず、わがからだを構成する一人ひとりを愛している。からだには、さまざまな機能を果たす多くの部分があるが、それらは皆、一つとなって協調しあい、共に働く。それぞれの肢体が必要とされ、重要である。これらの肢体のどれか一人が欠けても、からだが一つとなって協調して働くことができないからだ。
わたしはわが子たち一人ひとりのために計画を持っており、一人ひとりが、神の国が天にあるように地上にも築くための役割を担っている。ある者は地を耕し、ある者は種を蒔き、ある者は水をやる。しかし、成長させるのはわたしであり、わたしの霊は、あなたがたのうちに、またあなたがたを通して働いて、わが意志と良き目的を実行する（ピリピ 2:13）。
あなたは、わたしの内臓を造り 母の胎内にわたしを組み立ててくださった。わたしはあなたに感謝をささげる。わたしは恐ろしい力によって 驚くべきものに造り上げられている。… 胎児であったわたしをあなたの目は見ておられた。わたしの日々はあなたの書にすべて記されているまだその一日も造られないうちから。あなたの御計らいはわたしにとっていかに貴いことか。—詩編 139:13–17（新共同訳）
わたしが造った愛するあなたを見るとき、わたしは美しさを見る。あなたが、自分はわたしの目には美しくないと思ったり、他人と自分を比べたりするのは悲しいことだ。自分の問題や不足しているもののことばかり考えたり、人と自分を比べたりすることで、あなたの朗らかさ、思慮深さ、他人に対する積極的な気遣いが枯渇しないようにしなさい。
わが子らは一人ひとり愛されており、わが目には一人ひとりが尊い。あなたがたに対するわたしの愛は比類のないものだ。わたしは誰かを他の人よりも愛するということはなく、誰かを他の人よりも大切にするということもない。一人ひとりの人生のためにそれぞれあつらえた計画と目的がある。なぜなら、わたしはあるがままのあなたを創造したのであり、あなたのすべてを知っているからである。
だから、素通りされ、取り残され、脇に追いやられていると感じるときには、わたしがいつもあなたとともにいることを思い出してほしい。わたしはあなたの人生を支配しており、あなたのためのわたしの計画は必ず成就する。そして、あなたはいつか、あなたを待ち受けている美しいものに驚嘆する日が来ることだろう。
わたしとわたしの国とを第一に求め、他の人々への祝福となることを求めなさい。そうすれば、わたしの喜びと平安を経験し、自分自身や、わたしがあなたを造った様に関する不足感や落胆の感情は薄れていくだろう。わたしがあなたを造った様を受け入れ、それに感謝し、ありがたく思うことができるよう、わたしに助けを求めなさい。わたしがあなたを造った様や、あなたの人生にある多くの祝福に感謝すると共に、あなたの賜物を分かち合うことによって、あなたは他の人々を祝福することができる。わたしがあなたをどこに置いても、安息と平安を見いだし、あなたに対するわたしの永遠の愛を喜びなさい。
これらのことをあなたがたに話したのは、わたしにあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている。—ヨハネ 16:33
朗らかな心は良薬だ。わたしが世に打ち勝ったのだから、あなたには喜ぶ全ての理由がある。わたしはこの世に打ち勝ち、十字架上の勝利によって、あなたに害を加える力を奪ったのだから。さらに、あなたが人生の道程で出会うどんなものも、わたしの愛からあなたを引き離すことはできない。わたしがあなたのためにしたすべてについて、これらの輝かしい真理を思い巡らすとき、心が朗らかさで満たされ、あなたの顔が輝きを放つように。
喜びの心は、霊的、感情的、肉体的にあなたの健康を向上させる。だから、感謝の思いで心を満たして、あなたの心を喜びであふれんばかりにしなさい。すべての祝福が流れ出るわたしのすべてを賛美する時間をとりなさい。あなたをわたしの光といのちで満たしてあげよう。わたしはあなたを天国の要素で満たされるように造ったからだ。これらの神聖な栄養素があなたの存在の奥深くにしみ込むにつれ、あなたは強くなり、健康が増進する。元気を出しなさい！
希望に満ちて喜たされ、歓喜しなさい。喜びの声をあげなさい。あなたには喜ぶべき理由がある。あなたは天国への道を歩んでいるのだから。わたしがあなたの罪の罰を受け、わたしの義の衣を着せたのだから。これが、あなたにとっての、そしてわたしを救い主として真に知るすべての人にとっての、希望の根拠なのだ。今、あなたの人生に何が起こっていようとも、わたしにあってあなたの希望は確かなものだ。何者も、わたしの手からあなたを奪い取ることはできない。わたしにあってあなたには、絶対的な、永遠の安全がある。[1]
特に記載がない限り初版は2000年12月 2003年7月に改訂・再版 朗読：ルーベン・ルチェフスキー 音楽：マイケル・フォガティー
1 Sarah Young, Jesus Today (Thomas Nelson, 2012).
Copyright © 2024 The Family International