どんな代価がかかってもさまよえる人に手を伸ばす

9月 6, 2018

Reaching the Lost at All Costs
September 6, 2018

イエスからの言葉

オーディオ所要時間: 9:30
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イエスはシモン・ペテロに言われた、「ヨハネの子シモンよ、あなたはこの人たちが愛する以上に、わたしを愛するか。」 ペテロは言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです。」 イエスは彼に「わたしの小羊を養いなさい」と言われた。またもう一度彼に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか。」 彼はイエスに言った、「主よ、そうです。わたしがあなたを愛することは、あなたがご存じです。」 イエスは彼に言われた、「わたしの羊を飼いなさい。」 イエスは三度目に言われた、「ヨハネの子シモンよ、わたしを愛するか。」 ペテロは「わたしを愛するか」とイエスが三度も言われたので、心をいためてイエスに言った、「主よ、あなたはすべてをご存じです。わたしがあなたを愛していることは、おわかりになっています。」 イエスは彼に言われた、「わたしの羊を養いなさい。」—ヨハネ 21:15–17

わたしの言葉と愛を人々に分け合うこと、すなわちわたしの羊を養うことは、骨の折れる難しい仕事になり得る。時にはうんざりし、自分の快適ゾーンから出て、人生の大道小道に出ていく気になれないこともある。しかしそれでも、あなたは他の人にわたしの真理を分け合い、彼らを養うために、一歩を踏み出すので、彼らはあなたの忠実さによって、わたしが自分たちを愛していることを知る。辛抱強く手を伸ばすことで、あなたが彼らを愛し、気遣っていることが相手に伝わり、彼らがそれを受け入れようと受け入れまいと、そうすることであなたは、良き証し人となるのだ。

他の人への証し人となるためには、意欲満々である必要もなければ、彼らについて将来的な展望を抱く必要も、彼らに対して深い愛を感じる必要もない。それらがあれば、決意を強める助けにはなるだろうが、良き知らせを忠実に分け合うという行為は、これらのことのいずれにも依存していない。それはただ従順さと、わたしが日々あなたのもとに送る人々に、忠実に福音をのべ伝え、さまよえる人々が天のふるさとへの道を見いだすために必要としている答を与え、わたしの真理を彼らに分け合うかどうかにかかっている。あなたはこのような方法で彼らに愛を示すのであり、それによって、意欲や将来の展望や愛といった他のものは、すべて添えて与えられるだろう。だから、あなたがどう感じているかに関係なく、わたしの羊を養い続けてほしい。わたしを愛するか? わたしの羊を養いなさい。

真に大切なもの

他の誰かを助けるために、彼らとまったく同じ経験をする必要はない。あなたには、人々に証しし、手を伸ばしている時に用いることのできる、自分自身の体験がある。話しかけている相手とはまるで違う人生を歩んできたかもしれないが、自分なりに戦いや、困難な時期をひととおり経験してきたのだから、わたしに委ねるなら、それによって彼らに同情し、いつもすぐそばで自分を助けてくれるのと同じ慰めをもって、彼らを慰めることができるようにしてあげよう。

あなたは証し人となるよう召されており、わたしはあなたを、そのために備えていたものとは違う用途に用いるつもりはない。あなたはわたしの言葉と真理で手を伸ばそうとしている人々と、同じ経験をしてきたわけではないが、自分なりに通ってきた独特の学びの経験を生かせるのだ。とりわけあなたが、わたしの霊の力や知恵に対して受容的である場合には。

より良い方法があることを知るために、この世で最悪の経験をする必要はない。あなたはこれまで夢破れ、傷つき、混乱や愛する人の死や、数々の差別や偏見に面してきた。わたしが唯一の答えであり解決策であり、また自分がともすると陥ってしまう、問題という荒れ狂う海の中の救命ボートのような存在であると気づく時、どんな気持ちがするかをあなたは知っている。

あなたとあなたが手を伸ばしている人々が、それぞれ違う経験をしてきたからといって、そのせいでわたしの霊が、わたしの愛の見本を示すために、あなたを通して働きかけることができないというわけではない。人の心は環境にかかわらず、多くの点で世界中同じだ。人は大抵、幸せや愛や平安や満足感や、自分が社会全体の中で大切な存在であると知ることを切望している。あなたも同じように、数々の願望を抱き、窮状を経験してきた。それはわたしがこれまであなたを、人生全体を通じて忠実に備えてきたからであり、あなたを有能で実り豊かな証し人とするために、これからもそうし続けるだろう。

他の人に手を伸ばす際に真に重要な唯一の違いとは、あなたはわたしの言葉や存在を通して真理や道を知っているが、さまよえる人々はそれを知らないということだ。わたしはあなたを選び、その真理を、まだそれを見いだしていない人々に分け合うという使命を与えた。

あなたの光を輝かせる

光は暗闇に覆われている時の方がずっとはっきりと見え、あなたは自分という小さなろうそくに、多くの光を宿している。あなたは、わたしの真理や霊という富や、わたしに仕える喜びや、信仰といった、ありとあらゆるものを山ほど持っており、日々その中で息づき、生活している。

この世には、ひどい混乱状態の中で生きている人が、非常に大勢いる。彼らは人生において、多くの物事がうまくいっていないことを知っており、解決策がわからないと言うのは、ただの決まり文句ではなく、本当にわからないのだ。問題は見えているが、途方に暮れるあまり、永続的な解決策が見つけられないでいる。あなたがわたしの言葉と信仰生活から学んで得た知識は非常に重要であり、それらが社会の抱える多くの問題の解決策を示してくれる。

たとえば、この世はしばしばプライドを、成功につながる良い資質として描く。利己的に生き、他人よりも自分や自分の必要を第一に置くべきであると、人々に教えるのだ。しかしわたしの言葉は、あなたがたに次のように教えている。「高ぶり[プライド]は滅びにさきだち、誇る心は倒れにさきだつ。」[1] あなたが一歩踏み出して、高ぶりは破滅をもたらすというこの知恵の言葉を分け合う時、その真理によって、誰かの世界観や、周りの人への接し方が変わり、それがゆくゆくは、彼らの人生の転機となるかもしれない。

それは人々が教わり、心から信じてきたかもしれない、数ある誤解の一つにすぎない。人々が必要としている、人生の問題の解決策の非常に多くを、あなたは自由に入手できる。自分の持っている真理に対して、つい慣れ合いになってしまい、自分には十分な力も、大して与えるものもないと感じてしまいがちだが、わたしはあなたを、暗闇の中の光や、飢えた人々への食物や、渇きで死にかけている人々への水となるよう召し、任命した。混乱し、答を見つけられない人々を探し求め、見つけ出し、自分がただで受けたものを、ただで彼らに分け与えるようにと召したのだ。

中には真理に衝撃を受ける人もおり、おそらく最初は、ほとんどそれに耐えられないかもしれない。わたしの言葉と真理を、相手が受け入れ、消化することができるようなペースで、ゆっくりと加減しつつ与えるなら、この世の子どもが神の子どもへと生まれ変わる瞬間を目の当たりにする機会にあずかるだろう。それは胸躍らせる素晴らしい体験だ!

わたしはあなたに、さまよう人々に真理をもって手を伸ばし、わたしの羊を養うという召しと、そのための能力を与えた。自分の持っているものを他の人と分かち合い、彼らが天のふるさとへと続く道を見つける手助けをするなら、さまよえる魂という貴重な宝が、生まれ変わる様子を目にするだろう。

初版は2007年11月 2018年9月に改訂・再版
朗読:サイモン・ピーターソン 音楽:マイケル・ドーリー


1 箴言 16:18.

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